オメガモンX抗体(マーシフルアンプリファイド) こことは違う異世界のデジタルワールドからの来訪者。世界を滅ぼすことで救済した者。 性格は騎士然としつつもどこか一歩引いた姿勢で物事に深く関わろうとしない。曰く自分は本来死んでなければいけないはずだったとのこと。それでも悪事を見て見ぬふりはできないタイプ。 マーシフルモードのフォトンスプレットが過剰供給され全身のエネルギーラインから染み出しており、体表が微かに青みがかっている。 かつて彼のデジタルワールドに次元を渡り歩き、世界を滅ぼす怪物、ワールドエンド・ネオ(WE・NEO)が襲来。デジタルワールドごとデジモンを喰らい始める。WE・NEOにはあらゆる一切の攻撃が通用せず、勢力を超えた共闘もまるで意味をなさなかった。 デジタルワールドの滅びを回避できないと悟ったイグドラシルはあるプランを発案。オールデリートの力を持つオメガモンXにデジタルワールドにいるすべてのデジモンのデジコアを取り込ませて強化、その力を以ってWE・NEOの打倒を提案する。WE・NEOに挑み犬死するか、オメガモンXに望みを託すか、どちらにせよ滅びを避けられないこの作戦を強行せず、生き残った全デジモンの意志を確認。51:49の割合でこのプランが可決される。 これに反対派が反発。個々でWE・NEOに挑もうとするが、それはオメガモンが取り込むべき力を減じることでもある。オメガモンXはマーシフルモードを発現。その力を以って反対派のデジモンを取り込む。 やがて全デジモンの力を取り込んだオメガモンXはマーシフルアンプリファイドに進化。WE・NEOと対決する。激しい死闘の末デジタルワールドそのものを檻としてWE・NEOを閉じ込め、世界ごと破壊することで撃破に成功した。 オメガモンXも世界崩壊の余波で死ぬはずだったが、強化された身体はその衝撃にすら耐えきり、世界を滅ぼして救った勇者は別の世界へと飛ばされ、彩音と出会うことになる。 出会った当初は死にきれなかったことに後悔と失意を抱いていたが、彩音との交流を経て若干上向いてきている。 現在はリアルワールドとデジタルワールドを行き来しながら世界の脅威となる存在を未然に討伐しつつ、知らないものにあちこちに目移りする彩音に振り回されている。 必要とあればやたらと空席となるこの世界のロイヤルナイツの座を引き受けるつもりだったが、どうやら間に合っている模様。 必殺技は物理法則、敵の能力、時間、空間その他ありとあらゆるものを消滅させるオールデリートΩ。理論上これを用いて打倒できない敵は存在しないが、全開放すると世界崩壊を引き起こすものでもあるため現在は制限を掛けられている。 「彩音、君にこれを託す。私の力が世界を滅ぼさぬよう、君が私を抑えてくれ」 「また彩音は…少しは慎みというものを覚えてほしいのだが…?」 琴吹彩音 17歳。デジタルワールドが存在しない異世界からの来訪者。 明るく社交的で楽観的な性格。オメガモンのことを「オメガさん」と呼んであちこちに連れ回す。 ある日彩音の世界に流れ着いたオメガモンと遭遇。見たこともない生物との出会いに興奮気味に交流を深めた。 しかしデジタルワールドが存在せず、世界の異物であったオメガモンの存在は彩音の世界にどのような影響を及ぼすか予想がつかないため、デジタルワールドと繋がりがある世界に転移するところを付いて来た。 自分の世界に存在しなかったデジモンという存在に興味津々でテイマーやデジモンを見かけると臆することなく話しかけに行く。 普段は異世界出身の根無し草なのでどこかで日雇いバイトをしつつ野宿などで過ごしている。当人はこれも楽しい経験と全く苦にしていない模様。 彩音の世界は全人類がM・S・G(マテリアル・サプライ・ギア)と呼ばれる力を例外なく所持しており、どこからともなく武装を呼び出して身に纏うことで戦闘を行うことが可能。彩音自身は(彼女の世界基準で)戦闘は苦手だが、それでも大抵のデジモンは相手できる。 趣味はプラモづくりだが住むところがない今は作れておらず不満げ。ちなみに腕前はSNSで20いいねくらいつけばいい方。全くの素人ではないがバズるほどすごくもない。 オメガモンとの関係は二人で互いを高め合うテイマーというよりは世界崩壊の引き金を引けるオメガモンに対する安全装置。オメガモンが作ったデジヴァイスで敵を倒すのに必要十分な出力に調整する役割を持つ。 「大丈夫ですよ。わたしの目が黒いうちはオメガさんが悲しい思いすることはないって約束します!」 「あ!なにあれ!?オメガさん、あれもデジモンなんですか!?」