二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1715135405833.png-(1041299 B)
1041299 B24/05/08(水)11:30:05No.1186891708そうだねx6 13:14頃消えます
京櫻怪文書書きました
非公式です
怪文書はほぼ初心者なので分かりづらい箇所もあると思いますがご容赦ください
テリアモンを進化させたりキャラの心情など捏造妄想多めです
あとアンドロイドでtxtにまとめるやり方が分からなかったのでそのままコピペで貼り付けています
上記に問題のない方は良ければご覧になっていってください
一緒に京櫻を応援しましょう
お借りしたキャラ
fu3449847.jpg
fu3449849.jpg
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/05/08(水)11:30:47No.1186891886+
私が彼女と出逢ったのは、視界も、音さえも奪われ、まるで世界から孤立させられている、と錯覚するような大雨の日だった───。


その日、私は相棒のテリアモンと共に、デジタルワールド内の、火災が絶えないと言われるとある森を訪れていた。

土砂降りの雨の中、大木と呼んで差し支えない木々の下に、その大きな身体を滑り込ませ、雨から身を隠しながら進む。
224/05/08(水)11:31:15No.1186892011+
(この大雨の中では、雨合羽も傘も、余り戦力にはならなそうなので助かる……。これが、昨日までは焼け野原であった森の姿、だと言うのだから恐れ入る)

上が言うには、その異常な再生力の原因を探ってこいとのことだったが……。

(何もこんな大雨の日に……)

そう思わざるを得ない、がこういう日でもないと森に入るには逆に危険なんだそうだ。
324/05/08(水)11:31:39No.1186892092+
そんなに森が燃えることがあるのか──?と疑問を抱きながらも、グチュグチュと、長靴が雨に濡れた気持ちの悪い音を聞きながら、周囲の散策を続けていく。


森の奥に人影を見つける。

(何者だ?)

木の裏に身を隠し、様子を伺う。

森の中心、樹木の生い茂っていない場所。

そこに彼女はいた。
424/05/08(水)11:32:00No.1186892163+
この大雨の下、少女一人、傘も指さず、かといって木の下に避難するわけでもない。
ただその場でじっと雨を浴び続けていた。

最初その余りの異常さに面食らい固まっていたが、彼女の様子をよく見て身体は動き出す。

「おい!君大丈夫か!?」

よく見れば顔色が真っ青だ。
一体いつから雨に打たれていたのだろうか……?
524/05/08(水)11:32:21No.1186892249+
彼女に傘を差し出し、顔を覗き込んで驚いた。

その目には何も映り込んでいない。
まるで全てに絶望したかのような、深く闇に沈んだ瞳だ。

「ねぇ?おじさん……」

少女が口を開く。

「私のこと……、女の子に見える……?」
624/05/08(水)11:32:51No.1186892370+
「……質問の意図がよく分からないが………、私には君は女の子に見える」

呑気に質問に答えている場合ではない。
はずだったが……彼女の余りの異様さについ思ったことをそのまま口走る。

「そっかぁ……、フフフ……私女の子みたいに見えるんだぁ……良かったぁ」

「?」

何やら満足した様子の彼女だったが、言葉の節々に違和感を覚える。

「ありがとうおじさん……、じゃあ私もう行くから」

「おい!君!」
724/05/08(水)11:33:29No.1186892506+
咄嗟に彼女の手を掴む。

──ドゴオォーーーン!!!──

すると突然近くの泉から、特大の水柱が噴き上がる。
突然のことに驚いている間もなく、大きな水流がまるで津波のように2人に襲い掛かる。

(森の中で水害!!??)

余りに唐突な出来事に混乱する京一郎であったが。
824/05/08(水)11:33:57No.1186892592+
(この子だけは守らなくては!!)

彼女の身をその大きな身体で守るように抱きしめる。

水流に飲み込まれ、上も、下も分からない。
息が出来ない苦しさと戦いながら、背中に大きな衝撃と痛みを感じたその時、京一郎は意識を手放した……。
924/05/08(水)11:34:23No.1186892689+
……パチッ…………パチッ…………


(…………?)

