門藤大也が大島製茶に入社した時、社長令嬢の大島あまみはまだ独身だった。 大也はあまみに恋心を抱きながら、先輩の米田光二の指導の元で次々と仕事を覚えていった。 やがてあまみと光二の結婚が発表される。先輩への尊敬と嫉妬で揺れ動く大也だったが、二人を祝福すると心に決める。 やがてあまみは身籠るが、その時大変なことが起きる。 愛知の実家にお古の育児用品を受け取りに行った光二が、兄夫婦ともども交通事故で亡くなったのだ。 天涯孤独となった光二の甥の朝壱を不憫に思った社長が、彼を大島家に引き取る。 夫を失い臨月も間近いあまみを大也は献身的に支え、程なくつむぎが産まれた。 社長が男児を望んだこと、あまみと大也が互いを憎からず思っていたこと、支える夫が必要だと言われたこと。 それらが後押しとなって、あまみは大也と再婚することになる。 こうして母娘以外に血の繋がりの無い家族が誕生する。しかしそれも長続きはしなかった。 夫が亡くなって二年と経たずに再婚したあまみは周囲の悪意ある流言に晒された。 それは元より体が丈夫ではないあまみに多大な負担となり、つむぎが5歳になる頃に亡くなってしまう。 更には娘を亡くしたショックで社長までも体調を崩し帰らぬ人に。 血の繋がりの全く無い三人が家族として暮らすという事態になった。 社長を引き継いだ大也は、妻や義父の件で評判を落とした大島製茶の立て直しのために忙しくて帰れない日々が続いた。 母と祖父を亡くしたつむぎは家で朝壱と二人きりですごすようになり、彼への依存を深めていくことに。 だが思春期真っ盛りで何でも性的に見てしまう朝壱に、距離感が壊れた幼女は劇物であった。 大也の目が無いのをいいことに性欲を彼女にぶつけるようになり、つむぎはそれを受け入れ続けた。 強い自責の念に苛まれながらも、朝壱はそれをやめることができなかった。 それは時を経て、二人の上下関係が逆転する原因となる。 そうした日々が続く仲、つむぎの通う学校にちはやが転校してくる。 つむぎの容姿がどストライクだったちはやはその積極的な性格もあってすぐにつむぎと友だちになる。 つむぎの家に遊びにきたちはやは、そこで衝撃を受ける。 少し影のある雰囲気を持つ中年、大也に一目惚れしたのだ。 その頃には会社の状況も多少はマシになっており、たまには家に帰れるようになっていたのだ。 ちはやは大也に積極的なアプローチを仕掛け、大島家に入り浸って家事手伝いをするようになる。 大也には甘えられる相手がいないことに気付いたちはやは、彼を全肯定して甘やかす作戦を開始。 娘の同級生にバブ味を感じてオギャりたい衝動に駆られる大也だったが、なかなか最後の一線は越えてこない。 そんなある日、大島家でちはやと大也が二人っきりになる状況が生まれる。 そこでちはやは成長して母親にどんどん似てくるつむぎのことを、大也が意識しているのではないかと指摘。 図星を突かれた大也は、さらに彼女の口からつむぎと朝壱の関係を聞かされついに感情が決壊。 妻を亡くして仕事に明け暮れ溜まりに溜まった性欲をちはやに叩きつけて彼女をわからせてしまう。 そこに、隣の部屋に隠れていたつむぎと朝壱がカメラを持って登場する。 一連の様子が、そのカメラと隠しカメラを使って記録され、とあるサーバーに転送されたことを告げた。 ここで大也と朝壱の人生が、つむぎとちはやに支配されることが決定した。 大島製茶の経営は高校卒業後のちはやが握り、彼女はその手腕で会社を立て直し発展させることに成功する。 順風満帆に見える日々を送る彼女たちがダーヤンレディデビモンに協力するのは、ひとえに大島製茶を発展させる資金作りのため。 そして、専業主婦をキメて働かなくなった人妻のことが気に入らないからである。 だが彼女らの栄華もいつまでも続きはしない。 あと10年もしないうちになぎさちゃんが伸くんをパックリと頂いてしまい、このカップルが彼女らの地位を脅かすことになる。 いずれ大島製茶あらため大島ホールディングスの経営権はなぎさが握ることに……いやこれ単に会社の跡継ぎじゃない? 解説 大島茶房 大島製茶の自家製和紅茶が売りの喫茶店。一応コーヒーや緑茶もある。 朝壱のアドバイスで一宮スタイルの本格モーニングサービスを取り入れ、一躍評判になった。 質・量ともの本場一宮のモーニングと同レベルであり、お得感がすごい。 でかいハンバーガー・でかいカツパ……カツサンド、でかいデニッシュのソフトクリームのせも完備している。 しかし自家製カレーが壱番人気である。紅茶にあうのそれ? 店内では各種雑貨も販売している。 現在、2号店の出店が計画されており、ちはやはその資金調達に躍起になっている。 営業時間7:00~20:00(不定休)