さやかもおつかれさまだ…よしよし
よく考えたらキモチから無理矢理引っこ抜いてきたが意識とか大丈夫なのだろうか

『ふぅ…まったく、手間がかかってしまいましたわね？』
『このシステムですけど…触れてみてわかりましたわ、欲しくありません』
『このようなまともな運用もままならず、眠り姫を引っ張り出すにも苦労する紛い物など…狙う価値もありませんわ』
(浄化システム内から脱出してすぐ、イザボーはそう言い残して帰っていったのである)

樹から出てきたらあいつもいなくなってるし！
まったくやりたいようにやってくれちゃって…

ちょっとセーフハウスにお見舞いにでも行ってみようか？気になるからさ

意識についてはまだわかんないわよ…目が覚めてみないことにはね
でもひとつ間違いないのは助けてこれたってこと！大きな進歩だと思おうよ

イザボーさんも助けてくれてありがたかったが！
>『このシステムですけど…触れてみてわかりましたわ、欲しくありません』
>『このようなまともな運用もままならず、眠り姫を引っ張り出すにも苦労する紛い物など…狙う価値もありませんわ』
散々な言われようだったなしかし！……今のところは、だけど

（そしてセーフハウスに行くことになった）

うん、あたしたちはまだボロボロで穴だらけで面倒な浄化システムを
いつか安定して動くしろものにしていかないといけないもんね？
それまではあいつらとも休戦、ってことだとさ、あたしも嬉しいんだけれども

あら…奇遇ねさーやんに「」
もしかしてねむにご用？(ｸｲｯ)

（でも…自動浄化システムっていつかほんとに完成したら）
（魔法少女が溢れちゃうのも本当…かもしれなくて、今度はそれが新しい問題になるかもしれなくて）
（あたしたちってどうやっても幸せにはなれない…ってこと…？）
>もしかしてねむにご用？(ｸｲｯ)
うーみん…ね、あんたどう思う？あたしたち魔法少女って
幸せになったらいけないのかな…？

……アイサツ代わりにしては剣呑な質問ね？さーやん？
けれどね、プレイアデス聖団の私がその質問に『ノー』と答えると思って？

え？別に何でもないわよ！独り言よ独り言！

さーやん、何か勘違いしてないかしら…？
自動浄化システムが完成したら何が起こるか、何が始まるか
…それはね、あのインキュベーターとの対等な関係よ？もちろんすぐには難しいでしょうけれど

ま…よくってよ？取らぬタヌキのなんとやらと言うでしょう、そんなのは幸せになる子の実例が増えてから考えればいいわ
さて…灯花？私が創ってあげたウワサの調子はどうかしら、定期診察に来てよ！(ｺﾝｺﾝ)

……まあこの話は今はいいだろう
ちょっと俺たちは桜子ちゃんに会いに行くから

たぬき…（さやかにたぬき耳と葉っぱとお尻に尻尾が生えるイメージが浮かぶ「」）
うむ…

海香ちゃんはキツネだな…うむ！
さて、ねむちゃんや！桜子ちゃんやネコもとい灯花ちゃんは元気かね？

＜止まれニャー　止まれニャー（ねこ耳配膳ロボが行く手を阻む）
＜スキャンしますニャー！大人しく手を挙げてバンザイするニャー（スキャンビーム照射）

>＜止まれニャー　止まれニャー（ねこ耳配膳ロボが行く手を阻む）
>＜スキャンしますニャー！大人しく手を挙げてバンザイするニャー（スキャンビーム照射）
もう慣れてきたわねー？この子達の出迎えにもさ（バンザイしてスキャンされるさやかだ）
あはは、ビームあったかーい♪