目を覚ますと、目の先には岩に囲まれた天井があった。
察するにどうやら洞窟の中のようだ。
暖かい──、近くで焚火がパチパチと音を立てている。

(あれ………?何でこんな所に……?私一体……)

集中する為、再び目を閉じる。
頭がガンガンと痛むが……、何も分からない今の方が怖い。
直前までの記憶を思い出そうとする。
1024/05/08(水)11:34:48No.1186892782+
(確か……。仲間達に男だってバレて……それで逃げ出したんだっけ)

夢だったら良かったのに。

あの時の皆の驚いた顔……、忘れられないなぁ……。

きっと怖かったよね。

今まで、普通の女の子だと思ってた相手が、実は、男、だったなんて。
1124/05/08(水)11:35:09No.1186892859+
(それで追いかけてくるアルラウモンも振り切って、何処かわからない森の中に迷い込んで、そしたら突然大雨が振ってきて)

アルラウモン大丈夫かな……?
ごめんね、勝手なパートナーで。

あの時は雨から身を守ろうなんて一切考えなかったなぁ……。
ただ、世界全てから私だけを切り離してくれる雨が、心地良くて。

気を失う前の記憶を徐々に整理していく。
1224/05/08(水)11:35:32No.1186892941+
(そうだ………!それで何故か水害に巻き込まれて!おじさんが私を守ってくれて!)

「おじさん!!」
「目が覚めたかね?」

横たえていた身体を勢いよく起こし、声を張り上げると、意外にもその返事はすぐ側から返ってきた。

「おじさん大丈夫!?私を守って……!!」

「流された際、木にでも身体をぶつけたのか少々背中が痛むが……、生来耐久力には自信があってね。心配はいらない」
1324/05/08(水)11:35:56No.1186893025+
何故か背を向けたままなので表情は伺えないが、力強く語るその言葉に、私は安心し、ホッと息を吐く。

「でも……、なんでこんな洞窟に……?」

「私と、君のパートナーデジモンがここまで運んでくれたんだ」

おじさんの言葉にハッとなり周りを見渡すと……、私の直ぐ側にはあの時、確かに置いていったはずのアルラウモンがいた。
1424/05/08(水)11:36:18No.1186893118+
「アルラウモン……」
「ヒメ!どこか痛むところはないかい?あったらすぐボクに伝えてくれたまヘッ!」

いつもの口調で、私を心配するアルラウモンに、私は返事を直ぐ返すことが出来なかった。

(あんな酷いことをしたのにどうして……)

私がアルラウモンに何を言えばいいか悩んでいる間に……、恐らくあのおじさんのパートナーデジモンだろう、テリアモンが、岩の上からおじさんに話し掛ける。
1524/05/08(水)11:36:44No.1186893215+
「大変だったんだぞキョーイチロー、特にお前の身体大きいからな」

「……まぁ、これで雨に濡れたくないからと木陰で仕事をサボっていた分はチャラ、といった感じだな」

「そのおかげで助かったんだから感謝してほしいゾ」

「そうだな、ありがとうテリアモン。アルラウモンくんも、おかげで助かった」

お互い気心の知れた仲だからだろうか、思ったことをオブラートに包まず素直に伝え合うその姿は羨ましい。
その姿を見て、少し、私も素直になれたのだろう。私の声帯も声を取り戻す。
1624/05/08(水)11:37:10No.1186893313+
「……アルラウモン、そしてテリアモン……、助けてくれてありがとう」

「お安い御用さ!ヒメを守ることがボクの役目だからね!」

「うん……。アルラウモン……、あの時は、置いてってごめんね」

「ヒメ……!」

私は謝りながら、アルラウモンを抱きしめる。
アルラウモンも私を抱きしめ返す。
何故だろう。少し心のモヤモヤが晴れた気がする……。

と私はここであることに気付く。
1724/05/08(水)11:37:37No.1186893412+
(!!服がない!!??)

咄嗟に今まで被されていたのであろうタオルに隠れるよう身を包む。
確かに体温を保つため救助者の濡れた衣服を脱がす、というのは聞いたことはあるが……、今の状態でそれはつまり。

「これ……!服……!?」

「服?………ああ、安心してくれ。服を脱がせたのは私じゃなく、アルラウモンくんがやってくれた」

「そうじゃなくって!!!!」
1824/05/08(水)11:37:57No.1186893482+
私の大きな声が洞窟内で反響する。
突然の大声にアルラウモンがビックリして離れる。
テリアモンなんかは耳を塞いでいる。

「知ったんでしょ……?私が………本当は女なんかじゃなくて……、男だったってこと……!」

「………………」

その沈黙が答えであると感じた。
すると、今まで抑えていたものが突如噴出すかのように、私の口から溢れ出る。
1924/05/08(水)11:38:19No.1186893553そうだねx1
「気持ち悪いわよね!?男の癖して女の子の真似して!!挙句の果てに初対面の相手にどう見えるか?なんて聞いて!!女の子に見えるって言われて喜んで!!」

