「でも昨日も一昨日もプールだったよ？」
「明後日からまた芝に戻るから、ね」
「うーん……」

「でもね、こんなに天気の良い日は芝で走らなきゃ勿体ないと思うの♪」
「ここしばらくずっと晴れだけど……」
「とーにーかーくー！今日は走ります！」
「ダメです」

現状ではまだ不安が残る。
ここで折れる訳にはいかない……

「おねがーい……♪」
「うっ……だ、ダメです！」
「貴様〜これは命令だぞ〜」
「……殿下の栄光ある勝利のため、ここは辛抱頂ければ……」
「む〜……」

「今日は走るって決めたのー！」
「あっコラ！……早っ！？」
やらかした。少し意地になってしまったかもしれない。
とにかく追わなくては……

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ……
「こんなときに……」

「はい……は……あ、え？」

「あー負けちゃった！」
「併走参加ありがとう、ファインさん」
「いえいえ〜♪」

練習コースで汗を流し、満足そうなファインモーションに後ろからエアシャカールが話しかける。

「ていうかよォ、お前んところのトレーナーはどうしたんだよ」
「ケンカしたー」
「はァ……」

あっけらかんと述べる彼女に心からの同情がため息に混じる。
被害者の会としては今頃慌てふためいてる顔がありありと思い浮かぶようである。

「後でちゃんと仲直りしろよ」
「分かってるよー。今から行って────」

「あ、ファインさんのトレーナーさん急遽実家に戻られたそうですよ」
「……え」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「……一体いつまで拗ねているつもりだ、ファイン」
「拗ねてない」
「なら布団で団子になるのを止めたらどうだ」
「むうううぅ……」

トレーナーが親の危篤で実家に戻ることになった。
理事長も了承し、その間のトレーニングもエアシャカールのトレーナーが請け負ってくれるとのことだ。
しかしそれでも彼女は不満だった。

「だってだって、私に何も言わずにどこか行っちゃうんだよ！？」
「それだけ急を要するのだろう。あの人の気持ちも汲んでやれ」
「……お父さんに文句言おうかな」
「……それも勘弁してやれ」


(トレーニングサボったこと謝ろうと思ったのに……)
その日は随分と早く眠った。

「……ろ。起きろ、ファイン」
だからだろうか、早朝に自分を揺さぶる声にもすっと目を覚ますことができたのは。

「……なあに、まだこんな時間……」
「SPさんが呼んでいる」

その一言で目が冴える。
同時に心臓が大きく弾み出し、全身のがぞわぞわと嫌な予感を感じ取る。
「……分かった。すぐ行く」

「おはようございます、殿下」
「何があったの」
朝の日差しが淡く差し込む部屋に、いつもの顔が並んでいる。
しかしその表情は重く、険しい。

彼女にも、いつものようなふわふわとした雰囲気は感じられなかった。
それを見て、単刀直入に一人が口を開いた。


「トレーナー様がお亡くなりになられました」

「……つまんない冗談」
「帰省中の交通事故だそうです。病院に運ばれた頃にはもう……」
「つまんないって言ってるの！」

屋根のスズメが空気の震えにに驚き一斉に飛び去る。
完全に静寂の部屋で、息を吐ききった彼女の荒い呼吸だけが音になる。

「昨日まで、元気だったじゃん」
「……」
「つまんない我儘で振り回して、昨日はちょっとやりすぎたけど、でも帰ってきたら、謝ろうって」
「殿下……」

へたり、と力なく床に座り込む。
それを見てもSP達は動けない。

「ねえ……冗談だって言ってよ……」

自分たちの手では、あの哀しみを慰めるには小さすぎる。

『お願いだからさぁ……！』

「っていうのを書いて欲しいの！あ、もちろんハッピーエンドで……って、あれ？」
「ただい……おや、珍しいねぇファインモーション君」
「あ、タキオンさん。デジタルちゃんが倒れちゃったんだけど……」
「放っとけばまた起き上がるよ。ところでどうだい？実は新作の……」

