「は？それだとまるで私がアンタに会いたくて仕方なかったみたいでしょ」
バス亭からの道は集合場所からは一望出来る所にあり
一目散に駆けて来るセイウンスカイは丸見えだったのだが…
それを敢えて追及しないだけの優しさが少年にはあった
元より、何時もの事である
と、彼が口を開くよりも早くにスカイがじっと彼を見上げていた
「ね、もしかしてまた背伸びた？」
「うん？そういえば夏から比べると３cm位は上がったかも」
「またぁ！？セイちゃん何時になったらまた追いつける訳！？」
「あー…お前逃げウマだもんな。先越されちゃダメなんじゃね」
「はー！ガタイも良くなって！冬なのに肌もまだ焼けてるし本当にさー！」
悔しがっているのか、はたまた楽しんでいるのか
バシバシと少年の胸元を叩いていたスカイがフッと静かになる
「で？アンタは何か私に言う事ないの」

「お前はいつも通りだろ」
「かーっ！半年ぶりに幼馴染に会うってのに冷たい男だね本当さ！
ううっ…セイちゃんそんな子に育てた覚えは無いんですけど」
「幼馴染なのか母ちゃんなのかどっちかにしろよ！
ああうん。可愛くなったんじゃね？」
「あ…　そ、そうかな？」
途端に頬を染めもじもじし始めるセイウンスカイ
言った側の少年も狼狽え、そして目を逸らす
「だから嫌だったんだって…
いやそれよりさ、とりあえずさっさと宿行こうぜ宿」
「ああうん。荷物置いたら釣具店で餌買って、早速埠頭いこっか」
二人が予約したのは海岸付近の最寄りの民宿である
簡素な造りではあるが釣り客には人気であり
一泊程度なら問題もなく取って来た魚の調理もしてくれる

「あ、そうそう。トレーナーさんからＬＡＮＥ来てたぞ
『スカイがはしゃぎ過ぎないようにしっかり見ててくれ』だって」
「えっ！？何で知ってんの！？」
「前３人で会った時ＩＤ教えて貰った」
「アンタら…セイちゃんに断りもなくそんな…
なんなの？男同士夜な夜な語り合ったりしてる訳！？」
「お前とも毎晩話してんだからいいだろ…
とにかく一週間位前からお前の様子おかしかったって聞かれてさ」
へにょ、とセイウンスカイの耳が垂れ顔が紅潮していく
「ま、取り合えず落ち着けよ…今からそんな絶好調のまんまだと
宿についた時点でぐったりスカイだぞ」
「セイちゃんもう横になりますね…」
「なるな。しゃがむな！まだもうちょい宿は先だぞ！」
「おんぶしなさいよー…恥ずかしくって私はもう駄目だよ…
夜中ぐったりしてたらアンタだって困るでしょ」

「ステイヤーが何言ってんだか…ほら置いてくぞ」
「元気だねぇまったく」
「俺もお前に負けない様にスタミナは鍛えてるからな」
ニヤリとした少年がそのまま歩き出すと
仏頂面のスカイが瞬く間に追いつき、そして後頭部を引っ叩く
「スケベ」
「いって…あ、こら待て！」
そして二人は海岸線を走り出す

民宿は簡素な造りであり、部屋と部屋との壁は薄い
だがそんなものは大した抑止力になならないのであった
焼け石に水、付け焼き刃
撒き餌を放つまでもなく既に釣り針は口の中。

これは…青春…

おねショタ

NTRじゃないの〜！

>おねショタ
同年代だろ！

幼なじみ相手だと若干精神年齢下がるセイちゃん良いよね

健全に青春してるだけなのでそもそもNTR感無いな…

最初からセイちゃんは釣られていただけだからな

いつかのジジイに釣られちゃったセイちゃん思い出した

>いつかのジジイに釣られちゃったセイちゃん思い出した
終わりの文に同じような雰囲気を感じた

>いつかのジジイに釣られちゃったセイちゃん思い出した
すごく本番見たかったヤツ

>>いつかのジジイに釣られちゃったセイちゃん思い出した
>すごく本番見たかったヤツ
俺はNTRもインピオも好きなのでジジイもショタもいけるぞ
ありがたい…

>俺はNTRもインピオも好きなのでジジイもショタもいけるぞ
>ありがたい…
インピオ…インピオかな？

健全なのにねっとりした文章だ

念のためにスレ画を見てしまった