やぁ、おじさんにさやかお姉さん（この世界のねむが顔を出す）
それに海香お姉さんも…良く来てくれたね？

桜子の様子はどう？
なんでこの子がこうなってたのかはわからないけども･･･

桜子のよーすを見に来てくれたんでしょー？
まだ眠ってる…でも、助けだしてきてくれたおかげで久々に桜子の顔を見れた気がするにゃー

ええ、なんたって灯花にウワサの女王に戻る自由を与えたのはこのうみてんてーですもの
あなたの魔法を拝借してね…だから責任ってやつがあってよ

ねむちゃん達には少し言いたい事もあるが…それは後にしておく！

桜子ならこっちさ、ついてきてほしい
もうひとりの僕が面倒を見てるから…ん？
>ねむちゃん達には少し言いたい事もあるが…それは後にしておく！
すまない、おじさん…あのお茶会の場では名前を出せないマッチングだっただろう？

『培養ルームにご案内ﾆｬｰ』
(ネコミミロボがエレベータを操作する)

いきなり過ぎて心臓に悪かったわよあたし達は！

まったくだ！ういちゃんには美味しい物をくれるあやしい売国妃の女王陛下には
ホイホイ付いていったらいけません！…とぜひ言ってあげて欲しい！

（エレベータは降り、地上部のセーフハウスゾーンから地下にある秘密基地の司令室めいたスペースへ…）

いやー…しょーじきわたくし達もういとあの女王様が仲良しになってるのは知ってびっくりだったけど〜…
ま、今の浄化システムに狙ってもうまみが無いってことを理解らせるにはちゃーどよかったかにゃ？って感じー

ういちゃんの交友関係、小説より奇なりな感じになっていそうね…？（唸る海香）
アリナと友好関係にあるかりんといい、あの手の子たちは大人物なのかそれとも危機感が薄いのか…？

『ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ！レベル××、培養ルームに到着ﾆｬｰ』
『ここはプレイアデス聖団のレイトウコを参考に作った治療施設ですﾆｬｰ』
『キモチ争奪戦に伴う怪我人の増加に備えて作られたひみつ施設だったんですﾆｬｰ』

あの王妃の根っこは三姉妹と変わらないぞ？
あまり関係を持つのはいいとは思えない…

え〜？魔法少女ぱこぱこおじさまがそれを言うと反論で殴られなーい？(ﾋﾟｯﾋﾟｯ)
あんまり滅多なこと言うとやけどしちゃうにゃー…ほい解錠！(ﾌﾟｼｭｰ)

培養ルームはここだ…おじさんにさやかお姉さん（網膜認証で解錠するねむ）
ぜひとも話しかけてあげて欲しい、もしかするとそれが刺激になって
眠り姫が目を覚ますかもしれないからね

（レイトウコのカプセルと酷似した装置の中に浮かぶ桜の化身たる少女…）

そうだな…人間と魔法少女ってのはやっぱり隔たりというものがあるのは間違いはないだろう…

だけど、その無くならない隔たりにどうにかして橋を架けるのが俺がしたいことなんだ
そのためには付き合う相手も選ばないといけないが…今は利用できるものはなんでも利用させてもらう
象徴の魔女をどうにかしないとその未来もヤバいからな！

>（レイトウコのカプセルと酷似した装置の中に浮かぶ桜の化身たる少女…）
桜子！（駆け寄るさやか！カプセルに顔を近づける）
おーい！やっほー！あたしだよ！「」っしーとうーみんも来たんだから！

あんたたちが「」っしーをどう思おうと勝手だけど
こっちにはこっちの事情もあること忘れないでね
あんた達だってこの街の人をどれだけひどい目に合わせたかを棚上げにしているんだから

｜……｜（桜子は答えない…まだ意識が戻っていないようである）

よさないかさやか
まあだからこそ生きてこの世界で償ってほしいわけだよ君らには

『その通りさ…罪人の贖罪は終わることはない』（ウワサのねむがさやかの言葉に頷く）
『この僕も、自身の世界においては変わらずイブを動かし、神浜の街を破壊したのだからね』
>まあだからこそ生きてこの世界で償ってほしいわけだよ君らには
『償いもまた生きる目的、か……むふっ、そう言ってもらえると多少心が軽くなるよ』

