二次元裏@ふたば

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2221129 B24/05/19(日)23:51:35No.1191100382そうだねx2 01:16頃消えます
要望もなんかあったし自キャラの怪文書とオリジナル進化描いて書いた
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/05/19(日)23:51:47No.1191100467+
「ひっ!?か…伽夜子さん」
 初夏もまだというのに暑く、雲一つない晴天の昼間の繁華街を月彦は何かに怯えるように誰かを探すように歩いていた。
 その時に悪戯をする悪ガキのような笑みで後ろから話しかけてきた伽夜子に驚きの声を上げた。。
「後ろから話しかけたのは私が悪いけど君にひっなんて言われるととても傷つくよ」
伽夜子は笑みを崩さずさめざめと泣く真似をする。
「す…すみません僕、最近また妖…デジモンに憑かれてるみたいで…」
  伽夜子は笑みをやめうーん?と月彦の顔を覗き込んだ。
「…ィゴ」
「えっ」
「月彦ちゃん。最近なんか見えたり聞こえたりしてるんかい?」
 ブシアグモンが心配そうに言う。それに併せてコヅキガルモンが心配そうに唸る。
224/05/19(日)23:52:04No.1191100593+
「え…えっと…じ…実は最近誰かに笑われてて」
「笑う?なんでぇそりゃあそんなオドオドウジウジしてっからじゃあねえのかい?儂だってこんな真昼間に随分場違いな幽霊って笑っちまうぜ。」
「ブシアグモン殿?」
「グルルル」
 怪訝な伽夜子の眼とコヅキガルルモンの威嚇にバツが悪そうにブシアグモンが咳払いをした。
「おっと。じょーくよ。じょーく。そいつはどんななんでぇ?」
「えっと…分からないんです…いつもいつの間にか視界の端っこにいて…すっと近づいて来るんです。特定の誰かじゃなくていつも別の顔なんです…でも笑ってるんです。優しい顔じゃないんです!あんなの笑顔じゃない!!」
「落ち着きたまえよ月彦君。」
「おいおい月彦ちゃんみんな見とるぜ。落ち着きんしゃい。」
「それでもコヅキガルモンが追い払ってくれてますけど!どんどん近づいて来てて!ひとりが怖くて!!人がいるとこへって!!」
324/05/19(日)23:52:19No.1191100712+
「だから落ち着きたまえよ月彦君。これでは君からひとが離れてしまうよ。」
 伽夜子は月彦を屈ませ抱きしめ頭を撫でる。先ほどまで取り乱していた月彦は落ち着きを取り戻してきた。
「大丈夫かい。いや大丈夫だね。私がそばにいるよ。」
「す…すみません。伽夜子さん。あのもう大丈夫です。離してもらっても恥ずかしいですし…。」
「…」
「伽夜子さん?…つっ!?」
「ガゥ!!!!!!」
 飛びかかるコヅキガルモンを伽夜子が弾き飛ばす。
「コヅキガルモン!?何するんですか伽夜子さん!?ブシアグモンさんも止めてください!!」

