… | 824/06/23(日)23:46:49No.1203670614そうだねx1Alert。 ファイブエレメンツ社のデータ管理センター、その中枢部に設置されたモニターの全てが警戒色に塗りつぶされる。警報が喧しく鳴り響き、その中で管理部門の社員が血相を変えて駆けずり回っていた。 「被害状況は!!」 「メインサーバー前で抑えています!ですが防壁が保ちません!!」 「攻撃者特定は不能、時限式の自己複製botを用いた多重攻撃と思われます」 「解析してカウンターワクチンを打て!戦闘部門からの連絡はどうした!!」 「通信インフラを重点的に寸断されています繋がりません!本社とも不通です!」 「botがプログラム構成を変更しています!カウンターの第一波を無効化されました!」 「肉入りか?いや自己学習性のウイルスを使って……!?」 戦闘部門の幹部の一角が欠け、その対応の調整に意識が向いていた瞬間を狙った攻撃だった。無論、デジタルワールド内からの襲撃こそ最も厳重に網を張って対応していたはずだが、 その網の内側……社内ネット内部からの攻撃でこの「天沼矛」が本社及びその他の部門と切り離され、デジタルワールド内の孤島と化していた。それが事実であった。 |