「なんやこの書き込み！？ちょクダモン見てみい！？」
　古藤 小都華は自身のバイト先の神社についてのSNSの投稿に激怒した。
　投稿には幽霊神社、心霊現象の頻発する呪いの神社と紹介されていた。
「本当だ小都華おっぱい小っちゃいだって」
「そこちゃうわ！ボケ！由々しき事態やで！ここ最近神主さんガラの悪い参拝客増えた言うてたし、客足遠のいたらウチらのバイト代のピンチやでほんま！」
「あっ見てよ幽霊と一緒に白髪の幽霊見たいな不気味な少年が声掛けて来るって、隣にいるのも明らかにデジモンじゃん」
「よっしゃ、なんや出るのが平日とかの昼ってどんな幽霊やねん。
　デジモン絡みならウチらでなんとかせにゃならんし何よりバイト代や！学校サボってでもやるで！」
「おー！」
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　小都華が張り込みをして初日で白髪の少年を見つけた。
「おうら！！！！何ひとんバイト先の神社を幽霊神社にしとんじゃドアホ！！！！というか早速すぎや！バラエティー下手か！！」
　背後から少年にドロップキックをお見舞いしそのままチョークスリーパーを完全見事に決めた。
「おんどりゃがそこのワンコデジモンのテイマーってのもお見通しや！さっさと幽霊引っ込めろや！！！」
「ぬああああああああ！！！！え！？神社のひと！？デジモン連れてる！？ちが！？ぼ…僕はぎゃ…逆！です！！幽霊と言うかデジモンの…バケモンとその原因の退治しに！！」
「ぬはははは！この状態じゃ幽霊を出すことも出来んやろ！クダモン！しっかりワンコ捕まえてとき！！」
　クダモンが少年のデジモンコヅキガルルモンを紐上の身体で完全にロックしていた。
　コヅキガルルモンは主人の危機にキャンキャンと吠えている。
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「ちょ…ほんとにここ数日バケモンが半実体じゃなくて…リアライズ仕掛けてて…！」
「ああん！？何言い訳ペラペラ…と…」
　気付くと小都華は後ろから気配を感じた。
　そろりと振り向くと無数のバケモンが小都華達を見ている。
「へへへ…お…おおきに、えらい大勢の参拝者様…で」
「あ〜」
　バケモンと小都華の目が合った瞬間一斉に小都華達に襲い掛かってきた。
「あ…あかん！」
　クダモンが初動が遅れ護りに入れないと思われた。
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　小都華が襲われる瞬間、少年が拘束を解き背中に隠していた鉈で襲い掛かるバケモンを切り裂いた。
　次いでコヅキガルルモンが鬼火で他のバケモンを燃やした。
「えっと…これで信じて貰えたでしょうか…ぼ…僕も騒動の解決に来たんです」
　少年が小都華に手を差し伸べる、小都華は手ではなくそのまま襟元を掴みがくんがくと縦に少年の頭を振った。
「それならそうと！早よ言えや！ちょっとチビッたやないか！」
「だ…から…言って…女の子がチビると…か…！」
「お…おう、すまん。せやな。ウチもレディーの自覚なかったわ。
　君、名前は？」
「や…夜光 月彦です…こっちはコヅキガルルモンで…す」
「おう…ウチは古藤 小都華やよろしゅうな！…ってうお！？」
　気付いたら小都華達の周りにバケモンがまたうようよと浮いて、襲い掛かってきた。
「とりあえず…逃げながら話しますか…」
「せやね」
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「で、月彦はこの騒動の原因分かってるんか！？」
「えぇ。先日、伽夜子さ…えっと姉とある箱の除霊をお願いされたんですけど、依頼主さん依頼料が高いっていつの間にか別の神社に預けちゃったって…それ危険なデジモンなのに…」
「それがここかい！神主さん最近なんか檻みたいな箱預かった言ってたわ！アレ、デジモンかい！」
「…あの神主さん大丈夫ですか？」
「あぁ！？君声小さいな！もっとハキハキ喋り！
　神主さんなら今日は一日外出中や！！」
(に…苦手なタイプのひとだな…伽夜子さんいてくれたらなぁ…)
　伽夜子は先日、依頼で祠に巣くっている悪さをするデジモンを退治してほしいという依頼で、誤って別の祠を鞍馬探偵事務所の鞍馬 りんねと一緒に盛大に破壊してしまい、そこにいたデジモンを更に盛大に怒らせてしまい朝から謝りに行って月彦ひとりであった。
「そ…それってどこにあります？多分何か幽霊っぽいもの取り込んでこんなバケモンを大量にリアライズさせてしまったと思います」
「よっしゃあ！蔵や！蔵！幽霊画なくなったとか言うてたから明らかそこや！クソがああ！！！ホンマに幽霊神社やないかこれじゃ！」
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「うおら！カチコミじゃ！！ひとんちの神社で何晒しとんじゃ！クソボケが！！」
　小都華が壊れる勢いで蔵の扉を開けた。
「あの…壊れます…」
　蔵の中には大量のバケモンがうようよと浮いていた。
　それは外の比ではなかった。
　その中心にいたのが箱型のデジモン、ミミックモンだった。
「あいつ…他のデジモンを取り込んで自身の武器としてリアライズします。
　ただ、寿命なのかやたらめったら取り込んで出したりとバグってしまってるみたいで、元の持ち主の方も心霊現象で悩んでたみたいです」
「幽霊画取り込んでバケモンこんな出してんのか…ホンマ迷惑な話やで」
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「月彦、手出さんとき！ウチとクダモン…いや！」
　小都華のデジヴァイスが光を放ちクダモンが進化する。
「エンジェウーモンがやったるで！」
「おうら！エンジェウーモン！ホリーアローや！！」
「おう！小都華！だしゃあああああああああ！！！！」
　エンジェウーモンがは拳に力を籠めてそのまま殴りかかって行った。
「…アロー？」
「アロー(拳)や！」
　が、バケモンの群れにエンジェウーモンが押し戻されていく。
　何度かバケモンを吹き飛ばしたが結局押し戻されてしまった。
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　エンジェウーモンが押し倒されそうになった瞬間に背後から弓矢がバケモンを貫く。
「ぼ…僕とマンゲツガルルモンがなんとか押さえます行ってください！古藤さん！エンジェウーモンさん！」
「ナイスや！月彦！案外やるやないか！今度こそ行きや！エンジェウーモン！バチクソ決めたれ！」
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　エンジェウーモンに群がるバケモンをマンゲツガルルモンが叩き落していく。
　ついに、ミミックモンの壁がなくなった。
「「これがウチら！アタシらの！『ホーリーアロー』だああああ！！！！」」
　エンジェウーモンのアッパーカットがミミックモンを突き上げ屋根を突き破り天高く打ち上げそのままミミックモンは霧散していった。
「へへん！どうや月彦！マンゲツガルルモン！ウチらの必殺技は？グレートやろ！」
「はは…そ…そうですね」
(屋根はいいんだろうか…)
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「ん？」
　よく見ると矢に貫かれたバケモンが消えていない。
　チラリと小都華が外を見ると先ほど月彦達が攻撃したバケモンも三枚に卸されたままだったり頭が蝋燭の様に燃えながらまだ浮いていた。
「なんでや！…ってうお！？」
　小都華がバケモンに持ち上げられる。
「ちょ！？月彦！なんとかしてや！？」
「あ〜今伽夜子さんに電話して聞いてみたんですけどリアライズしちゃったのはミミックモンと別個体みたいで…なんか塩とかお経で消えるみたいで…す…」
「ちょ…！何やってんや君ら！」
　バケモンがもぞもぞと動きそれに絡まりどんどん小都華が脱がされていく。
「ちょ！月彦見んといて！やめ！乙女の純情が！ここから先は未来の旦那様だけのもんやで！！！ちょ！月彦！塩！塩！早よ！って見んなやあ！！！金取るで！！！！！10兆や！10兆！！！！」
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「最悪や結局幽霊神社は定着するは、会ったばっかの同年代に純情晒されるは、天井代バイト代引かれるは…
　おら！月彦！ウチのビューティフルボディー見たんや！その分キビキビ塩撒きや！」
「み…見てないですよ…」
(最期のは古藤さん達の自業自得なんじゃ…)
　小都華が月彦に顔を近づけてメンチを切る、月彦は冷や汗をかいて目線を逸らす。
「なんや？なんか文句あるんか？というか君反応薄くないか？
　この年代の男子なんて猥談オブ猥談の頭チンポなんやろ？学校の男子共そんな感じなんやが？」
「いや…うちには半分露出狂のひとがいるんでそんなに…」
「なんでや！初めておとん以外に裸見られたんにつまらんもん見られた反応って！」
「いや…その綺麗でしたよ…」
「しっかり見とんやないかい！もう幽霊はこりごりや！！！」
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オワリ