「私だって……こんなで生まれてきたくなかった……皆と違うなんて嫌ッ!!」

「ずっとずっとパパや周りの皆の期待に答えてきた!!男の子として!!皆の望む私を演じてた!!皆と一緒が良かったから!!」
2024/05/08(水)11:38:43No.1186893647+
まるで会話にもならない言葉を吐き出す私。

今日会ったばかりだ。きっと相手は私が何を話しているか、何一つ意味がわからないはずだ。

それなのに、止まらない、もう歯止めが。

そんな私の様子を、おじさんは背を向け、一瞥もしないまま、ただ黙って話を聞いている。
2124/05/08(水)11:39:19No.1186893780+
「でも違う……、本当の私は違うの……。私だって綺麗な服を着て、オシャレして、お化粧だってしたい……」

「………………」

「それが叶う場所がデジタルワールドだったのに……、結局全部自分で壊しちゃった……。ハハ……やっぱり私の居ていい世界なんて、何処にも……ないのかな……?」

「ヒメ………」

アルラウモンが寄り添ってくれる。
私の目からとめどなく涙が溢れ続ける。
何やってるんだろう私……、本当に、情けない。
2224/05/08(水)11:39:51No.1186893900+
「………………サクラコくん」

おじさんが、教えた覚えのない。
デジタルワールドでの私の名前を呼ぶ。

「………なまえ………?」

「ああ、さっき君が気を失っている間にアルラウモンくんから聞いたんだ。話をしたいんだが、今振り向いても大丈夫かな?」
2324/05/08(水)11:40:12No.1186893978+
私はそう言われ、タオルで顔まですっぽりと隠す。
正直言って、今の状態で、あんな、酷い曝け出し方をした後で、会話なんてしたくない。 
今、何か下手なことを言おうものなら、いや、言われようものなら、私は命を断つことすら躊躇わないかもしれない。
かといって、一糸まとわぬこの身体で逃げ出すのは無理だ。
そもそも洞窟の入り口側は、おじさんが塞いでいる。
結局、私は、全てを諦め観念したかのように、おじさんに振り向くことへの許可をだす。

振り返った京一郎は開口一番に言った。
2424/05/08(水)11:40:42No.1186894091+
「サクラコくん、君は綺麗だ」

「………へっ?」

「魅力的で、所作も女性的だ、育ちの良さが滲み出ている。言葉使いだって、極力周りの人間を悪く言わない様に言葉を選んでいる。人として好ましいと思う。偉いよ」

「えっ?えっ?えっ?」

突然のべた褒めに頭が困惑するサクラコ。
2524/05/08(水)11:41:05No.1186894195+
「お前がそんな口説き文句を言えるとこ初めて見たゾ」

「茶化さないでくれよテリアモン……。だから……、君はもっと自分に自信を持っていいと思う」

「!!」

「今日会ったばかりの私が言うのもなんだが、君はとても優しい人なんだろう。周りの人を傷つけたくないから、代わりに自分が傷ついている」

「そんな……私は、ただ自分勝手なだけで……」

「そうじゃないのはアルラウモンくんを見てれば分かるよ。テイマーにとってパートナーデジモンは自身の写し鏡だからね」
2624/05/08(水)11:41:31No.1186894301+
そう言われ、アルラウモンを見るサクラコ───。

そこには、いつも自信に溢れ、自分が大好きでたまらないといった、私とはまるで真逆の存在だと思っていたパートナー。

そんな彼の、私を心配し不安に揺れる瞳。
今まで見たことのない彼の姿がそこにあった。

「君たちはもっと仲良くなれるよ。お互いを理解し、まぁ……その過程で衝突もあるだろうが……、そうしたらきっと君は、本当の君になれると思う」
2724/05/08(水)11:41:57No.1186894403+
「本当の私になる……」

考えたこともなかった。

だって、今までずっと醜いものを、他人には受け入れてもらえないものを抱えた私が、本当の私だと思っていた。
だから、私は、私を受け入れてくれる世界を求めていた。

でも、この人が言ってくれた。
これからアルラウモンとふたりで本当の私になっていくんだと。
何故だかその言葉を、私は不思議と抵抗なく受け入れることができた。

「私……」

「ヒメ……」
2824/05/08(水)11:42:17No.1186894486+
──ドゴオォーーーン!!!──

突如近くで大きな爆発音がする。

その音に一同驚くが、聞いた覚えのある音に、洞窟を飛び出す。

「これって……」

「ああ……、私達が襲われた時、水柱が噴き出した時の音と同じ爆発音だ!」

洞窟を抜けた先。
そこでは完全体デジモンであるメガシードラモンが水流を伴って、森の中を大暴れしていた。
2924/05/08(水)11:42:44No.1186894594+
「水柱の正体はメガシードラモンだったのね!?」

