二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1714527944698.jpg-(251830 B)
251830 B24/05/01(水)10:45:44No.1184310168そうだねx2 12:46頃消えます
アリーナの怪文書がようやく完成したのでご査収ください
とはいっても戦闘描写は何回書いてもしっくりこなかったので諦めて飛ばしました!ごめんなさぁい!
怪文書
fu3421474.txt
お借りした方々
fu3421479.jpg
アリーナ主催
fu3421481.jpg
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/05/01(水)10:46:05No.1184310238+
「我ながら完璧な出来栄えです。如何でしょうか? イグア……モチモン」
「……ここまで付き合っといて何だけどよ……こんなモン作って何になるってんだ?」
「より効率的なデジモンのデータの収集が可能となります。特に貴方の苦手分野である、戦闘データの収集が容易になるのは喜ばしいことかと」
「あ? テメェ、今何つった」
「進化可能時間に制限のあるデジモンには難しい仕事なのは事実でしょう」
「チッ……」
224/05/01(水)10:46:28No.1184310313+
 招待状

 前略 テイマーの皆様

 平素より当支援システムをご利用いただきありがとうございます。我々はこの度皆様を新サービス「アリーナ」へ招待することを決定いたしました。
 「アリーナ」では、ご利用に応じてさらに様々な支援を行わせて頂きますので、是非とも奮ってお越しください。
 当該サービスを提供しております施設への案内は別途デバイスへ送信させていただきます。