>fu4290645.png
あぐぱっちじゃねーか！

陰毛確認ヨシ！

うぉ女子中学生の裸見ちゃった…

これ責任取るしかないでしょ…

とりあえず祠は壊すな

>これ責任取るしかないでしょ…
はい…月彦塩撒きます

わざわざパンツ脱がせたバケモンはさぁ…わかってるねぇ…

すっげぇ元気でやかましいな小都華ちゃん…
いい…

しれっと伽夜子ちゃんと一緒に別の祠壊してるりんねちゃん草生え散らかす

マンゲツガルルモン好き好き

>とりあえず祠は壊すな
ちょっと前の雑談でりんねちゃんとこの公式がこのネタ絵出してたから要チェックや！

>マンゲツガルルモン好き好き
美ケモいいよね…

伯方の塩

祠壊した結果がこれだよ！

うちの小都華を使っていただきありがとうございます
すごい元気に動かしていただいてありがたい…

矢攻撃コンビでバランスも良い

>矢攻撃コンビでバランスも良い
矢(拳)

>うちの小都華を使っていただきありがとうございます
>すごい元気に動かしていただいてありがたい…
こっちこそ描かせてもらってありがたい限りですぜ

こういうガンガン人のキャラ借りて話作るのシェアワールドっぽくて好き

久しぶりの月彦君もうれしかったよ

力作すぎる