二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1728985293589.png-(1620767 B)
1620767 B24/10/15(火)18:41:33No.1243187657そうだねx2 19:59頃消えます
ドーモ「」=サン
DICEの高まりを感じる…!
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/10/15(火)18:41:57No.1243187790そうだねx5
>No.1243187657
【デッドリー・ヴィジョンズ:エイミング・フォー・ハイヤーグラウンド】
224/10/15(火)18:43:55No.1243188421そうだねx3
>No.1243187790
KRA-TOOOM……イカスミめいた暗黒の雲から、愚者の黄金めいて鈍く輝く稲妻が降る。ここは過酷なるフジサンの裾野、人跡未踏の樹海である。「ハァーッ……ハァーッ……」さながらアマゾン熱帯雨林めいた暗黒の中を彷徨う者あり。彼の名はガジマ。
324/10/15(火)18:45:42No.1243189030そうだねx3
>No.1243188421
PVCアウトドアコートと耐酸性登山靴を身に着けたその姿はバックパッカーめき、危険なフジサン樹海に挑むにはあまりにも軽装だ。そしてガジマ自身もまた、己のウカツを呪っていた。(((俺はバカだ。いくらなんでもフジサンをナメすぎていた!)))
424/10/15(火)18:46:05No.1243189160そうだねx1
ウィーピピー!
524/10/15(火)18:47:13No.1243189559そうだねx2
>No.1243189030
ガジマは滝めいて流れ落ちる額の汗を拭い、ポケットからコンパスを取り出した。ナムサン……方位磁針はバミューダ・トライアングルに飲み込まれた不運な船乗りを嘲笑うセイレーンめいて、グルグルと狂ったように回転を続けている。「ブッダファック!」彼はそれを投げ捨てようとした。
624/10/15(火)18:49:09No.1243190215+
ウィーピピー!山!
まさか…
724/10/15(火)18:49:18No.1243190256そうだねx4
>No.1243189559
その時である。「待て」巨大な岩が地面を転がるような重く厳しい声が彼を制した。「アイエッ!?」ガジマは自らの振り上げた手首を掴む人影を認識する。一体いつの間に? 人の気配があるなら気付かないはずがないというのに。「そんなことは、やめろ」人影の正体は髭面の大男だった。
824/10/15(火)18:49:36No.1243190375+
山男!
924/10/15(火)18:50:22No.1243190624+
命令者=サン可愛くて好き
1024/10/15(火)18:50:32No.1243190670+
ちょっとやめないか
1124/10/15(火)18:54:34No.1243191980+
ビッグフットか?イエティか…それともニンジャか?
1224/10/15(火)18:56:19No.1243192588そうだねx3
>No.1243190256
ガジマは畏れた。突然姿形もなく現れた大男の瞳には、昏く燃えるような恐ろしい輝きがあったからだ。その装いはフジサン巡礼者めいてボロボロながらも、使い込まれた登山装備であることが、あくまでアマチュアであるガジマにも一目で見て取れた。彼は震えながら頷き、腕をおろした。
1324/10/15(火)18:57:20No.1243192938そうだねx4
>No.1243192588
男はしばしその昏い瞳でガジマを凝視した。「な、投げません。投げ捨てません……だ、だからタスケテ」「助けるだと?」男は眉根を寄せ、それまで強く握りしめていた手首を解放した。「俺は貴様を害するつもりはない。フジサンを汚すのでなければ」男は謎めいて呟いた。
1424/10/15(火)18:57:49No.1243193104+
ほんとに山男みたいだな…
1524/10/15(火)18:58:42No.1243193388そうだねx4
>No.1243192938
フジサンを? 汚す? ガジマは男の託宣めいた端的な言葉を訝しみ、無意識にさすっていた手首を見た。男が握りしめていた手の跡はまだくっきりと刻み込まれており、恐ろしい。そして当然、手の中には投げ捨てようとしていたコンパス。「もしかして、これのことですか?」男は無言で頷いた。
1624/10/15(火)18:58:54No.1243193460そうだねx2
富士山に執着するDIYいたなあ!
1724/10/15(火)19:00:39No.1243194133そうだねx3
>No.1243193388
ガジマはコンパスと顰め面の男……その体躯はガジマよりも頭ひとつ大きく、少なくとも6フィートは超えている……を交互に見比べた。彼は登山に赴く前、IRCネットワークで集めた断片的情報を思い出した。登山家はマナーに厳しく、山の環境を乱す行為には殺傷行為で応じることもあるという。
1824/10/15(火)19:01:21No.1243194387そうだねx1
>登山家はマナーに厳しく、
そうね
>山の環境を乱す行為には殺傷行為で応じることもあるという。
アイエッ!?
