エキサイト(Excite) イタダリ・ネン(板田里 稔)の両親は彼が幼い頃に死亡しており、彼は唯一の肉親である祖母に育てられてきた。 祖母は奥ゆかしく常識的な女性であり時に金銭の管理には厳しかった。イタダリの家は特に貧しいわけではなかったが祖母は清貧を心がけており、孫にはつくづく金銭の大切さ、労働の大切さ、借金の恐ろしさをとくとくと語り聞かせ、ネンもまたそれを心がかけた。 ネンは子供の頃よりオムラ・インダストリに憧れを持っていた。特に幼い頃に間近で見た試作型モーター兵器の力強さにすっかり夢中になっていた。 いずれは自分もオムラで働きたい…。その夢は成長するにつれて大きくなっていたが、サイバネを入れる機会とカネを逃したままその日がやってくる。 オムラ・インダストリの面接当日。ネンは産まれて初めて祖母と口論になった。ネンがオムラ社の面接を受けること、オムラに入社したいことを知った祖母がそれを止めにきたのだ。 祖母としてはオムラ・インダストリに孫が入社することはどうしても止めたかった。止めなければならなかった。 オムラの試作型モーター兵器の暴走によって息子夫婦を失い、唯一生き残った孫をここまで育ててきた身としては当然の心境だった。 しかしネンとしても譲れない。あの日、試作型モーター兵器がいとも簡単に両親を殺害した場面を目撃したネンはすっかりモーター兵器の力強さの虜となっていたのだ。 激しい口論の末にネンは飛び出すように家を出た。ついでにむしゃくしゃしたので家に火をつけた。あっという間に火は燃え上がり家は全焼、祖母も亡くなったがそんなことはどうでもいい。不退転の覚悟の現れだ。そういうことだ。 社会人らしく5分前行動で悠々とオムラ本社にやってきたネンであったが、なんとそこで暴走するモーターヤブとバッタリ鉢合わせ。当然のごとくモーターヤブに蜂の巣にされたネンであったがディセンションを起こし息を吹き返す。 しかし、その時既に面接開始時刻は過ぎていた。 社会人にあるまじき遅刻をしたことでネンのオムラ正社員の道は閉ざされた。 彼はどうにかオムラに繋がろうと四苦八苦した結果、傭兵となる事で間接的にオムラに雇われる事には成功するがサイバネも入れておらず社会人の作法もなっていない彼は外様の扱いを受けている。 それでも彼は正社員への道を諦めない。 ニンジャネームの「エキサイト」の名前のごとく、常に感情を昂らせ、100%の仕事をすることで正真正銘のオムラのニンジャになろうと日々努力を続けているのだ。たまにストレス発散のために非オムラの一般人を焼き殺しながら。 シナリオ導入のヒント エキサイトはオムラ・インダストリに所属しているニンジャならば誰でも常に呼び出し同行させることが可能だ。 エキサイトはオムラであってオムラでは無い外様である為、オムラのニンジャであるPLにも全力でゴマをすってくるだろう。ある程度下っ端めいた扱いも可能だが、ストレスが貯まるとエキサイトはモータルを焼き殺してストレス発散を試みる。そうすると当然DKKが貯まり、エキサイトと行動するPLもモチロンWasshoi判定に巻き込まれる事になるのは注意したほうがいいだろう。 立場が上であるPLがそういう行動を止めるようにと注意を促せばエキサイトは素直に従う。かといってこれを悪用してエキサイトを都合の良いパシリにしつつDKK取得を許可しないようなことをPLが行った場合、NMはPLの見ていないところでエキサイトはDKK取得行為を多数行っていたとしてWasshoi判定を行なうことが可能だ。 一方で非オムラ存在にエキサイトは極めて敵対的だ。一応は協力関係にあるソウカイヤ等にもオムラを相手にした時ほどの熱烈さや丁寧さは欠けたような態度を示すだろうし、ヨロシサン等敵対勢力に至ってはモンド・ムヨで襲いかかってくることも厭わない。 仮にエキサイトを爆発四散させたところでオムラは彼を省みる事もないのでオムラに敵対的な組織のニンジャを動かしている場合、在野の狂人ニンジャとしてエキサイトを出しても構わない。 エキサイト オムラ・インダストリに所属している場合のみ可能。 オムラ・インダストリから一度でも抜けた場合、親密度は0になる。 最重視するパラメータ:【忠誠心:オムラ】 親密度1:「ドーモッ!エキサイトですッ!頑張りますッ!よろしくお願いしますッ!」  報酬:『◉忠誠心:オムラ』/『◉忠誠心:オムラ』 親密度2:「誠心誠意ッ!オムラの為に尽くしますッ!よろしくお願いしますッ!」  報酬:『◉忠誠心:オムラ』/『◉忠誠心:オムラ』 爆発四散:「まだ採用通知が届いてないのにッ!?サヨナラッ!」    報酬:『**メイシ・オブ・エキサイト**』 エキサイトの名刺。オムラ本社社員と肩書が書かれているが彼は正社員ではない。  ◉忠誠心:オムラと同等の効果を持つ。