「うわぁ……、ひどい有様だな。木々も折られて、地面も水浸しでめちゃめちゃだゾ」

「そんな悠長なことを言ってる場合じゃない!!こっちに向かってくるぞ!!」

サクラコ達を庇うように前に出たテリアモンと京一郎、向かってくるメガシードラモンに向けて、デジヴァイスをかざす。

「テリアモン進化あああ!!!」

気合の入った京一郎の一言により、デジヴァイスから溢れた光がテリアモンに集まる。
3024/05/08(水)11:43:21No.1186894740+
『テリアモン進化!ガルゴモン!』

光が止むとそこには、小さなテリアモンから人間大のサイズに、ジーンズを履き、両腕には特大のバルカンを装備した。成熟期デジモン、ガルゴモンが立っていた。

『こっちには近づけさせないゾ!ガトリングアーム!』

ドガガガガガガガガッ!!!

ガルゴモンの腕のバルカン、ガトリングアームから無数の弾が勢いよく発射される。
完全体といえどその全ての弾を防ぎ切ることは出来ず、幾発かの直撃によりメガシードラモンの動きが鈍る。

「今だガルゴモン!」
3124/05/08(水)11:43:45No.1186894830+
京一郎の合図を受け、ガルゴモンはその脚力を全開にし、メガシードラモンの頭の真下に潜り込む。

『ダムダムアッパー!!』

ガトリングアームによる、身体全体で真下から頭部に向け打ち上げるかのような強烈なアッパー。
さしものメガシードラモンも大きく仰け反り倒れそうになる。

「やったか!?」

京一郎が叫ぶが、メガシードラモンは何とか体制を整える。

『ヴオォォォォォッ!!!!』

大きな叫び声を上げると、頭部のブレードが発光し、エネルギーが集まり始める。
3224/05/08(水)11:44:08No.1186894922+
(足元は水浸し……これは……まずい!!!)

今からでは回避は間に合わないと判断した京一郎は、側にいたサクラコとアルラウモンを抱きかかえ、肩の上にまで持ち上げる。

「うおおおおお!!!」

「きゃっ!?」

「ン突然何かね!?」

瞬間。
メガシードラモンのブレードがスパークし、辺り一帯に雷撃を落とす。
それは、直撃を受けたガルゴモンだけでなく、水浸しの大地に足をつけていた京一郎にも感電する。

『「グアアアァァァァッ!!!!」』
3324/05/08(水)11:44:32No.1186895022+
余りのダメージに地に倒れ伏す、京一郎とガルゴモン。
それを見たメガシードラモンは再びブレードにエネルギーを集める。

(ぐうッ……!ここまでか……!)

無念だ……と諦めそうになる京一郎。
だが、メガシードラモンのサンダージャベリンが再度炸裂することは無かった。
横から伸びたツメがメガシードラモンに巻き付き、木に叩きつけたのである。

「ここからは私達が相手になるわ!」

「そういうことさベイビー!」

京一郎とガルゴモンの前には、ふたりを守るようにサクラコとアルラウモンが立っていた。
3424/05/08(水)11:45:17No.1186895176+
「さ……サクラコくん……!!」

「後は私達に任せてください!」

力強く宣言するサクラコ。
その姿には、洞窟内で見せた弱々しさは一切ない。

「アルラウモン、私達きっとまだまだお互いに知らないことがあると思う。勘違いしてることだってあるのかも」

「ヒメ……」

「だから!私もっとあなたと仲良くなりたい!だから!!力を貸して!!」

「ガッテンショータイムだよ!ヒメ!」
3524/05/08(水)11:45:38No.1186895256+
書き込みをした人によって削除されました
3624/05/08(水)11:45:40No.1186895262+
サクラコがデジヴァイスiCを構える。

「アルラウモン進化!!」

サクラコの純真な想いが力となる。
進化の光がデジヴァイスiCからアルラウモンに降り注ぎ、一際大きく輝く。

『アルラウモン!!進化ァ!!あっカァブキィモォ〜ン!!』

そこに立っていたのは正にその名の通り歌舞伎。
桜の花弁と共に狂い舞う面役者、カブキモン。
3724/05/08(水)11:46:24No.1186895421+
「あれは……、確か本来純真のデジメンタルでなるアーマー体デジモンだったはず……。それを通常進化で……、サクラコくん、君は……」