1924/10/15(火)19:01:52No.1243194586そうだねx3
>No.1243194133
確かに注意していたはずのウカツを、ヤバレカバレに働こうとしていた己の浅慮さを自覚し、ガジマは目の奥にツンとしたものを感じた。「ウグッ……ス、スミマセン。俺……僕、そんなつもりじゃ」極限状況の中で同じ人間に遭遇した安堵と緊張、そして恥辱が綯い交ぜになり、彼は涙した。
2024/10/15(火)19:02:13No.1243194698そうだねx1
極地法など/登山家の恥
2124/10/15(火)19:03:12No.1243195078そうだねx4
>No.1243194586
「泣く必要はない。フジサンを汚さないのであれば、それでいい」「エッ?」ガジマは涙を拭い、顔を上げた。男は踵を返し、歩き始めていたのである。「ま、待ってください!」男は聞く耳持たず歩き続ける。「た、助けてくれるんじゃないんですか!?」ガジマは叫び、その後を追う。
2224/10/15(火)19:03:56No.1243195348+
特に助けないのか…
2324/10/15(火)19:04:24No.1243195534そうだねx3
>No.1243195078
男は後ろに続くガジマを振り返ることもなく、まるで道筋がはっきりわかっているかの如く的確に歩いた。だがその足取りは間違ってもガジマがついてくることを前提としたものではなく、彼を安全な場所へ導いているわけではない。ガジマは木の根に足を取られぬよう、息を切らせて走る。
2424/10/15(火)19:05:32No.1243195995そうだねx3
>No.1243195534
ここで男を見失ってしまったら、ガジマは生きて樹海を出ることは出来ないだろう。ほとんど直感めいた確信があった。「ハッ、ハッ……」ガジマはひたすらに男を追い続け……「グワーッ!」不意に男が立ち止まった瞬間、ごつごつとした背中に鼻をぶつけた。「痛い!」ガジマは仰向けになり悶えた。
2524/10/15(火)19:07:07No.1243196618+
ここまでだと不思議な登山家だが…
2624/10/15(火)19:08:10No.1243197028そうだねx4
>No.1243195995
男はしばし闇の中を睨んでいたが、タタミ一枚後ろでバタバタと悶えるガジマをようやく振り返った。「そこで何をしている? 先へ進むのではなかったのか」「ち、違います、道に迷ってしまって、それで」「そうか」男は再び歩き始めた。「ま、待って……」ガジマはボタボタと鼻血を垂らしながら再び追いかけた。
2724/10/15(火)19:09:15No.1243197434+
でもデッドリーヴィジョンズだから最終的にニンジャが殺し合うんだよね…?
2824/10/15(火)19:09:18No.1243197459そうだねx3
>No.1243197028
……あれからはたしてどれだけの時間が経過したか? 一週間? それとも半年? ガジマはふと疑問に思ったが、あまり考えずに流した。経過日数を確かめる方法がなく、数えてもいないからだ。彼はこのフジサンの裾野に住み着き、サヴァイヴを始めたのだから。
2924/10/15(火)19:09:31No.1243197547そうだねx2
バロネス=サンがドネートで山登りしてたがあれはカワイイだった
3024/10/15(火)19:09:48No.1243197693+
ウィーピピー!リットリオ=サンの死闘が始ま…アイエエエエエッ!?フジサンナンデ!?
3124/10/15(火)19:10:22No.1243197909そうだねx5
>No.1243197459
帰り道がわからなかったから? それは当初の話だ。今では人里に点在するオンセンまで目隠しをしながらでも怪我一つなく降りることが出来るし、樹海の浅層であればターザンめいて木々を飛び渡ることすら出来るだろう。今の彼は、ここにいることが理由となっている。
3224/10/15(火)19:10:33No.1243197982+
もはやニンジャかZ戦士にでもなるしかない苦行!
3324/10/15(火)19:10:45No.1243198056+
順応した…
3424/10/15(火)19:11:30No.1243198392そうだねx5
>No.1243197909
そしてそれは、ガジマ一人で成し遂げられたものではない。「お前、まだいたのか」やはり唐突に、闇の中から大男が現れた。それは人型の岩めいている。「ドーモ、デスリザルト=サン」ガジマは屈託なく笑い、男にアイサツした。あからさまな偽名だが、それもどうでもいいことだ。
3524/10/15(火)19:11:31No.1243198399+
リアルニンジャの修行か何か?
