//ナイスネイチャ×ウマトレ(トレ受け) //ネイチャおにんじん //体格的にはライスくらい?もうちょっと小さいのかも //モデルイメージはあまり持っていませんが //鹿毛・低身長・右リボンな感じです //ずっとチビだろうしニシノ神とは話が合いそうです 才女ではないだろうけど 「トレーナーさん、ちょーっと相談が」 朝イチの学舎前、いい大人なのにマーベラスとマヤノに並んで鬼ごっこに興じる、彼女らと背丈のそう変わらないウマ娘に話しかけると、その足をぴたりと止めて耳をこちらに向けてくる。 順に首もこちらに向くと、興味関心が全てこちらに向いたと言わんばかりに、大きな目がこちらをぱっちり向いて、アタシの事を縫い止めた。 「どうしたの」 「ああいや、人前では言いづらくて」 「なら部屋開けて、いや、一緒に行こうか」 「助かります」 そう言ってジャージのポケットから鍵を取り出して見せながら、まだ走り回るマーベラスとマヤノにまたね、と手を振るトレーナーさんに続いて、その背を追って学舎に入る。 頭半個以上低い彼女の背に対して大きな耳がぴこぴこと跳ねるその姿は、今日も元気なことを示している。 そんな彼女が引戸の鍵をがちゃんと開いて、戸の中へアタシが先に入るよう促すのに応じて入っていくと、あまり聞かれたくない、というアタシの意を汲んで、戸の鍵を後ろ手に閉めながら部屋に入ってくる。 雑然としたトレーナー室の中央に据えられた長机、そこへ並んだ椅子に掛けると、同じく並んで座ったトレーナーさんが口を開く。 「珍しいね」 「年頃ですから」 思わずごまかしながら応えてしまってハッとしたときには、彼女の尾が不機嫌を示して揺らめいていた。 年単位の付き合いになったトレーナーさんはアタシの嘘やごまかしがすっかり嫌いになっていて、素直に話して、とこちらに都度働きかける。 「んにゃあ……その、あんまりにも突拍子もなくて、色々と、えーと、笑わないで欲しいなー、とか、思うんですけど」 「笑わないよ、ネイチャが真面目なら」 焦り焦りに話すアタシに対して、真剣な眼差しを向ける彼女に対して、こちらも一息吐いて、腹を括った。そうして、 「……生え、ちゃったんですよ。ちんちんが」 さしものトレーナーさんも豆鉄砲を食ったような目でこちらを見たが、それも束の間、あっという間に真剣な表情に戻って浅く息を吐く。 「……何に困ってる?」 「その、戻らなくって」 そう静かに聞いた彼女に向けて、アタシも静かに打ち明ける。 騙し騙し隠し通したスカートの前身頃には、もはや隠せぬ膨らみがある。それを開帳して見せると、またトレーナーさんの尾の毛が少し逆立った気がする。 朝からゆるく張り詰めたままの逸物はここにきてピークの緊張を示して、雑誌や漫画で知るそれとは趣を異にしていた。 「……痛い?」 「痛い、というか、確かに痛いんですけど……」 硬くそそり立つそれは、確かに、痛いほどに膨らんで存在感を示している。 しかし、それは痛みや苦しみから解放されたいという感覚とは違うものを孕んでいて、その感覚が、少しだけ、じわりと脳に、知らない感覚として存在している。 それが何か分からないものだから、思わず口ごもる。 「ねえ、ネイチャ。嫌じゃなかったら、直接見てもいい?」 「えっ、ええ、はい」 口ごもった矢先、今度はトレーナーさんが突拍子もない事をいって、今度はアタシが面食らう。 おどおどとしながら立ち上がって、スカートを持ち上げていくと、我ながら背伸びしたショーツからはみ出ていた逸物が空気に触れていく。 つんと天を向いてそそり立ったそれが露わになる頃にはスカートの裾はそれに引っかかって持ち上がる形になっていて、自分のものなのに、なんだかいやらしい物に感じる。 「うわぁ、本当に、ネイチャの身体から生えてるんだ……」 「やっ、さわら、な」 まじまじと見ていたトレーナーさんが、跪いてアタシの逸物の根本に軽く触れる。 興味本位な行動で、医者でも同じ事をしただろうに、何故だか身体が跳ねて、嫌に上擦った声が漏れる。 彼女は、アタシの為に行動しているはずなのに。そう思う度、なんだか、傷ついた気がする。 そんなトレーナーさんの手指が、根本からゆっくりせり上がって、膨らんだ雁首の継ぎ目をなぞる。 つやつや、滑らかな手がそのまま二度、三度と同じように往復して、辿々しく手全体で剛直をしっかり握りしめると、それはまるで雑誌で見た淫事のように、手を上下に扱いていく。 「なっ、トレーナーさっ、なんでっ!」 「一回ヌいたら楽になるって、聞いた事があったから……」 上目に、まさしく心配する目付きでこちらを覗きながら、ゆっくりとした手つきがアタシの逸物を刺激していく。 