二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1728748831915.jpg-(121111 B)
121111 B24/10/13(日)01:00:31No.1242272918そうだねx2 04:48頃消えます
デジモンの怪文書書きました
図書館で過去をちょっと振り返ります
fu4109598.txt
うちのこ
fu4109589.jpg
お借りした皆さま(テイマーはいません)
fu4109592.jpg
fu4109594.jpg
fu4109596.jpg
fu4109597.jpg
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/10/13(日)01:01:21No.1242273100+
抜けるような青と緑、そして白い太陽。
いつになくいい天気だったので草原に寝転んでいたら、日を遮る影が差し込んできた。
鳥型……にしては少し大きすぎる、それがパロットモンの巨体であると気づくのにそう時間はかからなかった。
そして、
「あ、あぁぁぁーーーーーーっ!!!??」
その嘴に摘ままれた小さなデジモンが悲鳴をあげているのも、こちらまで聞こえてきた。
まったく面倒くさい、せっかくいい天気だったのに。
224/10/13(日)01:01:38No.1242273179+
上空、パロットモンは羽ばたくことなく悠然と空を滑空する。
口に挟まったデジモンがジタバタと暴れたところで、全く意に介さない。獲物はいいとこ成長期程度の大きさで、今すぐにでも丸呑みに不自由のないサイズ差が巨鳥にはある。
このまま獲物が疲れたら着陸して昼飯にしよう……などと考えていたのかもしれない。しかし、その目論見は次の瞬間に崩れ去った。
「―――?」
丁度眼球の手前を掠めて火の玉が飛ぶ。威力は大したこともない、しかし、異物が入るのを嫌がったパロットモンは反射的に飛翔の軌道を変える。
その拍子に、嘴に引っかけておいていた昼飯が外れてしまったのだ。追いかけると高度が下がる、どうせ食い足りない大きさだし、パロットモンはその飯に執着することに飽きたらしい。
旋回して去っていく鳥の影から、小さな黒い影が森の奥へと吸い込まれて消えていった。
324/10/13(日)01:02:13No.1242273320+
「―――うぅぅん……」
高所からの落下だったが、木の枝に捕まって命拾いしたようだ。先程火の玉を吐いたデジモンが、森の中に落ちたデジモンをそのように確認した。
森で拾った果実を二つ。そのうち一つを齧る彼は、成長期の小さな体を黒い毛皮で覆っている。あまりこの辺りでは見られない色をしていた。
「あ、ありがろぅね……たすけてくれて……」
「マヌケなヤツ、どれだけボーっとしてたらあんなデカいのに捕まンだよ」
落ちたデジモンの眼が覚める。肌の感じは爬虫類型のようだが、彼と同じくあまり見られない黒い色遣い。弱弱しく感謝を述べたそのデジモンに、毛皮のデジモンは突っぱねるような態度を取る。
デジモンは樹から降りようとしたが、腹の虫の音が鳴るとまた動きが止まる。
「その、何か食べるものはないかな〜……ずっと空にいて何も食べてないぃ……」
424/10/13(日)01:02:27No.1242273362+
「助けたヤツにタカンのかお前?別にそこまで面倒見る気は無い」
「あ、ちょっと待ってぇ。助けて〜……」
うんざりした視線を残して、毛皮のデジモン、黒いガブモンが去っていく。本気で見捨てられたと気づいた黒いアグモンは再び枝を揺らし始めた。
その樹の下に果実が一つ置いてあることに気づいたのは後の話である。
524/10/13(日)01:02:46No.1242273439+
「構築完了しましタ。こちらが情報記録用の部屋になりまス」
図書館の内部に作られた扉を抜けると、そこは書斎のようにやや狭まった小部屋となっていた。物理的な書籍……ではないが、それを想起させるサーバーのような設備が壁に敷き詰められている。
「で、具体的には何すればいいのボク達?ていうかボクやることある?」
案内役を務めるスプシモンに対して、招かれた少年のシュヴァルツが話しかける。
事の発端は彼のデジモンのアスタモンにある。元々、彼らは依頼を通じてこの図書館……嘘か真か異世界も含めたデータの記録保管庫に足を踏み入れることになった。
そして、その主が丁度図書館に襲撃があることを予見していたので、何でも知ってるならとアスタモンが交渉を持ち掛けた。データを一つ取らせる代わりに、自身を防衛戦力として雇わせると。