そこからどうやってハッピーエンドに持っていくの！？

ここからどうハッピーエンドに！？

誰だ殿下の性癖を歪ませたのは

うっすらデジたんいると思ったら無茶振りしよってからに！

無茶振りが過ぎる…

あの時に戻れれば！戻った！トレーナーとうまぴょい！
これで丸く収まると思うの

受信した電波を出力する過程でデジたんは犠牲になりました
ナマモノ本人依頼＋無茶ぶりプロットを引き受けたデジたんの明日はどっちだ

>あの時に戻れれば！
うn
>戻った！
うn
>トレーナーとうまぴょい！
ウワーッ！国際問題！

>>トレーナーとうまぴょい！
>ウワーッ！国際問題！
はーっ？愛し合った二人が結ばれただけですがー？

推せる〜

お姫様のキスでなんかこういい感じになって復活！とかそういうアレで…

>誰だ殿下の性癖を歪ませたのは
回り回ってトレーナーかなあ

>あの時に戻れれば！戻った！トレーナーとうまぴょい！
トレーナー目線だと急に逆ぴょいしてくるファインになる

>>あの時に戻れれば！戻った！トレーナーとうまぴょい！
>トレーナー目線だと急に逆ぴょいしてくるファインになる
怖すぎる……

まぁそこまで掛かってないと思いたい
というかデジたんにうまぴょい展開描かすな！

分かりましたドーベル先生よろしくお願いします

>>>あの時に戻れれば！戻った！トレーナーとうまぴょい！
>>トレーナー目線だと急に逆ぴょいしてくるファインになる
>怖すぎる……
現実じゃないからセーフ！

>分かりましたドーベル先生よろしくお願いします
>というかドーベルにうまぴょい展開描かすな！

こう…本当は死んでないけど表向きには死んだことにしないといけない出来事に巻き込まれて話す訳にいかなかったが収拾つけてから感動の再会！とか…

でもメジロレトリバー先生なら！先生なら少女漫画シチュのうまぴょい描写を仕立て上げてくれる！

ドーベル先生が描くと初夜が妙に生々しくなるよ
まるで実体験したみたいに

親危篤からの本人交通事故は超常現象でも起こらないと無理では？

これ隊長がファイトレに相談に行かない？
殿下が厄介なシチュエーションに目覚めてますが心当たりありますかって

>分かりましたライス先生よろしくお願いします

危篤で焦って事故起こすのは現実にあるから困る

焦って運転操作ミスするのはありえるからな

>これ隊長がファイトレに相談に行かない？
>殿下が厄介なシチュエーションに目覚めてますが心当たりありますかって
どっちにしろ無いとしか答えられないでしょそれ……

>こう…本当は死んでないけど表向きには死んだことにしないといけない出来事に巻き込まれて話す訳にいかなかったが収拾つけてから感動の再会！とか…
テロの標的になって死んだことにして身を隠すパターン
狙われた理由は殿下に手を出したから！

トレーナーの遺体はダークトレセン学園に回収されダークウマ娘を率いるサイボーグトレーナーとしてウマ娘達の前に現れて
激闘の果てに和解するも敗北したサイボーグトレーナーはダーク理事長の命令により自爆してしまう
だけど無事だった脳に当たる回路をペッパー君に移植してメカトレーナーペッパー君として新たな一歩を踏み出したトレーナーを満足げに見つめながらファインは祖国に帰るのでした
めでたしめでたし

ゴースト〜トレセン学園の幻〜

>ナマモノ本人依頼
うおぉ…
>引き受けたデジたん
紛れもなく勇者

サンデーの大作家2名の悪魔合体のような展開だ…

ナマモノを本人から直接依頼は流石ロイヤル…

7つの玉を集めてトレーナーを蘇らせる…

浄土にある魂を現世たる穢土へと呼び寄せる術を…

スズメ飛び散る描写好き
書きなれてそう

対抗して白鳩飛ばそう

アイルランド驚異の科学？力で蘇ったマシントレーナー

現代でもイギリスに歩く集中治療室と化したサイボーグ博士が居るから金のことを考えなければなんとかなるかな…

うーんちょっとパンチ足りなくない？

>うーんちょっとパンチ足りなくない？
ソニックブラストマンでも目指してんのか？

>>分かりましたライス先生よろしくお願いします
>ライス先生が描くと初夜が妙に生々しくなるよ
>まるで実体験したみたいに

蘇ったトレーナーはあの頃とは人が違ったようで
目につくウマ娘を全てウィニングライブに送り込もうとするようになってしまった

王家に仇なす者から狙われたため表向き死んだことにされたトレーナー
立場としては殿下の関係者でしかないためトレーナー守ろうにも誰もが思うように動けない中全てを知ったファインは伴侶にしてしまえば全ての権力をもってトレーナーを守れると気付き......という安っぽいハッピーエンド誰か書いて

トレーナーは事故の瞬間にクマムシのように乾眠になることで死を免れていたのであった！

ネイチャの厩務員さんみたいな例もあるし…ほとんど同じだなこれ

>>これ隊長がファイトレに相談に行かない？
>>殿下が厄介なシチュエーションに目覚めてますが心当たりありますかって
>どっちにしろ無いとしか答えられないでしょそれ……
あると答える→責任を取れ
無いと答える→監督不届きの責任を取れ