「オイハッカー。頼んでた件は」 「スタンダードの様子、だろ?ちゃーんとこの特性ドローンにバッチリ納めてあるさ!なにせ僕は あのウォールナットを越えた天才ハッ……」 「御託はどーでもいい。さっさと本題を進めろ」 「うっ……わ、わかったよ!じゃあ再生するぞ」 様々な映像が流れた後、場面はとある映像に移る。 『オレは許さない。融合次元を……アカデミアを!』 「……オイオイ、こいつはどうなってやがんだ?」 「アカデミアの連中が来てからユートの様子がいきなりおかしくなったんだよ。それでユートにそっ くりなヤツも急に雰囲気が変わってさ……」 『二色の眼の龍よ!その黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!エクシーズ召喚!いでよ、 ランク7!怒りの眼輝けし龍!覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!』 『反旗の逆鱗 ストライク・ディスオベイ!!』 「へぇ……オベリスク・フォースの奴らを1ターンで片付けやがったのか」 「スゴかったよ。ドローンにまで衝撃が及んでた」 「んで、どうなったんだ」 「この後は確か……いきなりフード付きの男が現れてさ、そいつとデュエルして負けたよ。それも 記録が残ってる」 「見せろ」 『トドメだ。ダーク・アンセリオン・ドラゴンで覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンに攻撃! アブソープ・エクリプス!』 『ぐわあああああっ!』 「……とりあえず映像はここまで、だけど……」 「……クッ、ククククッ」 「あ、あのォ〜……真島……サン?」 「ハハハハハハハハハッ!いいねェ!いい!しっかりブチキレてやがる!テメーはそうじゃなきゃ あバランス取れねェよなァズァーク!!」 「え……え?えっ?(ズ…ズァーク?)」 「フードの方はまだ腑抜けてやがるが、あのガキは前に会った時よりイイ具合になってきてんじゃ ねぇか。オメーもそう思うだろロボ太ァ?」 「え……あ、ハ、ハイ!ソウデスネ……(な、なに?フードのヤツとユートに似てるヤツと知り合い なのか?)」 「いいモン見せてくれてサンキューなハッカー……んでよぉ、まだ頼みてえ事があんだわ」 「ド、ドウモ……な、なんでしょう……?」 「お前、ハノイの騎士って知ってるか?」