マスタッシュ アマクダリニンジャは初期からユウジョウの対象にできる。 最重視するパラメータ:【余暇で消費した万札の数を3で割った分ダイスを振る。割り切れない場合は繰り上げ】 『カルマ:善』を持っていると難易度+1 親密度1:「ドーモ、マスタッシュです。そう固くならなくて結構だよ。君との付き合いはこれが最初で最後かもしれないじゃないか。…フフフ、冗談さ。共にセクトの秩序の為に働こうじゃないか」  報酬:『◉知識:カチグミエリア』/『◉魅了』 親密度2:「どうやら私は君への評価を改める必要があるようだ。ハイタカ程度にはなるかと思っていたが訂正してお詫びしよう…フフフ…」  報酬:『◉交渉:理路整然』/『◉トラップ処理技術』 親密度3:「…時に、君はヤクザをどう思う?私は、ハッキリ言ってあの手の輩が大嫌いでね。ソンケイだなんだと言っておきながら実際はせせこましい事この上無い。…もっとも、そんなソンケイすら貫けなかった者は大好きだがね」  報酬:『◉挑発』/『◉邪悪なサディスト』 親密度4:「ハハハハッ!これ程気が合う人間、いやニンジャがいたとはね!つくづくニンジャになれて良かったと思うよ!…そうだ、私の家族を紹介しよう。きっと君も好きになってくれるはずだよ。私と君は、こんなに気が合うんだからねぇ」  報酬:『◉ニンジャソウルの闇』/『◉邪悪なサディスト』/『◉滅多突き』 爆発四散:「こんな惨めな……い、イヤだ!私はもっと… サヨナラ!!」 報酬:『**悪趣味な家族写真**』 青ざめて無理矢理作り上げた笑顔を浮かべる複数人の男女達の中心に優雅に佇むマスタッシュが写っている。 このレリックを所持している間精神力+1に加えDKK+1と同等の効果が発揮される。(この分はロンダリング時に消費されることはない) またwasshoi判定時合計のダイス数より常に-1される。 マスタッシュはセクトのアクシスになる前、モータル時代の話をする事は殆どないだろう。仮に語るとしても間違いなく全てが出鱈目のホラ話となる。 何故なら彼はネオサイタマではありふれたマケグミ家庭で産まれ、マケグミとして育ち、マケグミの仕事に就き、そこで使い捨てられて死んだからだ。ネオサイタマではありふれたマケグミが彼の正体である。 しかしモータル時代から彼には野心があった。必ずマケグミを脱してやろうと足掻いていた。だが、その方法はいかに他人を蹴落として自分がその上に立つか、という悪辣なものであった。これは彼から見たネオサイタマの社会の構造そのものでもある。 マケグミ時代のことを「惨め」と嫌悪しており(マスタッシュは自分が「惨め」な目にあう事を嫌うが、他人をが「惨め」な目にあっている事は喜ぶ)、記憶の奥底に封印している為、モータルとしての名前はとうに捨て去っている。必要とあればモータルの名前を名乗る事もあるだろうが、それらは全て偽名だ。(その都度適当な名前を設定して良い) 彼自身は自らを生まれついてのカチグミのように振る舞うだろう。常に笑みを浮かべ、余裕に振る舞い、感情を爆発させることはない。そしてその芝居は実際見事なものであり騙されてしまいそうになるが、そもそも真のカチグミがアマクダリのアクシス等に堕ちている筈がない。その辺りを突かれると内心苛立ちながらも表向きは笑みを浮かべたまま適当な事を言って誤魔化すだろう。その後、邪魔者と判断されて彼に嵌められるような事もあるかもしれない。 マスタッシュは基本的にあらゆる人間を見下しており、隙を見てはそれとなくマウントポジションを取ろうとする。一方で「十二人」のような遥か格上の存在には刃向かえない事も理解しており、ジャスティスの前などでは大人しく従順な兵隊として頭を垂れるだろう。マスタッシュは「特権階級」にはなりたいが、自分が「頂点」に立つことは、少なくても今は考えていない。しかし、その場合でも他者を蹴落とし自分がより良いポジションに移れるよう虎視眈々と周囲を伺っている。 マスタッシュは率先してDKK取得行為に励む。これもまた、邪魔者を排除し自分がより良い席に座りやすくするという彼の行動原理から来るものだ。一方でその行為にリスクがある(DKK取得そのものがゲーム上ではハイリスクとも言えるのだが)、より得な方法がある、任務遂行に不都合と判断すれば当然だが控えるだろう。マスタッシュは自分の命と立場を第一に考えるが、任務が失敗した場合それが他ならぬ組織によって脅かされる事も理解しているのだ。 それでも邪悪行為に手を染めるのは「自分は有能であり、こんな裏工作がセクトにバレるはずがない」、「バレたとしてもセクトにとって有益な自分は、これぐらいの行動は帳消しにされるだろう」と驕り高ぶっているからだ。 実際、彼の行動をジャスティスは把握しているが黙認している。しかし、それは「アクシスとしてはまだ使い道がある」故であり、遅かれ早かれ使い捨てられる、ないしは裁かれる運命にあるのだが、マスタッシュはその時が訪れたとしても切り捨てられる自分を理解できないだろう。 マスタッシュは善良な行為や「ソンケイ」という概念、ヤクザ、生まれついてのカチグミ、更にはマケグミ、ありとあらゆるものを嫌い、嘲笑っている。特にネオサイタマのマッポーな現実に打ちのめされたモータル、ニンジャは彼にとって最高級のおマミであり、そうしたニンジャがいればアマクダリ、或いは敵組織だろうと構わずちょっかいをかけ、その反応を楽しむだろう。これは矮小な彼のストレス発散方法でもあるのだ。 逆にマッポーの世において尚、善を貫こうとする存在は毛嫌いすることだろう。任務外で直接排除するような事は無いが極力視界に入れたくはない筈だ。善ニンジャ達のヘイヴンになりがちなニチョームへは殲滅戦でも無い限り顔を出すようなことはないだろう。 マスタッシュは度々「家族」を持っていると嘯いている。大黒柱めいて家族の近況を語ることもあるだろうが、彼のレリックである「家族写真」を見ての通り、実際のそれはあまりに歪で悍ましい。彼の語る家族の近況も嘘か面白おかしく脚色したものだろう。 この「家族」がどういう存在なのかは敢えて設定していない。本当にマスタッシュの「家族」なのか他人の「家族」を奪ったのか。今も存在しているのか、もうネオサイタマの闇に消えたのか。 あなたが今思い浮かんだ「吐き気を催す程どす黒く欺瞞に満ちた家族の景色」がマスタッシュの「家族」であり、彼のセイシンテキを癒す拠り所なのだ。