「行って!カブキモン!」

傾城六方に似たような動きで、メガシードラモンとの距離を詰めるカブキモン。
メガシードラモンも起き上がり、カブキモンを正面から迎え撃つ。

『連獅ィ子ィ!』

「ヴオォォォォウ!!」

カブキモンの鋭く尖った頭の花弁とメガシードラモンの頭部のブレードが激突する。
3824/05/08(水)11:46:47No.1186895507+
──ガキィィィィッ!!──

『うヌゥッ……!!』

「グアアゥ……!!」

パワーは互角。
両者引かずの状態で、完全に固まってしまう。

「カブキモン!!頑張ってぇ!!」

『!!うンヌおぉぉぉ!!!!』

サクラコの声援に答えるかのように、カブキモンがメガシードラモンの巨体を持ち上げ空中へ投げ飛ばす。
3924/05/08(水)11:47:08No.1186895576+
「チャンスだ!!サクラコくん!!」
「はい!!カブキモンお願い!!」

『あいや待たれい!!……いよぉぉぉ〜!!』

カブキモンは見得を切った後、雄叫びを上げ、空中のメガシードラモンに襲い掛かる。

「ヴオァァァァァッ!!!」

カブキモンに負けじと、メガシードラモンも雄叫びを上げたかと思えば。
再び、頭部のブレードがバチバチとスパークを始める。

(!!空中で既にエネルギーを貯めていたの!?)
「いけない!?カブキモン!!」
4024/05/08(水)11:47:31No.1186895656+
サクラコが声を張り上げた瞬間。

メガシードラモンに銃弾が直撃し、爆発する。

「!?」

『デジ対として……、カッコ悪いとこばっか見せられないからね』

サクラコが振り返ると、京一郎の肩を借りながら、ガルゴモンのガトリングアームの銃口から、黒い硝煙が立ち昇っていた。
4124/05/08(水)11:47:59No.1186895743+
「ヴアアアアア!!!!」

『こいつぅでトドメぇだぁ〜!!桜・吹・雪!!』

舞い散る桜吹雪。
メガシードラモンは、視界を奪われ、何が起きたかわからない内に。
カブキモンの一撃により決着がついた。

───────────
4224/05/08(水)11:48:21No.1186895833+
「今日は本当にありがとう。おかげで助かったよサクラコくん」

「いえそんな……、頑張ってくれたのはアルラウモンですから……」

「ン何言ってるんだいヒメ!勝てたのはヒメのおかげなんだから胸を張りたまヘッ!」

まるで私が褒められたことを、自分が褒められたかのように喜ぶアルラウモンの姿に、思わず笑みが溢れる。

今日1日で、私は、少し変わることができた気がする。
もう一度、皆と会ってキチンと話をしてみよう───。
4324/05/08(水)11:48:57No.1186895967+
「助けようと思った子に助けられるなんて、情けないゾ。キョーイチロー」

「……ぐうの音も出ん」

「そんな!!京一郎さんが私達を電撃から守ってくれたから戦えたんですよ!落ち込まないでください!」

「!……名前……」

「えっと……、嫌……でしたか……?」

「いや、おじさんよりは全然良い」

「まだ二十代だもんな。キョーイチロー」

「ムッ!!これは今日一番の驚きだね!まさかそんなに若いとは!ネッ!ヒメ!」
4424/05/08(水)11:49:19No.1186896040そうだねx2
「えっと……、二十代ならおじさんなんじゃ……」