 エージェント・Kは全てのテイマーを支援します。

 草々
324/05/01(水)10:46:52No.1184310397+
 Kからの「アリーナ」への招待状を受け取った選ばれし子供たち一行。行くべきか、行かざるべきか。行くとして人数を絞るべきか全員で向かうべきか――そういった紆余曲折の末に、三上竜馬、鉄塚クロウ、三下慎平の三名をアリーナへと送り出す運びになったのであった。
 こういうとき、安全策をとって二手に分かれたり待機人員を用意したりできるのも多人数の強みである、とはいつだかに三下が言い出したことだっただろうか。
「……だからって、三人で行かせたりするっすかねぇ普通……」
「しょうがねえって! どうせそんな遠い場所ってわけでもないんだし、文句言わずに行こうぜ」
「そうよぉ! それにアチキはたまにはこういう男ばっかの道中もイイと思うワケ!」
(実はちょっとどんなところなのか楽しみにしているらしい顔)
 場所が送付された座標通りであったこと、そして遠くから見てもそれなりに目立つ建物であったこと、そして分かりやすい目印があったことも手伝って「アリーナ」は比較的すぐに見つかった。
「あー、あれじゃね? ……相変わらずあのマーク使い倒してんなあの人!」
「どんなデザインでも使いすぎるとさすがにダサいよなぁ……」
424/05/01(水)10:47:15No.1184310467+
 3人の視界に、特徴的な逆三角形のマークが掲げられた大きなドーム屋根の施設が映る。そのマークの下には、特徴的な黒緑の衣装をまとった女性と、
「前に誰か……あれはケイトさんと、……誰だ?」
 先客が一人立っているようだった。
「背格好からして大人、か」
「竜馬。あれは」
「……ああ。待て、二人とも」
 先客である男の隣に佇む金の鎧のデジモン。それを視認した瞬間、何かを察知した竜馬とトリケラモンが大きく一歩前に歩み出た。あのデジモンは強い。そう言いたげな表情を浮かべ警戒を強める竜馬。明らかにそこらの成熟期や完全体とは放つ圧が違う。おそらくは究極体、そうでないにせよそれくらいあのデジモンは強い。言外にそう伝えるように右腕で仲間の前を遮り、速度を落として歩みを進める。
524/05/01(水)10:47:28No.1184310524+
 3人の視界に、特徴的な逆三角形のマークが掲げられた大きなドーム屋根の施設が映る。そのマークの下には、特徴的な黒緑の衣装をまとった女性と、
「前に誰か……あれはケイトさんと、……誰だ?」
 先客が一人立っているようだった。
「背格好からして大人、か」
「竜馬。あれは」
「……ああ。待て、二人とも」
 先客である男の隣に佇む金の鎧のデジモン。それを視認した瞬間、何かを察知した竜馬とトリケラモンが大きく一歩前に歩み出た。あのデジモンは強い。そう言いたげな表情を浮かべ警戒を強める竜馬。明らかにそこらの成熟期や完全体とは放つ圧が違う。おそらくは究極体、そうでないにせよそれくらいあのデジモンは強い。言外にそう伝えるように右腕で仲間の前を遮り、速度を落として歩みを進める。
624/05/01(水)10:47:51No.1184310625+
「……はぁ」
 だが、彼らにまず聞こえてきたのは気の抜けるようなケイトのため息だった。
「お待たせしました、VI・F。開場準備が整いましたので、どうぞお入りください」
「ああ、待ち侘びたぞ」
「モチモン、彼の案内を」
「あ? ……チッ、わかったよ」
 まるで遊園地に朝イチから並んでいた子供のような弾んだ声色が、竜馬とトリケラモンの緊迫した雰囲気を緩ませた。拍子抜けだ、と言わんばかりに竜馬は大きく息を吐いた。
「ん?」
 こちらに気付いた男の視線が、三人を順番に射貫く。品定めするような目つきに、竜馬は何か嫌なものを感じて後ずさった。
「なんだ、お前たちも招待されたテイマーか? そりゃいい、今度会ったら付き合ってくれ。AIも悪くはないが、やっぱり人間……いや、ちゃんと中身のいる相手の方が面白いからな。……よし、行くぞマグナモン」
724/05/01(水)10:48:02No.1184310667+
「……」
 男はまくしたてるように勝手に言葉を叩きつけた挙句に、軽やかな足取りでアリーナに足を踏み入れていった。嵐が過ぎ去ったような雰囲気の中に気まずい沈黙だけが漂う。
 ややあって、そんな空気を裂くようにやおらにケイトが口を開いた。
「……失礼しました。招待状を受け取り、お越しくださったのですね」
「何よ今のオトコ……」
「彼はアリーナのテストのために協力を要請していたテイマーなのですが……テストに協力して以来、正式オープンを今か今かと待っていたようで……」
(変な大人だと言いたげな顔)
「……まあ、彼のことはいいでしょう。改めて」
 アリーナの扉の先に、緑の照明が灯る。
「仮想戦闘施設「アリーナ」へ、ようこそ」
824/05/01(水)10:48:27No.1184310735+
 壁も床も天井も黒で構成され、白と緑のライトだけが薄暗く照らす空間。一番大きなカウンターをバックに、ケイトが滔々と語る。
「アリーナは、テイマー及びそのパートナーの皆様の技能向上支援を目的とした、仮想戦闘シミュレータです。リアルワールドで言うところのVR技術を用いて、仮想空間での戦闘シミュレーションを行うことができます。
 戦闘訓練や模擬戦のみならず、当施設独自にテイマーの戦力をランク付けしており、このランク付けをもとに近い実力のテイマーとの腕試しを行うこともできます」
「……人様を勝手に格付けするたぁ、趣味が悪いっすねえ」
「現時点では、パートナーの進化段階及びデジクロスの段階、そしてテイマー、あるいはジェネラルによっては頭数による自動的なランク付けのみを行っています。そこから対戦成績に応じてレーティングの変動を行い、再びランク付けをしていく形になりますね」
「つまり……勝ちまくればトップを取れる!ってことだな?」
「その認識で問題ありません、ですが」
924/05/01(水)10:48:42No.1184310786+
「……」
 ですが、という勿体ぶったようなケイトの言葉を聞いて、元々眉間に皺の寄っている竜馬の顔がさらに険しくなった。概ね言いたいことの察しは付く、という顔だ。
「世の中のテイマーには、パートナーデジモンを究極体やそれに近い実力の状態で保ち続けられる人物や、完全体レベルのデジモンを複数連れたジェネラルなどもいます。トップを目指すのであれば、それらのテイマーをも撃破していく必要がありますね」
 沈黙。
「しかし、高く目標を持つのは悪いことではありません。こちらとしても、支援をする甲斐があるというものです。皆様のランクが上がり、さらなる情報提供をしてくださるのであれば、アリーナのさらなる機能も解放できることでしょう」
 にんまりと、ケイトが口角を上げる。
「たとえば……あなた方が過去に戦った強敵との戦闘、その再現、など」
1024/05/01(水)10:48:53No.1184310817+
 ケイト曰く、「習うより慣れろ」、ということで、一度実際にアリーナの模擬戦を体験してみることになった。
「……」
 竜馬とトリケラモンは、ケイトの説明通りに指定されたサークル状のスペースに足を踏み入れた。
 デジタルワールドにおいて仮想空間というのは非常に密接な距離にあるもので、テーブルにかけられたクロスを裏返す程度の労力で簡単に行き来できるらしい。
 指定の操作は中央に立って足踏みを3回。たすん、たすん、たすんと靴底と床がぶつかる間抜けな音が響き、次の瞬間には竜馬とトリケラモンの周囲の景色ががらりと変わっていた。
「おお……」
「……すごいな」
 トリケラモンと、続いて竜馬も感嘆の声を上げる。先ほどまで無機質な壁と床だけだった風景が、青く萌える草原と青空に切り替わっていた。仮想空間とは言うが、急にデジタルワールドの別の場所に転移したといわれても信じてしまうだろう。
 暫し周囲の景色を見渡した後、空間を横に払うように右腕を動かす。二つ目の指定の動作を行うと、目の前にわかりやすく半透明のメニューが表示された。こういうものを見ると、仮想現実だと信じざるを得ない。
1124/05/01(水)10:49:22No.1184310931+
 さて、今選べるメニュー項目は「ARENA」と「DIGIMON'S NEST」の二つ。後者は現状では機能しないとのことなので、「ARENA」を選択する。
「仮想戦闘プログラム 「アリーナ」へようこそ」
 声が響くと同時にワイヤーフレームのみのデジモンの姿が現れ、そしてそれにゆっくりとテクスチャが貼られていく。
「今回の対象は『ガーベモン』」
 ガーベモン!
 デスクトップ上のゴミ箱自体が生命を得て進化したミュータントデジモン!
 吸い込まれればデジタルワールドから跡形もなく消去されてしまうという恐るべきゴミ箱の体を持つ!
 必殺技は空き缶のゴミをつなぎ合わせたバズーカから発射される最悪の一撃『ウンチバズーカ』だ!
「うえ、きったない……」
 いくら仮想空間であろうとも、汚物系デジモンはなんとなく汚く感じる。だが、そんなことは関係なく、
「……負ける相手じゃない」
「オイラもそう思うよ」
 トリケラモンもやる気満々の様子で前足で床を蹴っていた。
「戦闘を開始します」
「――トライホーンアタック!」
1224/05/01(水)10:49:35No.1184310981+
「ご利用くださりありがとうございました。当支援システムは全てのテイマーのためにあります」

