……────あなた／わたしは知っている。
彼の執筆作業は終わらない。
この世に蔓延るあらゆる裏切り、
不条理。理不尽さえもを薪として、
燃え盛る決意で書をしたためていく彼にはしかし。
その勢いを鈍らせるものがある。
すべてと引き換えにしても惜しくないもの。
凄烈な歩みさえも立ち止まらせるもの。
決意の炎ならず燃え盛るもの。
……愛。
それを捨て去ることをしなかった彼は、決意との狭間で揺れ動く。
たとえ今あなたが扉を叩いたとしても、彼が姿を見せることはない。
彼の著述には未だ迷いがあり、完成に至ってはいないのだから───

ﾄﾝﾄﾝ
「……待て、いま扉を開く」
でもわたしには姿を見せてくれる。勝ちヒロインだから。
「どうした？こんな時間に───」
うわ、伯爵さままたこんな過激な文章を……
これはいけませんね、エデチェックが入ります。
「違う、待ってくれ、おまえの推敲が入らなければ私は───」
でもちゃんと未成年の方でも読めるような内容に───
「……！」……！…………！「………」…………

お前もいるの…？

負けヒロイン鑑賞しながら勝ち誇りやがって…

>普段であれば狭苦しく感じてしまうこのリビングルームも、
こいつナチュラルに悪気無く毒吐くよね…

>普段であれば狭苦しく感じてしまうこのリビングルームも、
>なんだか少しだけ広く思えてしまうくらいに─────
ねえエデちゃん
東京であの規模の一軒家はすごいことなんだよ？

>ねえエデちゃん
>東京であの規模の一軒家はすごいことなんだよ？
忘れないでください
伯爵さまの方が強いということを

なんだか今になってまたあの時空がすごい事になってきた

ぐだマシュ不在キリエと妹も不在で母も寝たってことはいくらでもエドエデできちゃうってことじゃん！

良い空気をいつまで吸い続ける気だコイツ…

>良い空気をいつまで吸い続ける気だコイツ…
9年目の真実で今までずっと特等席にいたからな

>>良い空気をいつまで吸い続ける気だコイツ…
>9年目の真実で今までずっと特等席にいたからな
私／貴方は知っている…

今年の夏休み特異点始まってたのか…