●マモ 現実世界では孤児で構成された窃盗団のリーダーだったが それ以前に別の孤児集団に属していた。 物心付く前に両親を失ったところを最初の集団に拾われる 末妹として暖かく迎え入れられ順調に育っていたが 戦火と干ばつによる飢饉が発生、マモをのぞいて全員死亡する。 仲間の死体を食ってかろうじて生き延びた後、 自分と同じ境遇の人間を放っておけず拾い集めるうちに小さな集団となる。 その後は生きるため窃盗をしていたが、砲火により仲間が全滅。 自身も瀕死のところをデジタルワールドに転送される。 無法で乱暴な言動が目立つが 愛され育ったため出自に反して善性が強く友好的。仲間に対する愛情と執着が深い。 そのため仲間を傷つけるものはけして許さない。 また、孤児の彼女にとって仲間とは家族とほぼ同一の存在である。 最初の集団のリーダーを理想像とし、その言動の多くはリーダーはかくあるべしと真似している部分がある。 ニ度仲間をすべて失った経験から人生について諦観している。 世界とは理不尽に満ちていて当然であり、社会や国家といった強大なものに対して自分は無力であると考えている。 安穏とした世界で暮らしていた子どもたちを悪く言うと能力的に見下している一方で 人懐っこく仲間に対する愛情が深いため 一度交流をもつと他の子どもたちに「群れの長として守るべき弟妹」という意識が生まれる。 悪しざまな口ぶりに反してデジタルワールドにおける生活についてしばしば子どもたちの世話を焼く。 現実への帰還を目標とする多数の子供と違い、戦車の仇敵を倒すために旅をしているのにもかかわらず 同行しがちなのは上記に起因する 外部に対する攻撃性は、排他的で身内に優しい行動原理から来ており、 潤沢に資源がある場合は発揮されず多方面に優しくなる。 彼女にとっては攻撃性を発揮する必要のないこのような状況が理想であり、 仲間たちと自分の安寧を渇望している。 年長者をからかいがちなのは、ただ子供として安全な大人に対して甘えているだけである。 相手が一定の生活能力があるとみると これ以上面倒を見る必要はないと離れる場合があるが 寂しがりでもあるため不定期に様子をみにくる。 最終決戦後は現実に戻り、日本の学校に通っている。 国から住居を用意されたが帰ることは少なく、もっぱら友人宅を転々としているようだ。 バイタルブレスを介して通話でき、精神的に同調すると究極進化も可能。 また、義眼は戦車の視界と同期機能が備わっており、現実からデジタルワールドへ指示を出すことができる。 失った腕と目は、彼女にとって初めて理不尽に打ち勝ち、仲間を守れた勲章である。 義手や義眼は付けているが、フォークとペンを扱うためのもので武装は施されていない。傷跡を治すことはひどく嫌がる。 ●戦車 誇り高く堅物で粗暴な戦士。 マモやその他子どもたちやデジモンと一緒にいるうちに丸くなり、保護者目線で行動するようになった。 群れ失った悲しみを埋めるように団体を形成していることに気付いていない。 この足で食事の支度までこなすが、基本的に雑。マモへのしつけも暴力的なものがほとんどである。 成熟期としては高齢であり、その戦闘経験から自力でタンクドラモンにブラストエボリューションが可能。 途中までマモのデジヴァイスの力であると誤解していた。 命を賭けても仲間を守りたいという本心にマモが気づいたことで 戦車の心と同調。アナログの感情が変換されたエネルギーのバイパスがデジヴァイスを介して可能になり、 カオスドラモンへと進化した。 最終決戦後は究極体として一地域を統べる長として生活している。 マモにデジタルワールドに残って一緒に治安維持することを希望されたが、 まだ年齢的に子供のマモに 楽しいことをさせてやるため、 他にやりたいことがないか見て回らせるため、 知識をつけさせるために現実に一旦帰している。 大人になってまだ戦いたいなら望みをかなえる予定。 砕けた角と襟は、彼にとって初めての理不尽への敗北であり、仲間を守れなかった己への戒めである。 復讐を果たし闘いも終わった今では無用な感傷だが、娘にお揃いだと言われたのが嬉しかったのか治療せずにいる。