「いや~なんか思ってたよりたくさん景品もらっちゃったっすね。こんなにいいんすかね?」
「あのステッカーの色違いみたいなのも死ぬほどよこされたけどな……」
「……」
 仮装戦闘の勝利報酬や、レーティングの上昇報酬として渡された、多数の(ケイト曰く、冒険に役立つらしい)アイテムを抱えて和気あいあいと話す三下とクロウを横目に、竜馬は一人ケイトの言葉について考えていた。
 あの施設は、思っていたよりもずっとデジモンそれぞれの戦法や、戦闘の臨場感の再現度が高かった。
 あんなものを、ただ善意のためだけに作るだろうか? 常々感じていることだが、彼女の言動にはなにか裏が――
1324/05/01(水)10:49:54No.1184311040+
「竜馬さん?」
(大したことではない、と言わんばかりの顔)
 二人が抱えている大量のアイテム類を眺めて、少し思い直した。
 裏があったとして、なにか人道に悖るようなことをするようであれば、あの傍らにいるモチモンが真っ先に離反するだろう。なら、今はまだ然程警戒しなくてもいい。何より、こちらには彼女よりも優先すべき目的もある。そう判断し、思考を打ち切るように首を横に振った。
「ならいいんすけど。さっさと帰ってアイツらにコレ自慢してやりましょうよ」
 竜馬は同意を示すように深くうなずいた。
1424/05/01(水)10:50:11No.1184311104+
「……ところであの姉ちゃんの店って普段食いモンうってないよな? これなんで出さないんだ?」
「ああ!? 確かに! 極上肉とか普通に売りゃいいのに!」
(なにか聞いてはいけなさそうな事情があることを察しつつも納得のいかない顔)
1524/05/01(水)10:50:40No.1184311180そうだねx2
以上になります
人様のキャラ借りるのは初めてだから緊張した…
1624/05/01(水)10:53:00No.1184311636+
fu3421507.jpg
ぬああ…どうしてすぐ忘れ物をするんぬぁ…
1724/05/01(水)10:57:23No.1184312500+
ゲーム版イモゲンチャーの機能がどんどん拡充されていくな
なんかのイベントのフラグにもなってそうだ
1824/05/01(水)11:00:15No.1184313065+
Q.ボス再戦機能はいつ解放されますか?
A.今は解放されてないだけで、次に来る頃には解放されていると思います