3624/10/15(火)19:11:48No.1243198498+
…リアルニンジャになってない??
3724/10/15(火)19:12:24No.1243198735+
なんかすごいことになってる…
3824/10/15(火)19:12:30No.1243198779そうだねx3
>No.1243198392
あの男……デスリザルトは今のガジマのようにフジサン裾野に住み着く過酷なサヴァイヴァル戦士であり、彼を見つけたのは本当に偶然のことだった。もしもあの時のガジマがコンパスを投げ捨てようとしていなければ、目の前を一切興味も向けず通り過ぎていたかもしれない。
3924/10/15(火)19:13:46No.1243199313そうだねx4
>No.1243198779
ガジマがやむを得ないサヴァイヴを開始してから、デスリザルトとは三度遭遇し、一度目と二度目は声をかけても無視された。三度目にようやく認識された時、彼の第一声は「貴様はここで何をしている」だった。あえて無視しているわけではない、デスリザルトはフジサン以外の全てがどうでもよいのだ。
4024/10/15(火)19:14:40No.1243199649+
完全山男…
4124/10/15(火)19:14:49No.1243199717そうだねx3
>No.1243199313
そしてアイサツを交わし、その名を知ったのはさらに三度遭遇した後のこと。それでもデスリザルトが胸襟を開いた様子はなく、ガジマがあえて探しに行かない限り偶然以外で遭遇することはない。そして、捜索を狙った場合、それは決死行めいた過酷な樹海探索を意味する。
4224/10/15(火)19:15:46No.1243200092+
ソード山脈も相当大変だった
4324/10/15(火)19:16:08No.1243200216そうだねx3
>No.1243199717
デスリザルトが何を求め、何故フジサンを彷徨っているのか、ガジマが問いかけたことはない。答えが返ってこないことはわかりきっていたし……今となってはどうでもいいことだ。彼がセンタ試験に失敗して途方に暮れ、セプクめいてこの樹海に来たという経緯と同じように、どうでもよい。
4424/10/15(火)19:17:48No.1243200868+
ヒョットコもどきだったのか
4524/10/15(火)19:17:50No.1243200893+
ネオサイタマでサヴァイヴするのもまた一筋縄ではいかぬのだなあ…
4624/10/15(火)19:18:09No.1243201021そうだねx6
>No.1243200216
「今日もルート探索ですか、デスリザルト=サン」「違う」珍しいことに、今日のデスリザルトは会話が成立した。厳しい瞳が斜めに空を睨む……ガジマはその視線を伝い、彼が睨んでいるものがイカスミめいた黒雲ではなく、フジサン山頂付近であることを認識した。
4724/10/15(火)19:18:58No.1243201349+
山頂…?
4824/10/15(火)19:19:09No.1243201438+
もしかして風雲キョート城出現!
4924/10/15(火)19:19:33No.1243201611そうだねx5
>No.1243201021
ネオサイタマの人々はフジサンをこよなく愛し、同時に畏怖する。日本のあらゆる家庭には、必ず一箇所はフジサンを描いた墨絵やショドー・アートが存在し、多くのネオサイタマ市民がレジャーめいてフジサンに足を運ぶ。それは旧世紀の宇宙開発めいた、児戯じみた夢だ。
5024/10/15(火)19:19:47No.1243201705+
間違ってもノーマルルート提案なんてするんじゃないぞガジマ=サン
5124/10/15(火)19:20:46No.1243202095そうだねx5
>No.1243201611
その大半は峻厳なるフジサンの威容に足が竦み、麓のオンセンに身を浸し、フジサンを拝んだのちに記念のペナントを買って帰る。ごく一部の命知らずや無謀なチャレンジャーが、開拓されたフジサンの登山ルートに挑戦し、さらにごく僅かな登山者のみが、生きて八合目を超える。
5224/10/15(火)19:21:27No.1243202360+
> 日本のあらゆる家庭には、必ず一箇所はフジサンを描いた墨絵やショドー・アートが存在
うn?と思うけど無いとも否定できないラインだなー
5324/10/15(火)19:21:40No.1243202440そうだねx4
>No.1243202095
「デスリザルト=サンも、あのトリイが気になるんですか?」ガジマは言った。フジサン山頂付近には巨大なトリイが存在する。それはあまりに巨大であるため、天候によってはネオサイタマ市街地からすら目視出来るほどだ。だが、このトリイに肉薄することは誰にも出来ない。
5424/10/15(火)19:22:12No.1243202631+
現実のフジサンは五合目までは観光
それ以降は子供でもきちんとしたルートを辿れば登れるけどかなりキツイ!