まさか…桜子までパーツが足りないとかいうんじゃないでしょうね？

>なんでこの子がこうなってたのかはわからないけども･･･
それなんだけどねさやかお姉さま
浄化システム内において、エネルギー担当だったキモチたちが
コアであり中枢だった桜子に対して反発したことが原因だと思うにゃー

反発……つまりトップの桜子ちゃんに対して
下っ端のキモチたちが下克上というかクーデターを起こしたと…？

本人の口からきいてみない事にはどうにも
あれから桜子とは意思疎通ができていないんだ

…桜子ではあの子たちをひとつに戻すことはできなかった、そういうことね？(ｸｲｯ)
いろは惜しさに私たちマ連が担ぎ上げた代理コアでは本来の役目を果たせるはずもなかった…犠牲を別の子に押し付ける形となった

…いや俺のせいだ、マ連の皆は悪くない
元はと言えば俺が神浜の街に関わりさえしなければ
転勤を命じられたときにさっさと転職でも何でもしていれば…こんなことには（どよんど…）

あんたまるでいろはちゃんをあのおかしな姿にした方が良かったみたいな言い方するわね…うーみん

『過ぎた事を言うのは全くの無意味だよ？そこからは何も得られない』

…だってさー？
桜子、早くおっきして文句でも言ってくれないとこの人たちどんどんめんどくさくなるよー(ｺﾝｺﾝｺﾝ)

おじさんがもし転職をして神浜との関係を断っていたとしても
その頃のマギウスは君たちのリーダーであるマミを洗脳していたから
どうしたって関わりを断ち切れなかっただろう…今さら気にすることはないよ

灯花……いや、もうよしておくとしよう
むふっ

おっと！無理に起こしたらかわいそうだぞ？
きっと疲れているから眠りを欲しているんだよ
まあ顔が見れただけでも良しとするよ今日は

>『過ぎた事を言うのは全くの無意味だよ？そこからは何も得られない』
そうだな…そうだった！俺としたことが…！（顔を上げる「」）
>桜子、早くおっきして文句でも言ってくれないとこの人たちどんどんめんどくさくなるよー(ｺﾝｺﾝｺﾝ)
そうだぞ！早く起きて俺を辱めてくれ！もっと！もっと頼む！ばっちこいだぞ！（ｺﾝｺﾝｺﾝｺｺｺﾝｺﾝ）

｜……！！｜（その時！ｶｯと目を見開くカプセル内の桜子）

そうだもう１つ見てもらいたい事があるからやってきたんだ
俺の子の目の中に入っている厄介なものについてだ

にゃっ！？桜子が目を開けたよねむー！？
>そうだぞ！早く起きて俺を辱めてくれ！もっと！もっと頼む！ばっちこいだぞ！（ｺﾝｺﾝｺﾝｺｺｺﾝｺﾝ）
まさかおじさまのえすえむのマゾ奴隷みたいな台詞が刺さったとかじゃにゃいよね！？

『もしそうだとしたら僕は桜子に産みの親としてインタビューをしないといけないよ灯花…！』

ｺﾝｺﾝ！ｺﾝｺﾝ…！(内側からアクリルを叩く音)
｜ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ…ｺﾞﾎﾞ…！｜

｜……！！　っ！！｜（カプセルを内側から叩く桜子…何かを伝えようとしているようだ）

まずいにゃー！チャンバー内、排水っ！（コンソールを操作し排水命令を出す灯花）
配膳ロボ！桜子の体を拭くものと毛布をもってきて！

｜おぼれる｜

ｶﾞﾊﾞｯ！（前後にわかれる形で強制解放されるカプセル！）
ﾊﾞｼｬｰｯ！！（内部の液体が床一面に広がる…）

うわーっ！！！？（真正面に立ってたさやかにぶっかかる培養液！）
ぺっぺっ！…あっ！桜子！（きゃーっち！）

>配膳ロボ！桜子の体を拭くものと毛布をもってきて！
『タオルですニャー』『タオルですニャー』
『ふかふかの毛布ですニャー』（ジェットストリームアタックめいて駆けつける！）