「……………(涙)」

「あ〜あ」

「ヒメェ〜」

「すいません!すいません!」

おしまい
4524/05/08(水)11:51:16No.1186896475+
あー…コレは惚れますわ
4624/05/08(水)11:51:37No.1186896549+
>あとアンドロイドでtxtにまとめるやり方が分からなかったのでそのままコピペで貼り付けています
Jota+だ…
アプリストアにあるJota+を入れな兄ちゃん…
文字コード設定も出来るからUTF-8で文字化けして読めない!って事もなくなるぜ…
4724/05/08(水)11:52:03No.1186896638そうだねx2
大作だ…
いい怪文書でした
4824/05/08(水)11:52:05No.1186896646+
進化先に口調を引っ張られるデジモンが好きなのでカブキモンの喋り方めちゃくちゃ捏造しました
正直喋り方の参考資料が全然見つからなかったので一番参考にしたのがワンピースのクマドリでしたが……恥ずかしい
4924/05/08(水)11:55:33No.1186897467+
デジ対は有望な人材を募集してるから
サクラコちゃんにはぜひデジ対に入ってほしい
5024/05/08(水)11:55:48No.1186897534+
>>あとアンドロイドでtxtにまとめるやり方が分からなかったのでそのままコピペで貼り付けています
>Jota+だ…
>アプリストアにあるJota+を入れな兄ちゃん…
>文字コード設定も出来るからUTF-8で文字化けして読めない!って事もなくなるぜ…
fu3449918.txt
出来ました……かね?
良ければ確認お願いします
5124/05/08(水)11:56:07No.1186897612+
怪物(モンスター)…
5224/05/08(水)11:59:33No.1186898461+
>fu3449918.txt
>出来ました……かね?
>良ければ確認お願いします
文字化けしてる!
5324/05/08(水)12:01:06No.1186898869+
>>fu3449918.txt
>>出来ました……かね?
>>良ければ確認お願いします
>文字化けしてる!
どうすればいいんでしょう……?
5424/05/08(水)12:01:24No.1186898952+
>良ければ確認お願いします
PCだと確認できたから
文字コードは ANSI か UTF16-BE にするといいぞ!
5524/05/08(水)12:04:34No.1186899835+
fu3449943.txt
いかがでしょうか……?
5624/05/08(水)12:05:14No.1186900044+
>fu3449943.txt
>いかがでしょうか……?
読めるぞ!
大作ありがとう!
5724/05/08(水)12:05:31No.1186900139+
>いかがでしょうか……?
読めるよ!
5824/05/08(水)12:13:21No.1186902535そうだねx4
    1715138001347.png-(26808 B)
26808 B
もう満足したかもしれないのであとはお手書きでも描いて落ち着く
5924/05/08(水)12:16:42No.1186903624+
包容力があって余裕がある男がモテる理由わかった!
6024/05/08(水)12:16:51No.1186903681+
昼間から良いものを見せてもらった
6124/05/08(水)12:22:23No.1186905574そうだねx2
>デジ対は有望な人材を募集してるから
>サクラコちゃんにはぜひデジ対に入ってほしい
同じく越えなければならない高い壁のある恋してるドウモンはいい相談相手になりそう
6224/05/08(水)12:26:42No.1186907184+
しれっと闇落ちルートから救ってくれたキョーちゃんさすがだぜ!
6324/05/08(水)12:32:14No.1186909239そうだねx1
あとこれも完全な妄想なのですが……
京一郎さんすみれさんに告白する気ないと思うんですよね
でもサクラコ…櫻児くんが自身の性自認を周囲に明かして理解を得るために頑張る姿を見たら
なんとなく自分の中で諦めていたすみれさんへの想いに決着をつけようと思うんですよね
でその覚悟を櫻児くんに語ると思うんですよね
表面上は何でもない風にしながら櫻児くんも京一郎さんの背中を押すんですよね
はいここからの続きは貴方達への宿題です
良き京櫻ライフをお過ごしくださいね
6424/05/08(水)12:33:01No.1186909518+
>良き京櫻ライフをお過ごしくださいね
分かりました
京櫻からの京すみで抜きます
6524/05/08(水)12:35:54No.1186910501+
>>良き京櫻ライフをお過ごしくださいね
>分かりました
うんうん
>京櫻からの京すみで抜きます
貴様ァッ!!
6624/05/08(水)12:49:26No.1186915114+
よきものを見させていただきました…
いいですね京櫻…
6724/05/08(水)12:52:33No.1186916106+
サクラコには心から応援すると思うし
殿方へのプレゼント選びとかドウモンなら相談しにくるよ
6824/05/08(水)13:07:21No.1186920153そうだねx2
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109406 B
ちんちんしまって真剣に読ませていただきました。ありがとう…!そりゃこんなん惚れますわな!

公式でも内面描写に悩むサクラコちゃんを少ない情報から拾ってしっかり描写してくれて凄く嬉しいです…京一郎に吐露するシーン好き好き大好き〜

あと京櫻で言うのもなんですけどアルラウモンがかっこよくて大活躍してて嬉しい…!スレ画の表情も好き!
カブキモンはクマドリでいいです。進化シーンはシュリモンイメージしてたからにやにやしてました。

定期的ににやにやさせてもらいます!ありがとう!
6924/05/08(水)13:09:20No.1186920588+
公認マーケティング!!


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