5524/10/15(火)19:22:48No.1243202882+
山頂へ…挑むのかい?
5624/10/15(火)19:22:49No.1243202886そうだねx5
>No.1243202440
何故ならこの巨大トリイ付近の土地は、Y2Kの混乱で滅びたある暗黒メガコーポが買い占め、その土地利権が闇に葬られたままだからである。巨大トリイに取り付けられた得体の知れない旧世紀テックの大半は、Y2Kの折に噴火した溶岩によって黒く焦げ付き、高射砲の山は立ち入ろうとする者を威嚇するかの如く鎮座している。
5724/10/15(火)19:24:16No.1243203511そうだねx5
>No.1243202886
「そういえばネオサイタマにいた頃、聞いたことがありますよ」ガジマはデスリザルトの反応を期待せず、独り言めいて語り続けた。「あのトリイはアノヨに続くヨミのゲートになっていて、潜り抜けた者は恐ろしいジゴクに迷い込んでしまう、ってね」「違う」デスリザルトが反応したことに、ガジマは再び驚いた。
5824/10/15(火)19:24:20No.1243203559+
アイエエエ…
5924/10/15(火)19:26:00No.1243204291そうだねx6
>No.1243203511
フジサンを取り巻くミステリーはそれだけではない。南に広がる破滅のレアアース採掘場における隠された石造りのドージョー、あるいは樹海の暗黒に身を潜めたヴァンパイア、ツチノコ、はたまた……ニンジャの伝説。どれも与太話ばかりだ。だがデスリザルトの声音は、表情は、たとえそれを否定するものであれ迫真のアトモスフィアを宿す。
6024/10/15(火)19:26:27No.1243204467+
シンピテキ…ってもんでもないよなあ
6124/10/15(火)19:26:45No.1243204602+
厄ネタまみれだぁ
6224/10/15(火)19:26:50No.1243204638そうだねx6
>No.1243204291
「じゃあ、なんなんですか」ガジマは咎めるわけでもなく、自然と問いかけていた。デスリザルトはトリイを睨んだまま、黙して語らない。「あそこを目指すのがデスリザルト=サンの目的なんですか?」「通常の手段で、あそこに辿り着くことは出来ん」「それは俺でも知ってますよ」
6324/10/15(火)19:27:58No.1243205131そうだねx6
>No.1243204638
「限られたルートがある」こうまで饒舌なデスリザルトは、ガジマにとっても初めてのことだった。「非常に困難な獣道だが、そのルートであればあるいは……」「……なら、その開拓を?」デスリザルトは唐突に言葉を切り、踵を返した。「悪いことは言わん、お前は挑むのはやめておけ」去り際に一言を残して。
6424/10/15(火)19:28:47No.1243205474そうだねx6
>No.1243205131
……それから数日の間、ガジマのニューロンにはあのやりとりがこびりついて離れなかった。デスリザルトがああも自らの内面を語ったことそれ自体が驚嘆に値するが、立入禁止の巨大トリイに近づく秘されたルートというのが、どうにも彼の興味を惹いてやまなかったのである。
6524/10/15(火)19:28:58No.1243205552+
やはりカラテか…
6624/10/15(火)19:29:22No.1243205737+
フジサンはカラテビーストがたくさんいそうなのである
6724/10/15(火)19:29:24No.1243205750+
登山物っぽくなってきたな…しかしニンジャ身体能力をもってしても厳しいだんまくとは
6824/10/15(火)19:29:54No.1243205966そうだねx7
>No.1243205474
(今の俺なら、やれるんじゃないか? デスリザルト=サンがあそこまで探し求めるルートを見つけ出し、踏破することが)ガジマはその発想が非常に危険であることを自覚していた。だが一度思いついてしまうと、もはや止められなかった。そして彼は行動を始めた。
6924/10/15(火)19:30:28No.1243206218+
危険な兆候だ!
7024/10/15(火)19:30:31No.1243206232+
危険な好奇心!
