二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1728818196827.png-(1151848 B)
1151848 B24/10/13(日)20:16:36No.1242537793そうだねx4 21:17頃消えます
鏡花の話です
前回の最後からほぼ直です
fu4112708.txt
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/10/13(日)20:16:58No.1242537990+
「私が教えた。私がほむらに君の手記を渡したんだ。」
「ワイズモン…どうして…どうして私の邪魔をしたの!!」
彼女が杖を構えた。
「……私は君と30年間共に過ごしてきた…!未だに人間の事はよくわからない…」
私も両手を広げ、戦いに備える。
「しかし…人間は大切に思う人に幸せでいてほしいと願うらしい…私は…君に幸せであってほしいと思う!だから渡した!」
「私は現状で十分幸せよ!あなたこそ私の幸せを壊そうとしてる!」
鏡花がゴーレモンを一気に3体錬成し、私に差し向けた。
私は手をかざし彼らの動きを止め、さらに天井や床などを再錬成し、巻きつけるようにして動きを完全に封じる。
224/10/13(日)20:17:11No.1242538119+
「忘れたのか?君に錬金術の知識を授けたのは私だ」
「なら本気を出すまでよ!」
ゴーレモンの拘束を、彼らの体を突き破り生えてきた結晶が破壊する。
「究極進化…か。いつの間にこんな隠し玉を用意していたんだい?」
「ブラストモン!ダイアモンドヘッジホッグ!」
鏡花の号令で、私目掛けブラストモンたちが転がり出す。
「だが…ある意味好都合だ。」
私は手を一度合わせ、周囲にエネルギーを飛ばし錬成陣を刻印した。
そして、襲いかかってきた彼らはその陣が作り出す境界に触れた途端、バラバラのクリスタルに変化した。
私はそのクリスタルを使いドーム上の鏡面空間を作り、そこに鏡花を閉じ込める。
「さあ、見るんだ鏡花!」
手を組み、頑丈に空間を安定させる。これならば、彼女一人ではしばらく破れないはず。
324/10/13(日)20:17:35No.1242538360+
私が滅多に錬成しない、究極体の錬金人形。パワーが強すぎるし、こっちの消耗も大きい。ゴーレモンで十分。
だから隠し球だった。
「なに⁉︎なんなの!」
そんなブラストモンたちが一瞬のうちにバラバラにされ、その残骸が私を閉じ込める空間を形成している。
キラキラと輝くクリスタルに、私の姿が反射する。
「さあ、見るんだ鏡花!」
鏡のようだったそれに、急に何かが映し出される。

"「はぁ…はぁ…鏡華さん…もう終わりです…全部。」"
"「そうね…私を殺して…研究成果も何もかもそのデジモンの力で焼き払えばいいわ。復讐は果たされる…殺人者に裁きが下る。全部終わりね…」"

私と…ほむらが戦っている…⁉︎
『そこは言わば鏡面空間、私が操作している。そしてそこに映し出されているのは、私が見た未来だ。』
「あら、未来視なんて大層なことできるようになってたのね!」
424/10/13(日)20:17:57No.1242538540+
この空間を破壊するには…
『この未来では君はほむらに殺される!』
……それなら…それで良いわ。
このドーム…強度は高そうだけど、不壊というわけでもないはず。
だったら巨大な爆発エネルギーをぶつけてやるわ。

"「もっと…こうしたかった…な…」"
"「そんな…待って!ダメよ!」"

『この未来ではほむらが死んだ!それは君も望まないはず!』
ほむら……が…っ!?
「そんなのどうだっていい!実験体が一人死ぬぐらい何よ!私はもっと多くの人を殺してる!」
『自分の気持ちに嘘をつくな!』
「私は…嘘なんて…嘘なんてついてない!」
今すぐに私が使えるデジコアは3つ…
524/10/13(日)20:18:35No.1242538889+
”「見ればわかるでしょ!私はもう助かりようがない。助かる価値もない…あなたは生きて。」”
”「────!………わかった。でも…でも…!絶対に…助けるから…お母さんも…逃げてね……私…家で待ってるから………」”
”「ええ…すぐに追いかけるから…行って…!」”

『この未来でも君は死ぬ…君はこの約束を果たせない!ほむらにこんな悲しい別れを経験させていいのか!?』
ギロモンとボマーモン…それにグラビモン。この3体の爆発力なら、この空間を破壊できるわよね。
「さっきからほむらのことばっかり…!私はあの子の母親じゃないのよ!何度も言わせないで!」
完全体の機雷型…多分ワクチン。幼年期のスライム型に…究極体のウイルス。記憶してる。これなら錬成できる。
『ならば何故彼女を支援している!何故彼女を自分の手元に置こうとする!』
「実験体を手元に確保したいだけよ!そこに愛なんてない!」
624/10/13(日)20:18:49No.1242539002+
『君たちが二人とも死んでいる未来も見た!頼む…私は君たちに幸せでいて欲しいんだ」
何よ…勝手ね…
「私が錬金術師になったのも…ほむらが生まれたのも…全部あなたが原因って言っても良いのよ…なのに…なのにあなたは!!……我の僕たる電脳核よ!我の望む形を取れ!」
『鏡花!何をする!』
カドゥケウスでデジコアをデジモンへと錬成する。
「デジクロス!自爆しなさい!」
その三体をデジクロスで圧縮、そして自爆させる。
私の体なら、これぐらいは耐えられるはず。
724/10/13(日)20:19:04No.1242539151+
その爆発は、あまりにも大きかった。
彼女がいた研究所は吹き飛び、周囲数百メートルにまで爆発の衝撃が伝わった。
もちろん研究所は瓦礫の山。周囲にあった建物も崩れていた。
「ふ……ん…!」
鏡華は瓦礫を掻き分け、外へと這い出た。
あれほどの爆発を最も近くで受けたにもかかわらず、彼女の体には煤がついている程度で、かすり傷すらなかった。
鏡華が手をかざすと、瓦礫の中からクロスカドゥケウスが彼女の手元に転移する。
彼女は杖を使い爆発で損傷した自らのスマートフォンを修復し、どこかへ通信した。
「…聞こえるかしら夭下、私よ。こっちの研究所が使えなくなった。今すぐ天沼矛に私の研究区画を手配して。良いから早く!」
そのままデジタルゲートを作り出すと、彼女は一言呟いてその向こうへと消えた。
「さようなら。ワイズモン」
824/10/13(日)20:19:21No.1242539311+
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「ねえシャウトモン、私…会いに行こうと思うんだ。鏡華さんに」
「本当なのか…そいつが母親…ってのは。」
「わからない。けど…わからないから会いに行くんだよ。一回しか上司に会ったことないってのも、不自然だしね」
「止めねえよ。でも、俺も付いてくぜ、ほむら」
924/10/13(日)20:19:33No.1242539401そうだねx1
以上です
1024/10/13(日)20:29:26No.1242544812+
ワイズモン…
1124/10/13(日)20:40:14No.1242551011+
遂に最終段階まできた感じがするね
1224/10/13(日)20:45:30No.1242554087+
>遂に最終段階まできた感じがするね
FEが吹っ飛びそうなんで間に合わせないといけませんからね
1324/10/13(日)21:04:38No.1242564202+
>FEが吹っ飛びそうなんで間に合わせないといけませんからね
なんというか申し訳ない気持ちになった忍者一家公式です
ちなみにですがテイマ忍は最初から親子二人はなんとか生かしたいけれどもエルダーワイズモンには容赦しないというスタンスでした
なのであの申し出にはかなり驚きました
どうぞお好きにお使いください


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