「…」
「ねぇ月彦君が見た顔って…」
「…まさか…おいおいおいおい!!!?」
 伽夜子の口角がどんどん上がっていく。それは獣のようであった。
「こんな顔だった?」
424/05/19(日)23:52:30No.1191100774+
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524/05/19(日)23:52:45No.1191100892+
「ひっ?!!!???なんなんだよ!?なにがしたいんだよ!!????」
 笑顔が月彦に近づいていく。
「誰か!????助け!!!!ひっ!!!????」
 道行くひと全員が笑い月彦をただただ静かに見ていた。街は変わらず様々な音を立て、空は青く澄んでいる。
 それが逆にこの世が何事もなくあたりまえの、月彦が世に見捨てられたかのようであった。
 それが正しく目と鼻の先まで近づいた時であった。風の様に早く何かがやってきた。
「月彦ちゃん!!」
 一線が目の前の笑顔を吹き飛ばし、ビルへ叩きつける。そこにはブシアグモン伽夜子がいた。
 伽夜子はいつもの調子でただ、低く声を発した。
「危なかった。大丈夫かい?月彦君。すまない。君が私を探していると知った時向こうの方が早かった。」
624/05/19(日)23:52:56No.1191100971+
 気付けば周りの人間は誰も笑っていない。ただ遠目から忌諱の眼を月彦達に向けていた。
「本当に伽夜子さん?」
「すまないが、アレの前でそれを証明する方法はないね。ただ、気持ちは分かっても衆人環視の前で君を襲う程私も淫らな女ではないね。」
「妬けるじゃねえかい御二人方。ただ、戯れは後で茶でも飲みながらしてくれや。いくぜぇ伽夜子ちゃん。」
「ええ。デジソウルチャージ。」
「ブシアグモン進化ぁ!!グレイモン・炎刀ノ型!!」
 飛びかかったブシアグモンが光に包まれ、尾は刀。身体は龍。兜は鬼へ変わる。
 グレイモンはそのまま尾でソレを切り上げビルの屋上へ飛ばす。自身もビルへ爪を立てそのまま一飛びで屋上へ飛躍した。
 飛躍した際に飛散したビルのコンクリート片は器用に人々を全て避け、唯一月彦に頭に当たった。
724/05/19(日)23:53:09No.1191101091+
「うげ!?」
「あっこらグレイモン殿。まったく。大事ないかい?」
 伽夜子は表情と声を変えず動きは大げさで器用に怒りと心配の声を掛けた。
「だ…大丈夫です。掠って血が出てるくらいで…。」
 月彦の額の血を伽夜子はハンカチで拭きながら心配な顔を覗かせる。
 吹き飛ばされたコヅキガルモンも戻ってきて心配そうに月彦に鼻を付ける。
「さて、我々も目立つし移動しようか。」
「は…はい…うわ!?」
 伽夜子が月彦とコヅキガルモンを抱えふわりと屋上へ掛け上がる。
「こ…これもデジモンの力なんですか!?」
「いや。私は陰陽師だからねえ。」
「えぇ…。」
824/05/19(日)23:53:19No.1191101159+
 屋上へ上がるとそこではグレイモンと対峙する赤い体皮に茶色の体毛を生やした鬼が笑っていた。
「遅えじゃねえか!御二方!もうくらいまっくすだぜ!」
 よくよく見れば、鬼は笑顔ではあるがその身体には無数の刀傷があった。
「うむ。では派手にいこうじゃないか。一ノ型。赫々一線。」
 グレイモンの足から火が上る。静かに姿勢を低く構え、一瞬の静寂の後に閃光が文字通り走った。閃光の跡には炎が上がり鬼の首が撥ねられていた。
 炎をがグレイモンを包み、消えるとブシアグモンに戻っていた。
 斬られた鬼は火の粉となり何処かへと消えていった。
「どうでえ、月彦ちゃん。最近の子はこういうの大好きだって聞いたぜ?」
「え…えぇ。」
 おんや?という顔でブシアグモンとコヅキガルモンが顔を見合わせた。
924/05/19(日)23:53:29No.1191101229+
「災難だったね月彦君。ささ、私の奢りだ。災難を吹き飛ばすくらい好きなのものを飲んで、食べるといい。ここはペットも可だしね。」
「儂らはぺっと扱えかい。なぁワン公。」
「くぅーん。」
「あ…ありがとうございます。」
 事が終わり、伽夜子が労いという事で近くの喫茶店で食事をとっていた。
「結局、あの鬼はなんだったんですか。」
「さあねえ。危険とは分かってはいるけどなんで笑ってるやら。
 笑うという行為は本来攻撃的なものであり獣が牙をむく行為が原点である
1024/05/19(日)23:53:39No.1191101289+
でも猿も遊びで笑うってね。しかも笑うのは鬼ごっこでも追いかける側じゃなくて追いかけられる側なんて言うじゃないかい。私達が持っていて当たり前のものだけど未だに正体が分からないんだ。考えたって無駄さ。」
1124/05/19(日)23:53:49No.1191101363+
「猿が遊びであんな顔するなら日光はどこもかしこも泣き顔だらけだぜ。はっはっは!まあいいじゃねえか月彦ちゃん。もう昔の事だ。」
「昔って…1時間も経ってませんよもう。」
「そうか?細けえねえ月彦ちゃんは!」
 その場にいた全員が笑みを浮かべる。同じ笑顔ではあるけども確かに安堵するこれはあの笑顔とは違うと月彦は思った。
1224/05/19(日)23:54:42No.1191101745そうだねx2
はいあと2話はテキストですまんこ
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1324/05/19(日)23:59:16No.1191103563+
急にニンッしてきてびっくりしたぁ!!!!
1424/05/19(日)23:59:17No.1191103570+
…普通にびっくりした!
1524/05/20(月)00:00:10No.1191103951+
テキストどっちも同じ話じゃない?
1624/05/20(月)00:01:06No.1191104355+
>テキストどっちも同じ話じゃない?
ミスってたすまんこ
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1724/05/20(月)00:06:37No.1191106395+
真っ当に怪奇モノだな…
1824/05/20(月)00:08:02No.1191106917+
筆が…筆が早い…!
1924/05/20(月)00:10:46No.1191107909+
じいちゃんちょっとキッズ受け狙うんじゃないよ!
2024/05/20(月)00:14:50No.1191109311+
人だけじゃなくてブシアグモン殿まで同時に真似できるとはご大層な鬼だな…
2124/05/20(月)00:20:08No.1191111202+
顔怖いよ!!!ちょっと出ちゃっただろ!!
2224/05/20(月)00:43:05No.1191119697+
グレイモン炎刀カッコいいな…


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