7124/10/15(火)19:30:42No.1243206326そうだねx2
憧れは止められねえんだ
7224/10/15(火)19:30:56No.1243206418そうだねx10
ムッハハハハ!よく死んだ我がプレズドブランチよ!知識:豪族から地方貴族を連想し「そういえば忍殺で四国ほとんどでてないな…」と思い至り書いた四国地方の設定とネーミングを見事に拾って下さり感嘆しております!世にも珍しいNSRS失敗から心停止まで美味しい立ち回りをしており素晴らしい死に様であったぞ我が子よ…!ムッハハハハ!
7324/10/15(火)19:30:59No.1243206439そうだねx6
>No.1243205966
時折、樹海探索の中でデスリザルトとすれ違うことがあった。捻じくれた松の木によじ登り、イーグルめいて闇を睨むデスリザルトの厳しい視線は、まるで身の丈に合わぬガジマのチャレンジを奥ゆかしく諌めているようにも、ライバルになりえるかどうか量っているようでもあった。
7424/10/15(火)19:31:41No.1243206722+
>登山物っぽくなってきたな…しかしニンジャ身体能力をもってしても厳しいだんまくとは
回避の余地なきサンダンウチ・タクティクスはニンジャ相手に有効であると古代から実証されて来たのだ
7524/10/15(火)19:32:12No.1243206938そうだねx8
>No.1243206439
ガジマを突き動かしたのは対抗心であり、未知への好奇心であり、人間性をすり減らして獣となっていくような樹海浅層の日々での憩いめいてもあった……「ここだ、このルートに違いない」そして彼は探索の末、ついに自分なりのルートを構築するに至った。
7624/10/15(火)19:32:26No.1243207036そうだねx2
…アッ!?
デスリザルト(死は結果)ってそういうコト!?
7724/10/15(火)19:33:10No.1243207318+
>No.1243206418
貴様邪悪「」イアンコブラ総帥!
7824/10/15(火)19:33:13No.1243207339+
>>登山物っぽくなってきたな…しかしニンジャ身体能力をもってしても厳しいだんまくとは
>回避の余地なきサンダンウチ・タクティクスはニンジャ相手に有効であると古代から実証されて来たのだ
オートマチックヤクザガンですら回避ダイスをゴリゴリ削られるのだ
それより上等な火器による掃射ならなおさらな
7924/10/15(火)19:33:15No.1243207346そうだねx7
>No.1243206938
Y2Kのカタストロフィを受け噴火したフジサンは、裾野に存在するありとあらゆるものを溶岩で押し流した。だがこの樹海はそれ以前から存在する自然の迷宮だ。西暦2037年の現代においても、人類が踏破したのは樹海のたった2割に過ぎないと言われている。
8024/10/15(火)19:34:11No.1243207754そうだねx5
>No.1243207346
ガジマはその未知に覆われた8割のうち、ごく僅かな闇を手探りで解き明かした自負があった。その中にフジサン山頂へ続く秘密のルートがあったことを、彼は幸運だと思うことにした。これが知識と経験の不足からくる思い込みに過ぎぬのなら、どのみち死ぬだけだ。もはや彼には命以外に捨てるものはない。
8124/10/15(火)19:34:53No.1243208032+
覚悟決まってンな…
8224/10/15(火)19:35:36No.1243208376そうだねx7
>No.1243207754
そしてガジマは麓へ降り、テクノ説法師のオカルトめいたミステリーに耳を傾けながら、湾岸警備隊の軍用装備を改良した特殊登山装備を仕入れた。オンセンに浸かり、樹海に迷い込んだ旅人の死体からくすねたカネで高級なスシを食べ、気力・体力ともに満ち足りた状態で登攀を開始した。
8324/10/15(火)19:35:53No.1243208485+
>…アッ!?
>デスリザルト(死は結果)ってそういうコト!?
わかれ/わかってくれ
8424/10/15(火)19:35:53No.1243208493+
ああ狙う頂きって神々の……
8524/10/15(火)19:36:41No.1243208806そうだねx5
スシで回復…?妙だな…
8624/10/15(火)19:36:45No.1243208839そうだねx7
>No.1243208376
(……俺はバカだ!)そして今、ソーマト・リコールは現実の時間軸に追いついた。あのデスリザルトと出会った日と同じように、ガジマは己のウカツを呪った。彼は落下していた……登山ルートに存在する底なしの暗黒じみた裂け目に足を滑らせてしまったのである!
8724/10/15(火)19:37:06No.1243208959+
>…アッ!?
>デスリザルト(死は結果)ってそういうコト!?