いちいち書き記すには冗長となる交渉を経て図書館の主、正確にはそのアバターは快諾。早速データの検索が始まった……のだが、
624/10/13(日)01:03:25No.1242273599+
「ん〜、無い。ない、無いわねぇそれのデータ。それ本当に実在したの?」
「まァ存在しなかったっつゥか、多分存在しないことになる領域に落ちてったっつゥか……」
この始末である。安易にそんなとこ落ちるんじゃないわよ。と言いたげに図書館の主は顔を顰めた。しかしアスタモンは涼しい顔で、
「そいつァ、逆に存在があればその記録は何でも引き出せるって解釈でいいですかねェ?少なくとも私は覚えてますんで」
要するに、先に記録だけしておけばデータの方が蒐集されるのではないか、という話だ。無論現実の直感を離れた挙動ではあるが、少なくとも情報に関しては此処は多少の無理は通る。
他の来客が賑やかになり、そちらの対応もあったため主は端末のスプシモンに以後の対応を任せることとした。そして時計の針は現在へと戻る。
「アスタモン様と共に入室後、データを一度解体して記憶から"本"を生成しまス。シュヴァルツ様はその存在性を保証するための観測視点……つまり読者となっていただきまス」
724/10/13(日)01:03:49No.1242273688+
「解体ねぇ。なんか危なそうだけど大丈夫アスタモン?やっぱりやめて饂飩食べに行く?」
「そりゃあなたが食いてェだけでしょうが。デジモンは元から進化なりなんなりで身体をバラすのは慣れっこなんで、大丈夫ですよォ」
「それに今回といい今後といい、コレが残り少ない方が問題でしょうが、やれることはやっときませんと」
そう言って、アスタモンは懐から小さな欠片を取り出す。半ば内部のデータが消滅しかかったデジメモリが、彼が今必要としているものだった。
「準備完了。アスタモン様入室お願いしまス」
「ハイハイ、今行きますよォ」
スプシモンに返事を返して、アスタモンは脚早に書斎に入っていく。何か違和感がある、アスタモンの態度に少し引っかかるものを感じながら、シュヴァルツは後を追っていった。
「それでハ、ダイブ開始……」
「"ブラックウォーグレイモン"に関する記憶を、再生しまス」
ブラックウォーグレイモン。
アスタモンがかつてロイヤルナイツの騎士、オメガモンズワルトであった頃の―――今はいない、相棒の名だ。
824/10/13(日)01:11:34No.1242275489+
自分の知ってるロイヤルナイツが
めっちゃカッコいいムーブしてる…
今は女体化してるのに…
924/10/13(日)01:16:04No.1242276543+
図書館はシリアスイベントやるテイマーが多いのう
1024/10/13(日)01:19:04No.1242277238+
ドゥフトモン指令がシリアスしてるしマグナモンがまだまだ未熟だ…
ここからどうしてあんなことに…
1124/10/13(日)01:20:51No.1242277590+
>ドゥフトモン指令がシリアスしてるしマグナモンがまだまだ未熟だ…
>ここからどうしてあんなことに…
よくも悪くも人間と関わったからですかね…
1224/10/13(日)01:21:33No.1242277744そうだねx3
fu4109640.jpg
fu4109641.jpg
fu4109643.jpg
そしてこれが見た目ほぼ変わってないオメガモンズワルトです
1324/10/13(日)01:27:02No.1242278851そうだねx1
https://www.youtube.com/watch?v=mNONtttzdY4
あとイメージソングという名目で作業時の好きな曲貼るモン
1424/10/13(日)01:40:16No.1242281645+
めっちゃクールだねぇアスタモン…
1524/10/13(日)02:08:36No.1242287522そうだねx6
    1728752916596.png-(27267 B)
27267 B
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
1624/10/13(日)02:21:38No.1242289898+
ウォーグレスプシモン…


fu4109589.jpg fu4109641.jpg 1728748831915.jpg fu4109640.jpg fu4109592.jpg fu4109594.jpg 1728752916596.png fu4109596.jpg fu4109643.jpg fu4109597.jpg fu4109598.txt