「いやー、柚子ちゃん達4人が並ぶとホント姉妹みたい!目の保養になるわぁ〜」 「オレは今でも不思議な気分なんだけど……自分や幼馴染と同じ顔の人間がいるなんて」 「私だって驚いてますよ〜?でもなんかそーいうの面白くていいじゃん!」 「そ、そうかなぁ……?」 「そーそー。そんなもんさね!んでさ、遊矢くん」 「?」 「ありがとね」 「え、いきなり何なのさ?」 「昨日のミズキから聞いた話の事だよ。私やたきなだけじゃなくて先生やクルミ達の事も信じてく れて」 「……いいよ、お礼なんて。オレはリコリコで笑ってる千束さん達が本当の姿だって思ってる。柚 子や権現坂やアオ達もオレと同じ気持ちさ」 「……私の周りの子達は、良い子達ばっかだ」 「千束さん達が良い人達だからそういう人達が集まるんだよ」 「おっ、言うではないかコヤツ〜」 「ハハハ……あの、さ。千束さん」 「んー?」 「……やっぱり、参加するんだよね?アカデミアとの戦いに」 「ん〜、まぁそうねぇ……あの社長さんやDA(うえ)から直々の依頼でもあるからねぇ。それに私も アイツら(アカデミア)にはムカついてるし」 「……オレも」 「Why?」 「オレも一緒に戦った方が……」 「ちょちょちょいミスター榊はん!?アナタ何おっしゃいますねん!」 「で、でも!瑠璃やリンみたいに柚子も狙われてるんだろ!?素良の事だってあるし、千束さん達 に任せてオレだけ黙って見てるなんて───」 「てーいっ!」 「痛ッ!?」 「ホホホ……落ち着きましたかな若人よ」 「いきなりチョップはやめてくれよ……」 「ごめんごめん!でもね、これはキミがやる事じゃないのよ。ホントはアオちゃんやひかるちゃん 達が参加するのだって今でも反対だしぃ、魔法少女でもない遊矢くんなら尚更でしょー」 「いや、だからって───」 「───キミにヒーローや救世主は似合わないよ」 「え……?」 「だって考えてもごらんよ、キミはエンターテイナーなんだぜ?これからいっぱいの人を笑顔にす るんだから戦ってるヒマなんてないない!」 「───────」 「ってなワケで、私らにキミたちの日常を守らせておくれよ。私もたきなもその為にリコリスと魔法 少女やってるし!」 「千束さん……」 「だーいじょうぶ!誰も殺さないし殺させない。いのちだいじに、がモットーだからね!」 「……ちゃんと帰ってきてね」 「あったりまえよ!」