つまり……結局ノーマルルートで登るということか……
8824/10/15(火)19:37:18No.1243209055+
ソウル憑いてないか?
8924/10/15(火)19:37:41No.1243209200+
アイエエエ…
9024/10/15(火)19:37:54No.1243209281そうだねx5
>No.1243208839
ブッダ! 最後に残された命すらも捨てて難行に挑んだ男の最期が、このようなブザマなものとは!(やはりデスリザルト=サンの忠告を聞いておくべきだった! 俺は……)ガジマはネギトロめいて無惨な落下死を遂げるであろう現実から目を逸らすため、目をきつく閉じた……だが! KRAAASH!「グワーッ!」
9124/10/15(火)19:38:41No.1243209619そうだねx1
やはりニンジャになってますよね?
9224/10/15(火)19:38:56No.1243209720そうだねx4
>No.1243209281
凄まじい衝撃と轟音が、ガジマの全身を内外から震わせた。雪崩に巻き込まれたかのような勢いで、彼は何かに包まれゴロゴロと転がる。「……う……」ガジマは己が生きていることを理解した。そして、何か巨大だが奇妙に軽い物体に、フートンめいて挟まれていることを。彼はそれを押し退けた。
9324/10/15(火)19:39:26No.1243209949そうだねx2
>テクノ説法師のオカルトめいたミステリーに耳を傾けながら
ツシマ!?ツシマナンデ!?
9424/10/15(火)19:39:47No.1243210118そうだねx5
>No.1243209720
全身がズキズキと痛み視界が朦朧としていたが、彼はやはり生きていた。そしてガジマが両腕ではねのけたのは、相当に年代の経過した古い木材の破片らしかった。それは奇妙に黒ずんでいる。「これ、は……」額から流れた血を拭い、ガジマは頭を振って周囲を見渡した。
9524/10/15(火)19:39:49No.1243210134+
ジツかなんかか…?
9624/10/15(火)19:39:57No.1243210190+
タタミ・ジツ?
9724/10/15(火)19:40:56No.1243210594+
ウワッ遺跡…?
9824/10/15(火)19:41:01No.1243210622そうだねx7
>No.1243210118
彼は自らが落下した裂け目を見上げた。イカスミめいた黒雲の覗く裂け目が、想像よりも近くに見える。周囲には同様に古びた黒い木材が散らばっていた。「これは……祠か? 偶然クッションになって、助かった……?」ガジマは散らばった木材を拾い上げ、呟いた。
9924/10/15(火)19:41:30No.1243210815そうだねx2
祠ネタじゃねぇか!!
10024/10/15(火)19:41:31No.1243210818そうだねx2
ナンテコッタ!!オマエあの祠を壊してしもうたんか!?
10124/10/15(火)19:41:33No.1243210836+
…祠壊したんか!?
10224/10/15(火)19:41:53No.1243210972そうだねx5
>No.1243210622
バラバラになった破片は、ちょうど彼の肉体を受け止めるのにギリギリのサイズの構造物を構成していたのであろう。屋根と思しき板材は無惨に砕け、その面影は何処にもなく……「アイエッ!?」その時、ガジマは強烈な悪寒に身を震わせた。
10324/10/15(火)19:42:08No.1243211064+
マルノウチタカイビルの前の慰霊碑壊したんか!?
10424/10/15(火)19:42:24No.1243211183そうだねx2
イケナイ!最近ブームのホコラコワシだ!
10524/10/15(火)19:42:28No.1243211215+
山を…汚した!
10624/10/15(火)19:42:57No.1243211408そうだねx6
>No.1243210972
彼は麓のテクノ説法師が説いていた、胡乱なフジサン・ミステリーの一節を思い出した。フジサンの地下にはヨミの入口が存在し、時折感受性の強い登山客やアンタイブディズム・ブラックメタリストがヨミの啓示を受け、ジゴクめいた逆再生メッセージをニューロンによぎらせるというのだ。
10724/10/15(火)19:43:25No.1243211630そうだねx1
アイエエエ…オバケ…
10824/10/15(火)19:43:55No.1243211873+
ヴォイド……?
10924/10/15(火)19:43:56No.1243211877そうだねx6
>No.1243211408
まさかこの裂け目がジゴクへの入口であり、祠はその封印を担っていたというのか? ガジマは普段なら一笑に付すであろう想像に身を震わせた……だが、彼が抱いた悪寒の正体は、決してそのようなオカルティックなものではなかった。「貴様、見ていたぞ」恐ろしい声が彼の背中に投げかけられた。
11024/10/15(火)19:44:00No.1243211902そうだねx2
>マルノウチタカイビルの前の慰霊碑壊したんか!?
