蒼穹のファフナー 初見感想 事前知識:鷲尾デザインの乗ると死ぬメカが出てくるアニメ、としか知らないので著名な機体とShangri-la以外のお話とかキャラは全く知らないです。 全体を通したお話としては絶望的な諸々を叩きつけつつも存在を選ぶ事の気高さや喜びを訴えかけてきて、間違いなく心に残る作品になったと思います。 最初は島の戦時と平和な日常が地続きだったりアルヴィスの面々が子供をパイロットとして送り込みつつも表の顔をもって普通にやってる事に違和感というか妙な気味の悪さを覚えていたんですが外の世界や人類軍を見せられて、竜宮島が平和を受け継ぐ物として在ることが存在したとしてその存在の先に意味がなくてはいけないって事を意識させるいい要素でしたし話が辛くなってくるとやっぱり癒しでした。 後はザイン初起動時の一騎の独白とか「5秒待て」からの総士との和解の辺りで自分の存在を肯定しなきゃ他者と分かり合う事は出来ないって殴り付けられてボロボロ泣いたり、それを経た居なくなろうとするカノンへの説得でボロボロ泣いたりしました。 「消耗戦だ!」の所も痛みを受け入れて存在する人間の強さと気高さとか、その前のフェストゥムへの説明も含めて総士がずっと背負ってやってきたフェストゥムに対する戦い方その物だとある事を加味してもいいよね…ってなります。 メカについては期待通りに滅茶苦茶にカッコイイ!元々アルケーとかルプスレクスとか好きでしたがやっぱり異形感を原液で浴びてみるとすんごいカッコイイ! ザルヴァートルモデルは言わずもがなノートゥングモデルで言えばゼクスとジーベンみたいな背負い物あるやつとかアハトみたいな肩のハードポイント付きのが好きといえば好きです。 あと乗ると死ぬっていう前評判で見てたからなんか割とファフナーとの同化で死ぬ事ないな?って途中まで安心して見てたんですが後半で殴られて死にました。 作画についてはまあ昔のアニメだしこれだけ動いてれば凄いもんだって感じでしたが1話だけ間違えて見たEXODUSの人類軍ファフナーがめっちゃかっこよくて期待感がすんごいです。 キャラについては正直メイン格の竜宮島の人達はみんな好きになっちゃいました。 だからパイロットに犠牲が出る度にめちゃくちゃ辛かったし甲洋と咲良には救いがあって良かった…ってなります。 そういう辛い作品だったので好きというか見てて安心したのは溝口さんと乙姫ちゃんでしたね…溝口さんは面白いおじさんしつつ絶対死なずにちゃんと有能に仕事するしでザイン登場でブチ上がるまでの鬱クラッシャーでしたし乙姫ちゃんは超然としつつ可愛げがあり出て来たらなんとかしてくれる安心感がありました…それ故に最終話の慟哭はおつらかった…。 とはいえメイン格だと総士が一番好きです。彼に関して好きなシーンが多いのもあるけど自分の責任の為に非情に徹して本心を隠そうとする不器用な男で素だと不器用すぎて面白い男なのが好きです。 割と最初の方からジークフリードシステムで繋がってるからパイロットの死が辛くない訳はないだろう…って思ってたらやっぱりそうだったり部屋に集合写真ちゃんと飾ってたり話をしろって言われて滅茶苦茶口下手に部屋の解説しだしたりそういう所とか好きです。 取り敢えず無印は見終えたのでかっこいいファフナーを求めてシリーズは全部見ようと思います。