二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1727603107319.jpg-(121111 B)
121111 B24/09/29(日)18:45:07No.1237890851そうだねx4 20:00頃消えます
うちの子のMATHUROそしてうちの子たちのMAKUAKEです
fu4055382.txt
MATHRO担当
fu4055383.jpg
MAKUAKE担当
fu4055385.jpg
MAKUAKEオリデジ
fu4055389.jpg
fu4055392.jpg
fu4055396.jpg
お借りした方々
fu4055401.jpg
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/09/29(日)18:45:34No.1237891017+
1.
おかしい、こんな筈ではなかった。
副社長からは見捨てられ、言うことを聞くはずだったゲオルグは従わず。
ゲオルグが死んで桜島は暴走し、捜索班は巻き込まれて全滅してしまった。
儂もすでに右腕を焼かれ、左足首から先が無い。
激痛と出血で意識を保つのがやっとだ。
ああ、どうしてこうなってしまった。儂はただ、死なない技術を求めて。
死ななくして、それから…………それから?
不死を得たら何かやりたいことが……あった、はず……
そもそも、それは、本当に、儂の……いや、それは……オリジナルの……
「……儂の、願いは、なん……」途切れ途切れの思考が完全に止まる。
目の前に、ソルガルモンがいた。
マルコシアスモードに覚醒したそれは、光を失った双眸とは別の何かで儂を見据えていた。
「あっ、ああっ、あ……」それ以上の言葉が出ない。
ソルガルモンの右腕がまっすぐに上がり、そして
224/09/29(日)18:45:55No.1237891135+
2.
なんだあのデジモンは、マーナガルルモンと言ったか。
私の時間操作で過去に送ったのだがどうも『空間操作』の能力があるらしい。
ここの『時空間』にアンカーとしての空間を固定しているようだ。
私の能力でも一切干渉できぬ。これでは15年遡ったぐらいで戻ってきてしまう。すぐにここから逃げねば。
天沼矛はもうダメだろう。どこかあたらしい実験拠点を探さなくては。
先日のオルディネモンとかいう訳のわからない奴に関わったせいで私の手勢……いや、『我々』は随分と数を減らされた。
探索班の半数、中でも『探索班長』を失ったのは痛手だった。
彼のデジヴァイスブラッドは回収できたのでパートナーデジモンがまだこちらの制御下にあるのが不幸中の幸いか。
しかしマーナガルルモンとの戦闘でも更に人数を減らされ、探索班はテイマー3・非テイマー2の5人だけ。
あとは天沼矛で留守番をしていた『計画主任』しか残っていない。
324/09/29(日)18:46:10No.1237891223+
本社にいた捜索班と人事部はまとめて『人事部長』が統率権を掌握して離反してしまった。
やはり人間の思考は理解できない。あんなものは信用してはならないな。
彼らは本社で反社長派と組んで反乱を起こし、火行と戦闘になったようだ。
流れてくる情報、そして彼らの反応が全て消失していることから、火行の攻撃で全滅したようだ。
野暮用のせいで一週間も同期ができなくなるとこうなるものか。
次はこのような事にならないように学習し反映させねばならぬ。
「上空より高速で接近する反応あり。」可搬式レーダー担当の探索班が報告する。
「数は2……いえ、人間が騎乗したデジモンが2組!」
「上空のパロットモンが目視で確認、ジェットレオモンとサイバードラモンです。」
パロットモンのテイマーである探索班が告げる。なるほど、この前の脱走した特異個体たちか。
この混乱で我々も弱体化したと判断したのか。愚かな。
「総員戦闘準備。あの特異個体を捕縛・同化して我々の戦力とする。」
今のこちらは私も含めて完全体が4体。返り討ちにして今度こそ『我々』になってもらう。
424/09/29(日)18:46:28No.1237891331+
彼らは我々の陣取っている場所から200メートル手前で着地し、歩いて近づいてきた。
「こんな状況で襲撃してくるとは、その抜け目のなさは称賛の価値がある。」