｜っ…｜（さやかに抱きとめられる桜子）
｜ごほっ！ごほっ！ゲホッ……げほげほっ…！！｜
｜……！！｜（ＡＬＡＳ！口から吐き出される培養液！しばらくお待ち下さい…）

｜ごめんなさい…上手くいかなかった…｜

>｜……！！｜（ＡＬＡＳ！口から吐き出される培養液！しばらくお待ち下さい…）
ううー！あたしまでビチャビチャなんですけど！！！
でも意識戻ったんだね？おおよしよし…桜子、全部出しちゃいなよ？（なでなで…）

｜ｹﾞﾎｯ…システムの中でシミュレーションが行われていたのを見たよ｜
｜キモチ達が元に戻れないのは感情エネルギーの不足だと考えているようだった｜
｜暴走だと思っていた挙動は全て実験だった…｜

桜子……（桜子の前に立ち、見おろすねむ…その姿は室内の逆光で影となりメガネだけが白く光る）
>｜ごめんなさい…上手くいかなかった…｜
……いいや、これまでよく頑張った…君の親として誇りに思うよ

｜どうしても私の中にある何かが拒んでしまった…｜

だから……おかえり、桜子
しばらくぶりに君の顔を見れて、声を聴けて…そしてこうして触れられることを
僕はとても嬉しく思う…（しゃがみ、そして桜子を抱きしめるねむ）

>｜ｹﾞﾎｯ…システムの中でシミュレーションが行われていたのを見たよ｜
>｜キモチ達が元に戻れないのは感情エネルギーの不足だと考えているようだった｜
>｜暴走だと思っていた挙動は全て実験だった…｜
感情エネルギーの不足ね…確かにキモチはそれぞれ人間の感情を司っているけれど…？（ｸｲｯ…）
桜子、もう少し詳しく教えて欲しくて……よ…？（ぱちくり）
>しばらくぶりに君の顔を見れて、声を聴けて…そしてこうして触れられることを
>僕はとても嬉しく思う…（しゃがみ、そして桜子を抱きしめるねむ）
くすっ……まぁ、急ぐ必要は無い…そうよね、「」？

｜例えば…そう、「」と魔法少女から採取したデータを元に交配シミュレーションをするとか｜
｜1番相性がよくて強い感情エネルギーを引き出せる相手が…え、これは言わない方がいい？ねむ｜

そうだな海香ちゃん…急ぐ必要は無いさ
あとさやかもびしょ濡れだし、お風呂と着替えと洗濯機を貸してもらうぞ！

｜そして…生物には生と死が必要な事も…｜

>｜例えば…そう、「」と魔法少女から採取したデータを元に交配シミュレーションをするとか｜
>｜1番相性がよくて強い感情エネルギーを引き出せる相手が…え、これは言わない方がいい？ねむ｜
センシティブな実験だったんだね…桜子、キモチは感情を司っては居るけれど
人間とは違って、理性だった行動は見受けられないものだから…
…あとでデータとして灯花に教えてくれればそれでいいさ…むふっ

>｜そして…生物には生と死が必要な事も…｜
君がそういう事を言うようになるとはね…確かに君は成長しているよ

しばらくは休みなさい
浄化とかそういうのも休業だ！

>…あとでデータとして灯花に教えてくれればそれでいいさ…むふっ
そのデータは興味深いけど〜…わたくしそれを知ったあとで
どうおじさまと接すればいーのか困っちゃうにゃー！？

｜「」…あなた水属性相手だと傾向的に…｜(じー)

>｜1番相性がよくて強い感情エネルギーを引き出せる相手が…え、これは言わない方がいい？ねむ｜
言うまでも無かろうよ！って奴でしょ！
ふふん…！（ドヤ顔をするさやか！圧倒的な自信だ！）
>浄化とかそういうのも休業だ！
いえーす！「」っしーが言うとなんか重いけど！