◇坂上 嶽(さかうえ がく) 10歳 5年生 「…俺はただ、自分が選ぶ明日が欲しいんだ」 黒髪の後ろ半分を束ねた茶筅髷が特徴的。切れ長の目で目つきは悪い。暗黒の紋章の一種、欲望の紋章を手にする。 服装はオーバーサイズのシャツに七分袖のカーペンターパンツ、デッキシューズ。 一匹狼で斜に構えた態度を取り続けるのは、過保護な親に育てられ、将来も親に全部決められていると未来に失望している為であり、同時に親という圧力に勝てず自由の無い身である自分から目を逸らす為でもある。その為、当初は自身を助け、旅へと連れだしたコテモンに対しても反発していた。 しかしコテモンとの出会いと武者修行の旅路をきっかけに、態度こそ変わらぬものの、己の正義感と自由への渇望という芯の強さを持つようになっていく。やがて剣の腕もムシャモンへと進化したコテモンと並び立てば理性無き完全体とも渡り合える程にまで成長する。 が、それが慢心を生み、自身を庇ったコテモンを喪うこととなる。その際、コテモンの死体から生まれ、戦う理由を忘れ暴走し続けるオボロモンを止める為、形見のグレイダルファーの片割れを手に死合いに向かう。壮絶な戦いの果てに互いの心臓を穿つ相討ちの形に終わるも、オボロモンはコテモンとしての意識を取り戻し、自身もテティスモンへ進化したホタルの献身によって生き延びた。 欲望の紋章は、しかし彼らの明日を望む想いによって暗黒の力を持ちながら悪にはならず、ウイルス属性の進化をしたコテモンも暴走することはなかった。 ◇コテモン→ムシャモン→グレイドモン →オボロモン→ガイオウモン(厳刀ノ型) 「ボクは強くなりたいんだ。色んな所に危ない奴が居るせいで、強くならないと好きな道を選べないから」 嶽を狂暴なデジモンから助けようとした(結果として二人で逃げだすハメになった)ことで縁が出来、彼と共に風の吹くまま気の向くままの武者修行の旅に出かける。 自信が無い内気な性格ではあるが、その一方で一本気で正義感を持つと同時に、弱いと自由でいられないという思いから鍛錬を続けている。 嶽を庇い死してオボロモンと化した際には、強さを求める理由を忘れてただ戦いに明け暮れていたが、嶽との死合いを経て戦う理由を思い出し、コテモンとしての記憶と姿を取り戻した。以降はグレイドモンの代わりにオボロモン、そしてその果てにガイオウモン:厳刀ノ型へと進化出来るようになる。 ガイオウモン:厳刀ノ型としては従来の菊燐ではなく、明日を求める希望と欲望を束ねた自身以上の大きさを誇る野太刀『月燐』(がちりん)を手にしている。 実は許嫁が居る身であり、武者修行の旅は彼女に勝つ程の実力を身に付ける為でもあった。なお、許嫁であるシスタモン・シエルからは重い愛情を向けられているが本人は気づかず、その嫉妬を嶽が一身に受け止める羽目になった。 ◇ホタル(水月 蛍) テスラジェリーモン→テティスモン 「アタシがどこに行こうったって良いじゃない、アタシの勝手でしょ」 メスガキ気質でお転婆。格闘技オタクでもあり、普段はスマホで電流デスマッチなどを見ている。嶽を放っておけないという理由で二人の旅を追う。 同行を始めたきっかけ含め、あくまでも嶽のパートナーデジモンという訳ではなく、欲望の紋章の影響も受けていない。 元は人間であったが、デジタルワールドで死亡後、ジェリーモンとして蘇った。とは言え人間だった頃の思い出は当初は蛍という名前以外無かった。 後に自身を蘇らせる為に非道な実験を繰り返しだした父、水月国行と対峙することとなる。その一件で蛍として蘇った結果、人間の頃の姿になれるようになる。 また父の欲望と向き合ったことから、自由な明日を手にするべく力を求める嶽とコテモンへの理解を深め、以来積極的に彼らの手伝いをするようにもなる。 人間としての姿は赤茶色の髪を耳のようなショートツインテにしており、服装はピンクのキャミソールにテスラジェリーモン時に似たスパッツ、ピンクのハイテクスニーカー。ボディラインが出ているのがセクシーだとのこと。またテスラジェリーモンとしての姿でも帯のストールが少なくなり肩回りの露出度が増えている他、かすかな胸の膨らみが張っている。 テティスモンに進化した際には目を隠す帯が無くなり、臀部が大きくなっている他、主色は赤みを帯びたピンク色になっている。胸は変わらなかった……。 組み技を仕掛けた際に嶽の少年ながらも筋肉質な身体に股と胸が擦れたのに興奮してしまうが、その気持ちと快楽に素直になれないまま、打倒嶽という名目で幾度となく組み技を仕掛け続ける。