ニンスレ世界でも現実世界でも洒落にならないのだ!!
11124/10/15(火)19:44:02No.1243211921+
アアダブ
11224/10/15(火)19:44:05No.1243211945+
>マルノウチタカイビルの前の慰霊碑壊したんか!?
(オハカ・エピタフ)
11324/10/15(火)19:44:31No.1243212144+
アイエエエ!
11424/10/15(火)19:44:49No.1243212275+
イクサが始まる
11524/10/15(火)19:44:51No.1243212285+
お前の祠壊しをずっと見ていたぞ
11624/10/15(火)19:44:51No.1243212286+
ちなみに祠壊しをネタにしたシナリオもファンメイドですがありますネー
報酬がとても美味しいです
11724/10/15(火)19:44:54No.1243212305そうだねx7
>No.1243211877
ガジマは震えながら振り返った。「貴様の全てを見ていたぞ。よくもやってくれたな」「デ、デスリザルト=サン……?」ガジマは訝しむように呟いた。こちらに向かって無造作に近づいてくるその姿は、まるで別人めいていた。昏い瞳は燃え上がるように怒りにぎらつき……そして、ALAS!「アイエエエ!?」
11824/10/15(火)19:44:55No.1243212321そうだねx2
ジェロニモ!お前がサヴァイブする姿をずっと見ていたぞ
11924/10/15(火)19:45:13No.1243212455そうだねx1
よく頑張ったな
オヌシの悪行が報われる時が来た
12024/10/15(火)19:45:15No.1243212464そうだねx2
アイエエエ最近の流行り物全部詰め!?
12124/10/15(火)19:45:27No.1243212531+
今度は全てを見ていたぞなのだ!
12224/10/15(火)19:45:39No.1243212603そうだねx3
トレンドに敏感なのだ!
12324/10/15(火)19:45:45No.1243212649+
アイエエエ金虎!
12424/10/15(火)19:45:45No.1243212653そうだねx6
>No.1243212305
おお、ナムアミダブツ! 歩み寄るデスリザルトの肉体が暗黒の瘴気めいた靄に包まれると……高性能耐酸性登山装備は、ニンジャめいた頭巾とメンポに変わっていたのである! コワイ!「ニンジャ!? ニンジャ、ナンデ!?」ガジマは超自然的恐怖に尻餅をつき、ガタガタと震えた!
12524/10/15(火)19:46:00No.1243212741そうだねx3
ゴールドタイガーってニンジャ普通にいそうなのだ
12624/10/15(火)19:46:08No.1243212794+
そろそろマスラダがサツバツナイトが来そう
12724/10/15(火)19:46:11No.1243212826+
あとはもうフジサンに行くだけなのだ!
12824/10/15(火)19:46:52No.1243213115そうだねx8
>No.1243212653
デスリザルトはガジマの胸ぐらを掴み、ニンジャめいた筋力で軽々と持ち上げた。「グワーッ!」「貴様、よくも……」「ア、アイエエエ……違うんだデスリザルト=サン、俺はわざとじゃ」「知ったことか!」デスリザルトは……否、ニンジャは両目を光らせた。「貴様は山を汚した。ゆえに殺す!」コワイ!
12924/10/15(火)19:46:55No.1243213134そうだねx1
この音源を今日中に使うから助けてくれ!
13024/10/15(火)19:46:55No.1243213138そうだねx1
そうそうデッドリーヴィジョンズってこういうところあるよねという気持ち
13124/10/15(火)19:47:01No.1243213175+
>ゴールドタイガーってニンジャ普通にいそうなのだ
ダイアウルフ=サンはおうごんいろにひかった
13224/10/15(火)19:48:06No.1243213593そうだねx5
(本家デッドリーヴィジョンズはスイカ割りだのアイスバケツだのゴルフだのモチーフが明確だったことを思い出した顔)
13324/10/15(火)19:48:08No.1243213608そうだねx8
>No.1243213115
ガジマは両足をばたつかせ、あまりにも突然のことに混乱した。ニンジャ? デスリザルトが? たしかにニンジャであれば、全てに説明がつく。神出鬼没さ、何時見ても疲労した様子のない頑強さ、樹海を我が物顔で歩き回る洞察力……だが何故? 彼は一体何を求めてフジサンに!?
