「二人で水族館に行きませんか」 「えっ?」 「ダメでしょうか?」 「いや、別にいいんだけど……なんでオレ?千束さんは誘わなくていいの?」 「千束とは以前二人で行ったので。それに今回は遊矢君じゃないといけない理由があるんです。 これを」 「チラシ?なになに……『す◯だ水族館カップル限定デュエルイベント開催!参加者には特別な レアカードプレゼント!』……って、か、カップル!?」 「はい。わたしはどうしてもこの限定カードが欲しいんです。協力してくれますか?」 「い、いやでも……オレ達別に付き合ってないし……それで参加するのは騙してるみたいでよくな いんじゃ……?」 「大丈夫です。バレません」 「いや、何その自信!?」 「それに……この前のわたしの誕生日に言ってくれましたよね?プレゼントにお願い事をひとつ聞 くって」 「た、確かに言ったけどさ……でも流石にこれは……」 「(じ〜〜〜〜っ)」 「わ、わかったよ!行くよ!行けばいいんでしょ!けどあくまでフリ!フリだから!」 「ありがとうございます。それじゃあ行きましょうか、アナタ」 「ア、アナタ!?」