声が届く範囲まで寄ってきたところで、私の方から声を掛ける。
「しかし、彼我の戦力差の分析評価が間違っている。批判すべき失敗だ。」
パロットモン、スカルバルキモン、マタドゥルモンが私の背後で控える。
「そもそも何故我々に敵対する?今までのように逃げ隠れしていればよかっただろうに。」
私の質問にジェットレオモンのテイマーの女が叫ぶ。
「真弓ちゃんから記憶を奪ったあんたたちを許せる訳ないじゃん!」
「茉莉。」男の方の一言で女が止まる。
男は一歩前に出ると、我々に特に何の感情も感じられない目を向けた。
「あんたたち、俺達の所在が判れば、攫うか殺すかするでしょ?」
「当然だ。実験体の回収と処分は我々の義務だ。」
「じゃあ俺達としては抵抗するしかないのも理解できるよね?そんな簡単なこともわからないの?」
淡々とした口調で言うことは辛辣だ。
「だいたいそっちはひとつ大きな勘違いをしているよ。」
524/09/29(日)18:46:42No.1237891408+
「勘違い、だと?」
「俺達は逃げ隠れしてたんじゃない。お前たちを倒すために雌伏して機を覗っていたんだ。」
そう言うと男は前髪を書き上げながら憂鬱そうな目で私を見た。
「そんな事も解らないなんて、FE社の研究者とか幹部っていうのは随分と頭が悪いんだね。」
挑発だ。あからさますぎる。しかし私ならともかく探索班の連中には少なからず効果があったようだ。
「なんだと貴様!実験体の分際で生意気なことを抜かしおって!この儂の頭が悪いと言ったか!」
計画主任には覿面だった。やはりオリジナルに近い個体は御し難く、度し難い。
「やってしまえ!手脚の一本や二本ぐらいはへし折っても構わん!デジモンの方の生死は問わん!」
計画主任の言葉に探索班どもが勝手に動き出す。やはり人間に自我など邪魔だな。
真弓と名乗る男の口元がわずかに歪む。茉莉と名乗る女の口元は大きく笑みを浮かべる。
624/09/29(日)18:46:56No.1237891479+
「いかん、止まれ!何かあるぞ!」確信は無いままに私は言う。
「うるさい、早く片付けんとまたアレが来るぞ!」しかし誰も止まらない。
挑発された怒りだけでなく、程なく戻って来るであろうマーナガルルモンへの恐怖が彼らを突き動かしているようだ。
「ジェットレオモン!」あの二人の持つデジヴァイス――D-3の色が相互に反転する。
「サイバードラモン!」2体のデジモンが光りながら飛び上がる。
『ジョグレス進化!』二つの光が融合し一つとなる。
「アンズーモン!」光は急降下しながらパロットモンに突進し、そのまま地面へと叩きつける。
その衝撃とともに光は剥がれて四散し、中から金色の鷲が現れた。
いや、その大きさはパロットモンと同等であり、全身が金属の光沢で覆われていた。
それは、機械仕掛けの黄金の鷲の姿をしたデジモンだった。
724/09/29(日)18:47:14No.1237891580+
脚の爪で組み伏せられたパロットモンも無抵抗ではない。
「ミョルニルサン……」
「ニヌルタ・スクドゥ!」しかし遅い。馬鹿め、あんな至近距離で敵が黙って大技を食らってくれるものか。
発動前の必殺技はアンズーモンの頭から伸びたビーム砲らしきものに撃ち抜かれ暴発する。
そのまま敵はビームを連射しつつ爪でパロットモンの腕を引き裂き、嘴でデジコアを刺し貫く。
デジヴァイスブラッドによる回復も間に合わずにパロットモンが消滅する。
「グレイブボーン!」スカルバルキモンが背後からアンズーモンに襲いかかる。
「ウルマフモード!」次の瞬間、鷲の尾羽根の中から獅子の頭が顔を出した。
尾羽根は鬣に、翼は後脚に変化し、金鷲はたちまち金獅子へと変じる。
即座の跳躍。スカルバルキモンの攻撃はパロットモンの残滓の光を無為に叩くだけに終わる。
そのままアンズーモンは着地しながら爪をスカルバルキモンの胴に突き刺し、首元に噛みついた。
「マタドゥルモン、テイマーを狙え!」探索班の一人が指示を出す。
それを受けてマタドゥルモンは人間の方に突進する。
「テイマー狙い、悪くないアイデアだね。」真弓が呟く。
824/09/29(日)18:47:29No.1237891664+
「どりゃーぁ!!」茉莉が何かをマタドゥルモンに向かって投げつけ、それをマタドゥルモンが受け止める。
そしてそのまま勢いよく後ろに吹っ飛んだ。……なんだ、今のは!?