13424/10/15(火)19:48:13No.1243213645+
祠破壊を取り込んだ話ちょっと見てみたいなあとぼんやり思ってたら本当にやってくれて嬉しい…
13524/10/15(火)19:49:10No.1243214026そうだねx5
>No.1243213608
「待ってくれ、デスリザルト=サン!」ガジマは苦しみに喘ぎながらかろうじて叫んだ。「お、俺が山のルールを破ったと言うなら、殺してくれてもいい……だが教えてくれ、なぜあんたはフジサンにそこまで執着を……」「黙れ。貴様は死ぬのだ。俺が殺すのだからな!」「アイエエエ理不尽!」だがその時だ!
13624/10/15(火)19:49:21No.1243214101+
YOUは何しにフジサンに…?
13724/10/15(火)19:49:23No.1243214120+
来たか!
13824/10/15(火)19:49:39No.1243214229+
どっちが来る!?
13924/10/15(火)19:50:22No.1243214506そうだねx6
>No.1243214026
ガジマはふと、何かの啓示を受けたかのごとく頭上を見上げた。そこにはイカスミめいた黒雲わだかまる空が、裂け目を通じて遠く広がる……まるで運命的に、イカスミめいた雲が真っ二つに裂けて割れた。だがそこに覗いたのは月でなければ、ブッダのおわす天国でもなかった。雲間を裂いたのは赤黒だった。
14024/10/15(火)19:50:39No.1243214610+
ここのデッドリーヴィジョンズは電子が来るのもあり得るからな…
14124/10/15(火)19:50:44No.1243214644+
アイエエエ!?
14224/10/15(火)19:50:44No.1243214647+
ウィーピピー!
14324/10/15(火)19:50:54No.1243214722+
そっちはそっちでなぜそこに!?
14424/10/15(火)19:51:00No.1243214775+
ウォーッ!
14524/10/15(火)19:51:15No.1243214888+
>そっちはそっちでなぜそこに!?
状況判断だ!
14624/10/15(火)19:51:27No.1243214981そうだねx4
>No.1243214506
よもや太陽の異常気象? あるいはY2Kカタストロフィの再来? ガジマは陰謀論めいた胡乱な思考に包まれた。答えはどちらでもなかった。それは赤黒にカラーリングされた一機のセスナであり、機体から飛び降りて落下してくる者もまた、赤黒に燃えていた!
14724/10/15(火)19:51:48No.1243215131+
アイエエエ!?
14824/10/15(火)19:51:59No.1243215207そうだねx3
>そっちはそっちでなぜそこに!?
おぬしの蛮行をずっと見てたぞ
14924/10/15(火)19:52:20No.1243215350+
セスナ所持時代!?
15024/10/15(火)19:52:25No.1243215383+
赤黒セスナ!!
アアアアアアーッ!!
15124/10/15(火)19:52:27No.1243215400そうだねx5
>No.1243214981
「イヤーッ!」「グワーッ!?」あっという間に落下してきた赤黒の炎が、カラテシャウトを発した。それはデスリザルトになんらかのカラテを行使し、ガジマを解放させた。「グワーッ!」ガジマは散らばる木片にしたたかに背中を打ち付け、転がり、喘いだ。そして彼は見た、タタミ2枚距離を空けて睨み合う二つの人型のシルエットを。
15224/10/15(火)19:52:30No.1243215416+
フジキドか!ビフォー磁気嵐!
15324/10/15(火)19:52:47No.1243215535+
フジサンの樹海で空からニンジャスレイヤー=サンが降って来るのも大概胡乱なのでは?(ボブは訝しんだ)
15424/10/15(火)19:53:06No.1243215669+
あっ痛セスナだ
15524/10/15(火)19:53:06No.1243215679そうだねx1
>フジサンの樹海で空からニンジャスレイヤー=サンが降って来るのも大概胡乱なのでは?(ボブは訝しんだ)
状況判断だ!
15624/10/15(火)19:53:13No.1243215745そうだねx5
>No.1243215400
「ドーモはじめまして、デスリザルト=サン。ニンジャスレイヤーです」「ドーモ、はじめましてニンジャスレイヤー=サン。デスリザルトです」両者は両手を合わせ、恐ろしいアイサツを交わした。アイサツ、ナンデ? ガジマはマグロめいて口をパクパクさせながら痙攣した。
15724/10/15(火)19:53:37No.1243215906+
わからない
古事記にも書かれている


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