ぐぷ、ぐぷ、ぐじゅ……じゅるる、ぐぽっ、じゅぷ……。 「ひぃ、あ……っ、ぁ……ん、ん」 イディルは身をよじり、腰をくねらせた。けれども、逃げることはできない。 ヌバタマに両手を……指を絡めて握りしめられ、両足は脇に抱えられている。なにより、自分をじっと無表情で見つめる、その瞳。綺麗だ。だからこそ、繊細な口を開け、肉棒にしゃぶりつく様はインモラルで……。 じゅ……じゅるるるるるっ! 「んひぃっ!?」 陰圧をかけて一気に吸い上げられ、イディルはびくんと腰を浮き上がらせた。ヌバタマは頭を大きく振って、根本から先端までを丹念にストロークする。じゅぼ、じゅぶ、といやらしい音。イディルの下腹部に、むずむずと小便に似た感覚が催した。 「ヌバタマ、さっ……! でる、でちゃいま……っ」 ヌバタマの目元が、ほんの少しだけ……イディルやイダテンでようやくわかるぐらい、微小に綻んだ。 (どうぞヌバタマの口にご排泄くださいませ) そう、言っているように思える。そして……じゅ、じゅぞぞぞぞ! 「ひぁああっ!!?♡」 ぶびっ……ぶびゅるる!! びゅっ、ぶりゅう……っっ!! 寝ている間に金玉が作り出した濃厚なスペルマが、マヨネーズの入れ物をおもいきり踏み潰したような勢いで噴き出した。 「……んぐ、ごく……ん、ぐぷ……」 ヌバタマの細く美しい喉が、ごく、ごく、とポンプめいて蠢く、イディルは喉を晒し、舌を突き出してイッた。やがて精液の放出がおさまり、ヌバタマはゆっくりとストロークして尿道の中身を吸い出す……。 「はへ、ふへぇ……っ」 イディルは想像を絶する快楽に、舌をだらんと晒したまま弛緩した。ヌバタマの口がゆっくりと離れ……。 じゅぶっ! 「んぎっ!?」 かと思われた瞬間、ヌバタマは根本までを飲み込み、先端を喉奥に届かせた。そして、じっと上目遣いにイディルを見つめながら、小刻みに頭を左右に振る……つまり、先端部分を喉奥でしごく。 「ぁ、や、だめぇっ! ぼ、ぼく、いまイッ……やだ、ちんちんの先っぽずりゅずりゅやだぁっ!」 イディルは赤子めいて泣き喚いた。射精直後の敏感な鈴口を、そういう快楽を与えるために設計された喉奥で容赦なくコスる。とてつもない快楽はもはや拷問。 「ひぃ、ぃいんっ……! ぁ、ああぁあっ!??」 ぶしゃ! と、イディルは喉奥で潮を吹いた。そしてそのまま、じょろろろ……と失禁してしまう。 ……ごく、ごく……ごくん。 「ぷは、ぁ……」 イディルは失神する寸前まで責めたヌバタマは、ねっとりと唾液の糸を引きながらようやく肉棒を開放する。黒いリップが塗られた口元を、赤い舌がちろりと舐めた。 「朝のご排泄、お疲れ様でございました」 形の良い口元がいたずらめいた笑みを浮かべる。 「相変わらず青臭く、濃厚で、芳醇なお味でいらっしゃいます」 「……ぼ、ぼく……おかひくなっひゃいまぅ……」 「ヌバタマはイディル=サンがどうなっても、医療行為いたしますので、どうか安心くださいませ」 ヌバタマはイディルを抱き寄せ、へとへとの愛しい主人を優しく抱きしめた……。