二次元裏@ふたば

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1151848 B24/08/12(月)22:32:44No.1221346153そうだねx2 23:53頃消えます
引き続き水龍将軍の話を書きました
fu3850675.txt
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/08/12(月)22:33:04No.1221346282+
「あ”ーっ!!なぜ私がこんなに書類仕事をせねばならない!」
ホムコールモンは悶えていた。
「そうお怒りにならないでくださいませ…」
マーメイモンは困ったように彼を宥める。
「どいつもこいつも好き勝手に依頼を出しやがって…!…これはオイナのことだろうからまだいい!なんだこの経費の請求は!それぐらい自分で払え!!!」
怒りに呼応して、ホムコールモンの力が勝手に勢いを増す。
「あっつ…!」
「すまないマーメイモン!」
ホムコールモンの力は熱の操作。水棲系デジモンと氷雪系デジモンの頂点を名乗りながらも、彼らの大敵となる炎に近い、高熱も扱うことができる。
マーメイモンもまた例外ではなく、彼の左半身から発せられた高熱により軽い火傷を負ってしまった。
この能力は、彼にとって疎ましくもあった。熱を生まずに完璧に氷を操ることができれば。そう彼が思ったことが何度あっただろうか。
224/08/12(月)22:33:19No.1221346362+
(やはり私には…この軍団を率いることは難しいのだろうか…)
『貴様に水竜将軍の名は重すぎる!』医療担当を呼び、彼女の治療を命じた彼の脳裏に先日処刑したハンギョモンの言葉がよぎった。
「裏切り者が何を言う。痴れ者の言葉をいつまでも覚えている必要があるか。」
「うら…ぎり?」
ホムコールモンの誰に向けるでもない呟きを、少女は聴いていた。
「オイナか。ユキダルモンはどうした?」
オキグルモンのコピー。見た目も精神も幼子のそれをしている彼女のお守りに、彼はユキダルモンを任命していた。
「ホムのことが気になって来た。それより!うらぎりってなんだ?」
「裏切り…か。」
オキグルモンの離反による軍団の崩壊、将軍を名乗る者の乱立、頭が離反したことが呼び水となって現れた大量の離反者。
それらを全て彼女に伝えてしまうのは無理だろう。別人とは言え同じデジモンの引き起こした出来事。そして何よりも、彼女はまだ子供だということ。それらを案じることは、子供が苦手なホムコールモンにも可能だった。
324/08/12(月)22:33:31No.1221346435+
「……この世で最も許されないことだ。わかるか?」
「わかる!」
「オイナは私のこと、裏切らないでくれるな?」
「うん!」
「そうか。じゃあ、ユキダルモンのところに戻りなさい。」
「わかった!」
とてとてと走る彼女を見るホムコールモンの目は、どこか曇っていた。
424/08/12(月)22:33:52No.1221346544+
「大変です将軍!敵襲です!しかも大勢です!」
書類仕事をようやく済ませたホムコールモンの耳に、レキスモンの焦った叫びが飛び込んできた。
「どこの軍勢だ!」
「敵は自らを氷竜軍と名乗っているようです…なんでも、氷竜将軍というのがトップだとか…」
「氷…竜?なんだそれは?」
「ならば俺が教えてやろう!」
執務室に突如声が響いた。
「ホムコールモン様これは…?」
「通信に割り込まれたのだろう。」
ホムコールモンは落ち着きを取り戻し始めていた。
「俺は氷竜将軍、絶凍のアイスデビドラモンだ!ホムコールモン貴様に命令する!ダークネスローダーと部下を差し出してもらおう!そうすれば貴様の命だけは助けてやる。…デジタマとしてなぁ!」
デジタマとして。つまりはお前を殺すという意味である。
524/08/12(月)22:34:22No.1221346708+
「なるほどな…宣戦布告か。受けて立ってやろう。」
彼は拠点内を移動し始める。
「前衛部隊の8割を出せ。ここであいつを潰す!」
将軍の後ろに次々とデジモンたちが集まる。
能力を解放した彼の右手には、空気中の水分が集まりゆっくりと氷塊が形成され始めていた。
「ダイブモンはいるか?」
「ここに。」
「お前にはオイナを任せる。傷一つつけるなよ。」
「御意。」
彼は右腕の氷塊に左手を当てた。みるみるうちに氷が溶け出し、細く成形されていく。
細い棒のような状態になり、つららにも似た形のそれをさらに握ることによって、鋭い刀の形に溶かし削る。
彼はこうして、氷の生成を大まかにしか操れないことをカバーしているのだ。
「アプ・オボコロベ…!」
624/08/12(月)22:34:36No.1221346796+
彼らは拠点を出た。
氷の妖刀を手に、水龍将軍は叫ぶ。
「我らは水龍軍団!流れる水の如く触れる者全てを侵し岩すら打ち砕く!」
一方、それを見ていたアイスデビドラモンもまた声をあげる。
「氷竜軍団は…!全てを凍てつかせ時をすらも止める!そしてこの俺が!氷竜将軍!絶凍のアイスデビドラモンだ!」
誰が合図をするでもなく、二つの軍は駆け出した。
724/08/12(月)22:34:51No.1221346885+
続きはtxtからどうぞ
824/08/12(月)22:45:57No.1221351096+
周りが同属性だから結果として左手がミダス王の手みたいになってるな
924/08/12(月)22:55:34No.1221354913+
オイナちゃんがどう転ぶか読めなくてどきどきするよ
1024/08/12(月)22:56:31No.1221355329+
なかなか難儀してるなホムコールモン…
1124/08/12(月)23:14:05No.1221362264+
動乱だなぁ水竜軍…
1224/08/12(月)23:37:20No.1221370644+
他のネオデスジェネラルがどう思ってるのか気になるところ…
1324/08/12(月)23:39:37No.1221371397+
>他のネオデスジェネラルがどう思ってるのか気になるところ…
俺も気になる!
1424/08/12(月)23:46:29No.1221373809+
ホムコールモンに関してはシンパシー感じてるけど
子持ちになってフラグを立ててる様に不安を覚える
フェイクジョーカーモンだよ


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