「でもそれは、テイマーが人並みの存在であれば、という前提条件が必要だね。」
茉莉は手にしたワイヤーを引っ張って先ほど投げた『それ』を一息に手繰り寄せる。
あれは……ローダーレオモンの尻尾にあるモーニングスターか?いろいろと細部が違うようだが間違いない。
そのままモーニングスターを振り回しながらこちらに近づいてくる。
「それに自分がテイマーを狙うなら、逆に自分もテイマーを狙われることも考えたほうがいいよ。」
デジモンを持たない2人、いや3人に増えたが――は、持っている拳銃を抜いて発砲。
今度は素早く判断して即実行。素晴らしい。
「うりゃああああ!!!」
「なっ……!」何ということだ。振り回されるハンマーのワイヤーで、銃弾が弾かれた。
ハンマーは質量を持った竜巻となって3人を襲い、直撃ではなく掠めただけだが全員が吹っ飛んだ。
ボディーアーマーは弾け飛び、中の服を貫通して血が吹き出す。
924/09/29(日)18:47:49No.1237891773+
「ならばもう一人を!」スカルバルキモンを操る探索班が銃口を真弓に向ける。
距離が遠く命中できなくても牽制にはなる、という判断は間違っていない。
「悪いね。」真弓のヘッドギアから細い光線が放たれ、拳銃に命中する。
たちまち拳銃は赤くなって暴発し、焼けた金属塊となった。
あのヘッドギア、おそらくは視線誘導式のレーザー砲か。
デジモン相手にはさして効果は無いだろうが、テイマー相手ならば有効か。
スカルバルキモンはテイマーが攻撃され、そちらに一瞬注意を向けてしまう。
馬鹿め、人間のテイマーなど気にする必要はないだろうに!
「今だアンズーモン。」
「ニヌルタ・スクドゥ!」かろうじて敵を抑え込んでいた黒い冷気が弱まり、そこに敵のビームが降り注ぐ。
全身を穴だらけにされたところに爪と牙による容赦ない攻撃で全身をずたずたにされるスカルバルキモン。
断末魔の悲鳴を残してスカルバルキモンは消滅した。おそらくパロットモン共々デジタマへと還っただろう。
1024/09/29(日)18:48:46No.1237892129+
貼る分は以上です
あとはtxtで
間違いとか解釈違いとかあったら
ごめんなさぁぁあい!!!
1124/09/29(日)18:58:47No.1237895949+
すげぇ大作だ…ウチのオリデジモンたちもありがたい
1224/09/29(日)19:02:29No.1237897324+
とうとうDrポタラが事実上全滅してしまった…
1324/09/29(日)19:03:40No.1237897750+
3段変形とはイカすなアンズーモン
行動封印はつよいな…
1424/09/29(日)19:05:02No.1237898269+
ジョグレスはいいねぇ…
1524/09/29(日)19:06:36No.1237898881そうだねx1
お気づきかもしれませんがこの意思疎通デバイスの技術は黒白君のSNS開発に活かされる予定です
1624/09/29(日)19:44:19No.1237913798+
三段変形ロボデジモン…ロマンだぜ…
1724/09/29(日)19:54:21No.1237918101+
とりあえずDr.ポタラのMATHUROはFE社崩壊のタイミングなのでそれ以前の時空なりパラレルなりで出てくる可能性は残っています
空自組の二人はどうもデジシコに興味を持っているみたいです


fu4055382.txt fu4055383.jpg fu4055401.jpg fu4055385.jpg fu4055396.jpg fu4055389.jpg fu4055392.jpg 1727603107319.jpg