Q.戦闘方法が特殊なキャラもたくさんいますが大丈夫ですか?
A.スピリットエボリューションやマトリクスエボリューションもある以上人間がデジモンに殴りかかって戦うのもレギュレーション違反ではありません

Q.負けたらペナルティは?
A.特にないです。NPどうぞ
1924/05/01(水)12:05:57No.1184328480+
アリーナ怪文書流行りそう
2024/05/01(水)12:09:26No.1184329462そうだねx2
アリーナは完全に模擬戦のための施設で負けてもケガも病気もないので安心ですね
元ネタ通りケイトがこっそり作っているデジモンの特殊な進化先のデータもあったり…うん?元ネタ?私はいったい何をいっているんでしょうねモチモン
2124/05/01(水)12:16:01No.1184331409+
勝ち進むと真レイヴモンがいるのか…
2224/05/01(水)12:20:55No.1184332789+
フェンリルガモンタケミカヅチと真レイヴモンバーストモードはいそうですね
2324/05/01(水)12:24:12No.1184333742+
賭け試合はありますか?
2424/05/01(水)12:28:12No.1184334919+
お待ちしてましたよオー…エージェントK
2524/05/01(水)12:29:08No.1184335216そうだねx1
>賭け試合はありますか?
NESTで観戦側が勝手に賭けをやる分にせよ対戦者同士で何かを賭けるにせよケイトは何も禁止しません
ただしアリーナ内で揉め事や問題が起きた場合グランディスクワガーモンに摘み出されると思うのでお気をつけください
2624/05/01(水)12:30:53No.1184335792そうだねx1
>勝ち進むと真レイヴモンがいるのか…
紫じゃなくて真っ赤なバーストモードをしてるレイヴモンとか出てくるかもしれない
2724/05/01(水)12:34:44No.1184337030そうだねx1
>ただしアリーナ内で揉め事や問題が起きた場合グランディスクワガーモンに摘み出されると思うのでお気をつけください
仕事してんなモチロン…
2824/05/01(水)12:37:41No.1184338001+
それがメインの仕事ですからね…
2924/05/01(水)12:40:56No.1184339016+
サボってデジワーで遊んでるように見えるが…
3024/05/01(水)12:41:02No.1184339047そうだねx1
あいつデジワーの宣伝ばっかりしてたからそっちかと


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