人生には、何気なく発した一言がその後の人生を変えるという事が良くあります。しかしその一言がメジロゾーンに繋がるキーワードだったという事もまた、よくある事なのです。

『その足は何の為についているのか』
メジロアルダンは今日も一生懸命走ります。
彼女は生来足に弱点があり、今回もその足が理由で振るわない成績となってしまいました。
観客席で酒を飲んでいた男が心無いヤジを飛ばします。
「ふざけんなー！その足なんの為に付いてんだー！！」


アルダンは病院で意気消沈していました。
「まともに走れないウマ娘の足って何のためについているんでしょう…」
落ち込んだアルダンに足を診ていた医者が声をかけます。
「少なくとも走れなければ価値が無いというのは暴論でしょうね」
医者はアルダンに笑いかけます。
「商売柄走れなくなったウマ娘を何人も見てきましが、彼女達は走る以外にも沢山の道がある事を知り、その中から選んだ道を楽しく生きています。逆説的ですがこの事実がある以上、走れないウマ娘にだって足が付いてる意味があると証明されている…私はそう思いますね」

ちょっと理屈っぽい答えでしたが不思議とアルダンは少し気持ちが軽くなり、お礼を言うと診察室を出て行きました。

アルダンを見送ると医者は、診察室の奥の部屋に入ります。

そこには診察台にくくりつけられた、あの酔っ払いの客がいました。
医者が酔っ払いの下半身にかかっていた布を外します─腿(もも)から先の両足がありませんでした。

医者は怯えている男の顔を覗き込みながら話しかけます。

「キミの足には価値も意味もないがね」

メジロゾーン助かる

ﾋｯ

怖いって！

最近はその障害騎手免許は何のために持っているとか声をかけてくる妖怪もいるらしいな

これを見ている皆さん、夜のターフには決して近づかないで下さい。そこはメジロゾーンかもしれません。そして夜のメジロゾーンには、往々にして「化物」が居るものなのです…

『一緒に走ろう』
サイレンススズカがこっそり夜のターフで走って居ると並走してくるウマ娘が居ました。スズカは嬉しくなって挨拶しますがその娘シャイなのか名乗らず、返事もしませんでした。

スズカは仲間ができた事が嬉しくて毎晩並走しますがスズカの体力、パフォーマンスが低下した事に目ざとく気づいたトレーナーが事情を聞き出します。スズカが夜の並走について正直に話すと隣で聞いていたマンハッタンカフェの顔色が変わりました。

「すぐに並走を止めてください」

しかしカフェやトレーナーの忠告も虚しくスズカはまた夜のターフに向かいました。いつものように並走してくるウマ娘と走ってしまいます。

すると並走していたウマ娘が徐々に実体を失い、化け物のような姿に変わったと思うと凄いスピードでスズカを追ってきます。

「イッショニハシロウヨ」

それを聞いたスズカはぱあっと表情を明るくして化け物を周回遅れにする勢いで勝ちました。何度も、何度も走っては勝ち続けます。
「モウ…ムリ…」
化け物が逃げようとすると

「一緒に走りましょう」

と笑顔で追いつき腕を掴んで無理やりゲートに入れては大差で勝ちます。そんな地獄のレースは空が明るくなるまで続きました。

ちなみに体調不良は只の寝不足とオーバーワークでスズカはエアグルーヴにげんこつされ、化物はカフェに泣きつき慰めて貰っていました。

別な意味で怖いやつきた

スズカさん怖い…

サイコホラーは初めてだな…

良い話だと思ったのに…

はい今晩のメジロゾーンはここまで
これを見ているトレーナーも気をつけてください
メジロゾーンはいつだって光と影、科学と迷信の狭間そしてラモーヌの胸の谷間の間にあるのですから 

ラモーヌの谷間助かる

確かに化物が居たな…

なんなのメジロゾーン…

👻ﾀｽｹﾃ…

>なんなのメジロゾーン…
ラモーヌに谷間があるということは同じメジロであるアルダンにもライアンにもドーベルにもブライトにも谷間がありそれはすなわちマックイーンの谷間もまた虚であり実であるということだと思っている

普通に理不尽で怖い…

泣いてんじゃねー！その足はなんのために付いてんだこの化け物ー！

なんでパーマーが語り部かと思ったら片目が隠れてるからか

>泣いてんじゃねー！その足はなんのために付いてんだこの化け物ー！
👻ﾅｲ…

化け物は4本足だろうか？