こっちか

白羽根A:…ねぇ、ちょっと
黒羽根A:なんですか？
フェントホープ
マギウスの本拠地であり、一部羽根達の生活拠点である此処は今日も忙しなく羽根達がせっせと働いていた
白羽根A:前にさ、なんか男の魔法少女が居るとかウワサになってたじゃん？
黒羽根A:あー…
1〜3.でもアレ、ウワサじゃ？
4〜5.なんか誰かが変装してるんじゃ無いんですか？そういう魔法持ってる子が
6.ハナミ:ええ、いますね
dice1d6=1 (1)

いる訳ないでしょと楽観的な黒羽根に対して白羽根は真剣な声色になる
白羽根A:でも前に会った子がいるっていうのよ
黒羽根A:えぇ…男だと勘違いしただけじゃ…？
だって男の人が魔法を使うとかテレビのインチキでしか聞いた事がない
疑うのが普通だ
白羽根A:まぁ、実在するかわからないものより七海やちよを警戒した方が良いと言われたらそこまでだけど…
1〜3.でも、見てみたくない？
4〜5.もし本当なら、男の人もキュゥべえと契約できるって事だよね
6.黒羽根B:大変！誰かがウワサを襲撃してるって！
dice1d6=5 (5)

それは誤解だ

素晴らしい数値が2つも

黒羽根A:えぇー？なんかちょっとヤダかも
白羽根A:だよねぇ…
今までとは違うものに僅かな忌避感を覚える
だって今まで女の子の当たり前だったのだ
それに男の子が入って来るのはこう…
1〜3.九音:どうしたんですか？
4〜5.黒羽根(96):そういえばハナミ様も言及しておられましたね！
6.黒羽根B:う、ウワサが…やられ…ｶﾞｸｯ
dice1d6=5 (5)

白羽根A:うわっ…来たよ
黒羽根A:ハナミ様を尊敬してるのはわかったから…って、え？ハナミ様も？
そういう世迷言とか信じて無さそうなハナミ様が？
…そうなるとウワサに一気に信憑性が出る
白羽根A:まさか…本当に居るの？
黒羽根(96):
1〜3.ええ、にわかには信じ難いですが
4〜5.なにせ見ましたから、私
6.飛ぶそうですよ、しかも
dice1d6=1 (1)

まだ1部の頃か

白羽根A:うっそマジ？
黒羽根(96):マジマジ
だとしたらこう…嫌な予感がする
ハナミ様が態々言及してるとなると…一目置いている可能性が高い
黒羽根A:まさか…七海やちよ並に強いとか？
黒羽根(96):
1〜3.流石にそこまでは…
4〜5.多分…ハナミ様が気にしてるとなれば相当な気が…
6.それ以上だと、自信ありげに言ってました…
dice1d6=1 (1)

久しぶりの96

練り物以上にやばいのと契約というか約束したからな…

まだそんな喧伝してないんだな

黒羽根はどんな惚れるようなイベントあったんだろうか

怪文書のフェントホープで寝泊まりしてるような子も多いんだろうな

黒羽根A:だ、だよね…
もし七海やちよ並だったらもう勝ち目無いでしょ
という認識は3人の中で共通している認識だった
白羽根A:まぁ兎も角、それならば数で勝る私達にもやりようはある筈よ
黒羽根(96):ですね！
それにこっちにだってそこそこの強さを誇る魔法少女はいる
そう簡単にマギウスの目的を妨げられてたまるか！
黒羽根A:これからも頑張るぞーっ！

1.「「「おーッ！」」」
dice1d1=1 (1)

私達は解放を目指す者、その夢を崩そう者などあり得る筈が無い

解放を求めるだけならむしろ手を貸すだろう

────そんな幻想は、呆気なく崩れた

呆気なく崩れたけど白黒はハナミとのコミュがあったからな…

白羽根A:…なによ、これ…っ…ふざ、け────
キレーションランドに現れた男の魔法少女
その強さは七海やちよ…いやそれ以上だった
大勢居た羽根達はあっさりと蹴散らされ、白羽根も地面に這いつくばっていた
白羽根:
1〜3.あんなの、化けも…の────
4〜5.認めない…あんな奴、認めない…！
6.…でも、綺麗────
dice1d6=4 (4)

ハナミと楽しそうにやり合ってる時か

白羽根はそれっきり一言も発する事はなかった
気絶したのだろう、僅かな呼吸音だけが聞こえて来る
黒羽根A:そん、な…
痺れる身体を無理矢理起き上がらせようとするが…動けない
こんな…これが現実なのだろうか
真人':……張り合いがないな、これなら環達の加勢に行くべき…ん？
黒羽根A:…っ！
そこへマントを靡かせ空から降り立つのは…水色髪の少女、私達の希望…
黒羽根A:は、ハナミ様…あの男の強さは異常です…どうか気を付け────

5章振りの再会でもう昂ってそうなんよ！

魔法少女至上主義はボロボロだ

痺れてたりバインドとかか

最後の力を振り絞り、あの男の危険性を伝えようとする
きっと、ハナミ様だってあの男の強さに驚愕している筈…
何も出来なかった、歯も立たなかった…きっと、ハナミ様も────

1.ハナミ:…ええ、良く知っていますよ
dice1d1=1 (1)

黒羽根A:(え…？)
さも当たり前の事の様にハナミ様が溢す
寧ろ知らなかったのか？とでも言うように
意識が落ちる最中、最後に見たハナミ様の表情は────

私達に見せた事のない、心からの笑みをあの男に向けていた

まあそうなる

という訳で此処までよ

嫉妬…