二次元裏@ふたば

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203464 B24/10/20(日)03:08:26No.1244641611そうだねx1 09:00頃消えます
季節は寒露を迎えましたわ。
北海道の北の方では降雪注意報が出されたとニュースで話していましたわ。
もう秋も終わりですわね。
わたくし達は今、冬を過ごそうとしている
くるみさんと二人で冬を過ごそうとしている
きっと寒い冬を二人、ぬくもりを探すように体を重ねればきっと生きていける
くるみさんと共にありたい―――

―――全然冬じゃないですわ!本日の城州の最高気温は30℃でしたわs。
夏!ですわ夏!
プールの水を抜くのをためらわれる気温で参ります
そんな残暑が続く晩秋のお話。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/10/20(日)03:08:43No.1244641644+
「みなみぃ、お外いこ」
涼しさを見せる夕暮れ時、はやいですわね5時過ぎにはもう夕日がとっぷり落ちていますの
「そうですね」
くるみさんとのお買い物は恒例行事になっていた。外の空気を吸う数少ない機会。
華鳥邸で一日じゅう、くるみさんと過ごすようになってはや8ヶ月になる
あの日、くるみさんの心が揺れ動いてからもう8ヶ月も過ぎてしまった。
あの日からずっと二人で暮らしている。
けど少しづつ前を向いている
くるみさんと一緒に作ったお料理
くるみさんと一緒に行った深夜のコンビニ
くるみさんと一緒にはじめて行ったファミリーレストラン
たくさんの思い出がありますわ。くるみさんの事を知る為に本当に必要な8ヶ月だったと思いますわ
224/10/20(日)03:09:27No.1244641731+
決して無駄じゃない。本当ですわ。その証拠に
くるみさんの掌はわたくしの手をギュっと握ってくれている
これは信頼の証、そして恐怖を克服する為の勇気の証であると信じま
324/10/20(日)03:09:55No.1244641805+
夜の城州は特に怖がるものはないのですが、ただ一つ。男性の方が怖いようでして
それさえなければ、きっとくるみさんは夜も昼も自由に歩けるはず
くるみさんの足取りは軽い、きっとファミリーレストランですわ。
今日は何を食べましょう…この間はネギトロ丼でしたからくるみさんおすすめのチーズインハンバーグに致しますわね。
仕事帰りのお客さんがポツラポツラ見える店内で
慣れた手つきでドリンクバーへ向かうわたくし、くるみさんオススメのカルピスのリアルゴールド割りを作りますわ。
くるみさんはいつものカルピス。ご注文はとりあえずポテト。それから主菜を決めていく感じ。
猫型ロボットが料理を運ぶ間に産まれる、少々の隙間。
この時間にこそ二人が心を重ねる髄の部分があるのでないかと思うのです
424/10/20(日)03:10:31No.1244641873+
「ねぇみなみぃ…」
「どういたしましたの?」
「私、来年高専卒業なんだよね…」
「ええ、そうですわね」
「これからはちゃんとお昼に学校行こうと思うんだ」
衝撃の言葉に反応するのに数秒ほどかかりましたわ
「無理なさらなくていいのよ?くるみさんのタイミングで決めるべきですわ」

「きっと今しかないと思う、このままじゃみなみぃのお世話になるだけ、それに」
「それに?」
「ちゃんと高専、卒業したいから。大学にも編入したい。ロボットの事もっと学びたい!」
くるみさんの言葉にはいままで聞いた事のない迫力、そして意思があった
その意思を無下にする事はできない
524/10/20(日)03:12:48No.1244642126+
「そうですわね、少しづつ前に進みましょう」
「でも…まだみなみが傍にいないとさみしいや…西テクノまでみなみ着いてきてくれる?」
くるみさんから突拍子もない問いかけが投げつけられる
「さすがにそれは無理ですが、これからもわたくしはみなみさんの傍にいますわ」
「大学は?海外での奉仕活動は?」
「それは二の次ですわ、今目の前にいるくるみさんの幸せが私の最優先選択肢ですわ」
「みなみぃ…」
「くるみさん」
―――神聖な瞬間が二人に訪れる
624/10/20(日)03:13:08No.1244642158+
ちょうどいいタイミングで猫型ロボットが注文の品を持ってきてくれた
「さぁ、難しい話はやめようみなみぃ…ご飯食べよう」
「そうですわね」
そうしてドリンクバーを何度も往復して二人、夜明けまで他愛のない話を続けた
それはとても幸せな瞬間だった
くるみさんはこれから西テクノの地を再び踏む。そこには恐れがあるかもしれないけど
その中でくるみさんはきっと成長するはず。
心が揺れ動いく前のくるみさんに戻ってくれる
自分はそう、信じている
おしゃべりしていたら午前0時をすぎていた。ソソクサと帰る。
724/10/20(日)03:13:41No.1244642229そうだねx2
今日は偉大な一歩を踏みしめた、そんな気がしてならなかった。
くるみさんが一歩先へ向かう事はわたくしにとっての幸せ
ファミレスを出て外の風を浴びる、浜風の香りが鼻腔いっぱいに広がる
「みなみぃ」「どういたしましたの」
「いつも…その…ありがとう」
―――南さんの何気ない一言。わたしはその一言でこの8ヶ月を生きていてよかったなぁと実感する
魂の充足を二人抱え、帰路につく。
月は普段より明るく見えて星も同じように輝きを取り戻している

くるみさんと暮らして本当によかった。本当にそう思える。
824/10/20(日)03:42:36No.1244645120+
あいつ
924/10/20(日)03:54:11No.1244646045+
闇の公園
じゃなかった
1024/10/20(日)06:04:32No.1244652866+
早朝のみなくる助かる


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