■名前:入間竜胆(いるま-りんどう) ■愛称:リン(もうそう呼んでくれる友達はいないが) ■身長:178cm ■体重:非公開(かなり痩せ気味) ■3サイズ:98-54-89 ■年齢:19歳 ■職業:フリーター(元・選ばれし子供) ■経歴 小学5年生の頃に、デジヴァイスを授かり選ばれし子供となる。 昔から「誰かに褒めて/認めてもらうこと」がアイデンティティだった為、最初は楽観的に他のメンバーたちと行動を共にする。 だが、パートナーデジモンや仲間たちが傷つくことや、自分自身が死ぬかもしれないという恐怖の連続は、そんな彼女を変えていった。 冒険以前はハツラツと笑っていた彼女も、気づけば他人や自分の心配ばかりをするようになり、本来の彼女の良さである『純真』は失われた。 それでも彼女はめげず、諦めず、紋章を持てない(=完全体にパートナーを進化させられない)ながらも仲間をサポートし、選ばれし子供として戦った。 戦いの中で、彼女は本来存在しないはずの『恐怖』の紋章タグを発見。するも特に活用できないまま、彼女たちの戦いは幕を閉ざす。 誰一人として仲間を失わないまま冒険の日々を終えた彼女であったが、本当の恐怖はその先から始まる。 冒険から帰った彼女を迎え入れる家族は、1人としていなかったのだ。 行方不明になった彼女を探し続けた両親は、その過程で起きた不慮の事故で、2人ともこの世を去っていたのだ。 祖父母や叔父叔母は、自分の子や兄弟が死んだのはお前のせいだと、感情のままに彼女を突き放した。「なんで今更帰ってきた」とまで罵った。 知り合いが1人としていない遠い親戚に預けられた彼女に残ったのは、旅を共にしたパートナーデジモンだけ。彼女を心配する友人もいたが、そんな彼女たちとも疎遠になっていった。 そうして彼女は自分の殻に閉じこもるようになった。閉ざされた部屋の中でうつむき自問自答する中で、彼女の中に沸々と怒りと渇きが湧き始める。 自分は死に物狂いで頑張った。自分は傷つきながらも逃げなかった。なのにどうして、誰も認めてくれないのか? 何故みんな突き放すのか? そんな焦燥感だけが彼女を包み続け、やがて「選ばれし子供だった自分は、もっと認められるべき」という執着に変わってゆく。 SNSなどを使い、彼女はそんな満たされない承認欲求の渇きを満たすため活動を始めた。 注目されるような言動、服装をして都会に向かい、様々な関係を築いた。注目されるためならなんだってやった。 彼女のかつてのパートナーデジモンはその様子に思うところがありながらも、彼女の意志を尊重し、何も言わずに見届け続けた。 だが、未来ある若者が一時の承認欲求を満たすためにあらゆる手段を取るその行為は、彼女の「可能性」を浪費する結果に繋がる。 自分を安売りし続けた結果、彼女はあらゆる可能性を閉ざし、結果として選ばれし子供としての資格を失い、パートナーデジモンと永遠に分かれることになった。 誰かに認められる「何者か」になろうと足掻いた果ては、何者にもなれない上に誰一人として繋がり合えない袋小路でしかなかったのだ。 唯一残っていた繋がりすらも失い、彼女は「選ばれし子供」という概念そのものに絶望。 両親を失ったのも、皆から拒絶されたのも、誰からも認められないのも、全部「選ばれし子供」なんているのが悪いと責任転嫁をするようになる。 それが原因で、かつての仲間たちとも喧嘩をしてしまい、もうどうすればいいか分からないとこの世界全てに絶望しかけたその時、彼女がかつて手に入れた『恐怖』の紋章タグが輝く。 もはや手に入れていたことすらも忘れていたそのタグを通して出現したのは……ネットの負のデータを糧として成長した暗黒のデジモン、ネガーモンだった。 ■性格 幼いころから「誰かに褒めて/認めてもらうこと」がアイデンティティだった。 そんな幼さを抱え込んだまま大人になってしまったため、未だに承認欲求の奴隷となっている。 本来そういった承認欲求を諭すべき両親が喪われ、そのまま誰からも本心から認められないで大人になったためである。 そのため誰かが自分を認めてくれなければ落ち着かず、今は基本的にSNSの自撮りや都会の夜に出ることでその渇きを満たしている。 かつては選ばれし子供だったが、今はその様子は見る影もない。逆にその過去の輝きが惨めさを際立たせ彼女の闇を増幅させる。 一応、かつて共に冒険した子供たちは彼女を心配してくれているが、彼女自らが壁を作り距離を置いている形になる。 その闇に付け入るように、新たなパートナーデジモンと"友達"になるが……。 そういった過去がある為、「選ばれし子供」に関係する存在には非常に否定的で敵意すら見せる。 特に現世代の選ばれし子供にはあたりが強く、パートナーデジモンと仲がよさそうなテイマーには特に敵意を見せる。 が、逆に選ばれし子供になった事で不幸になったタイプには心配したり声をかけたり、面倒を見ようとしたりしてくる。 拗らせた承認欲求故の「頼られたい」という思いもあるのかもしれないが、その大部分は純粋な心配からである。 現状面識があるのは映塚黒白や佐久間ミノルなど。一ノ瀬絵里はいずれ壊れそうだとマークしてる。 ■所持アイテム ・デジヴァイス 小学生の時に手に入れたもの。だが、冒険を終えたあの日以来、輝きは失われたままである。 映画「LAST EVOLUTION 絆」で発生したものと類似した現象により、かつてのパートナーと別れを余儀なくされて以降、彼女はこれを押し入れの奥に封じている。 パートナーとの別れが発生した理由は、彼女が誰かからの「承認」に執着して自分を安売りし、彼女の持つ『可能性』の全てを消費したためである。 選ばれし子供たちとは、その可能性でデジモンの進化を導く存在。だがその可能性がなくなれば、パートナーが解消されるのは必然と言える。 取り戻すには、彼女が今の精神状態から回復し、再び「可能性」を示す以外にない。 ・『恐怖』の紋章 本来ならば存在するはずがない、ネガティブな意味を持つ紋章タグ。 その正体は、破棄されたはずの紋章の1つ。『恐怖』はネガティブでこそあるが、その持ちようによっては危機管理や察知などポジティブな力も持つ。 だがしかし、その恐怖に呑まれれば暗黒進化を生み出しかねない。そんな判断から廃棄され、存在は闇に葬られたはずだった。 だがネットの中に蔓延る負のデータがデジタルワールドに流れ込み、それが破棄された紋章タグに収束する形で成長。 『恐怖』の紋章タグとして復活し、彼女の手に渡ってしまった。 彼女はこのタグの力で、小学生らしからぬ危機察知能力を発揮したが、パートナーを進化させることはできなかった。 冒険の中ではそういったプラスの働きをしたが、冒険が終わった後にその恐怖は彼女を「誰にも認められないまま死にたくない」と言う形で蝕んだ。 一番に彼女を認めるべき両親がいなくなったのも原因だが、その恐怖を増幅させたのは彼女が得てしまったこの紋章の力である。 その恐怖は執着に変わり、最終的に彼女の可能性を全て食い尽くしたのちに、その恐怖を縁としてネガーモンを呼び出した。 //彼女が選ばれし子供を憎んだままの場合、その憎悪を喰らっていずれアバドモンに至る。 ■立ち位置イメージ 拗らせたお姉さん。