いざ自らに降り掛かってみると、刺激の強さが尋常ではない。 痛みとも違う甘い痺れが腰から指先に向けて広がって、びくびくと身体を震わせる。浅い息が不規則に吐き出されて、レース中よりも遥かに苦しい。 そんな刺激を和らげるかのように分泌された粘液が彼女の手を汚して、ストロークに変化をもたらす。 ぬちぬちと淫雑な水音がもたらされると、いよいよこの行為が淫事である事を脳が理解していく。 「痛くない?」 「いたく、な、ぃ゙っ」 「……気持ち良い?」 「うん、きもち、い……っ」 僅かに響いていた水音がだんだんと激しさを増して、ぐちゃ、ぐちゃ、と粘っこく熱い音を漏らす。 アタシの反応を確認しながら雁首の継ぎ目を責める指が、時折先端の鈴口に触れるたびに、くぐもった声を漏らす。 気持ち良さを知り始めた逸物が、彼女の手からもたらされる刺激に合わせてびくりと跳ねて、涎を垂らす。 いやらしい匂いの立つその粘液はまた新たな刺激の素となって彼女の手を覆い、水音を漏らしていく。 「うぅ゙、とれーな、さ、なんか、気持ちぃ……っ♡」 「ネイチャ、すごい顔してる……っ」 そう言われて気付けば、口を半開きにして蕩けた顔で、快楽を享受している。 その顔をどうにかしようにも、次々に襲う刺激を前に、はぁ、と浅く息を吐いて、口が開いてしまった。 そうして繰り返される刺激に僅かに慣れ始めると、ぞわりと違う刺激が、今度は内側から現れる。 腹の奥、腰の下、逸物の付け根、尿意とも違うなにかを伴って、鈴口に向けてぞくぞくとした感覚を与える。 それと同時に雁首が張り詰めて、より強い快楽を欲するように、無意識に腰が揺らめく。 「やっ、な、ぁ゙、なんか、やだ、イッ、ああっ♡」 だらしない声を上げながら彼女の方を見下ろすと、見上げた顔に、やけに笑顔の彼女が映った。 「ネイチャの為なら、なんでもするよ────」そう言った日の彼女の声が、頭に響く。 まるで全てを受け止めるような彼女の手が最後の鍵を開いて、ちかちかと目の前が白んでいく。 穏やかな聖女のような笑顔が白に消えて、どぷん、と弾ける感覚と、腰が抜けるような快感が、逸物を包む。 どぷり、どぷりと白い露を吐き出しながらそそり立つ逸物はその勢力を少しずつ弱めていく。 握っていた彼女の手を、受け止めた彼女の手を、そして跪いていた彼女の顔と、鮮やかな鹿毛を汚して吐き出したそれを見た時、言いようのない罪悪感と快感、そしてもっと後ろめたいような感情が鎌首をもたげる。 深い息と、最後の白露を吐き出して萎みゆくアタシに向かって、白く濁った顔でこちらに微笑みかける彼女が口を開く。 「……楽になった?」 「うん……っ」 にっこりと笑う小柄な彼女の、なんでもするよ、という声が、やたらに脳内を駆け巡っていた。 ----- 「マ〜〜〜〜ベラスっ!」 と叫ぶご機嫌な目覚ましでゆっくりと目を覚ますと、起きてすぐに動き出して、くるくると忙しなく朝の身支度を進める同居人が目に映る。 小さな身体をいっぱいに動かして、朝も早くからなんとも元気そうな姿を見て、自分も起きようと身を起こした時、彼女の方から何か硬い物がかつんと頭に当たって、こちらの掛け布団の上に転がる。 「あー、ネイチャごめーん」 「そそっかしいんだからさ」 謝る彼女を諌めながら落ちた物の方を見やれば、それは制服のリボンで、彼女の方を見やれば、襟が留まらず頼りない姿のでこちらに手を伸ばしている。 やれやれ、と一息ついてそのリボンを手渡すと、彼女の、小さくて艶やかな手が重なる。 その時ふと、動き回る彼女を見て思い出した事、数日前にあった事が、じわりと脳裏から広がってくる。 トレーナーさんの事。トレーナーさんの小さい手の事。マーベラスよりずっと柔らかくて滑らかな、トレーナーさんの手が、アタシの事を──── 「ネイチャ、起きないの?」 「あ、ああー……ちょっと、貧血っぽくて。先行って」 そうごまかして彼女を送り出して、扉が閉まったのを確認すると、布団の中で硬くそそり立った逸物に触れる。 生理現象として起き抜けにこうなる事は分かっていたが、こうも収まらない形になったのは初日と今日だけだ。 あの小さな手で、アタシのこれを────思い出してしまったあの快楽を頼りに、自らの手で同じように撫で回してみても、不思議なことに気持ち良さは湧いてこない。 一度思い出せば湯水のようにあの日の事を思い出して、逸物はその硬さを増すばかりなのに、自分ではそれを鎮める術を得られないままぐりぐりと撫で回して、熱い息を吐くばかり。 自分の世話は自分で焼きたいのに、ままならない状況が苛立ちと嫌な興奮を産んで、ぐつぐつと煮え始めた瞬間、枕元に転がしたスマホが着信音を鳴らす。 画面には在りし日にアタシのぶかぶかなジャージを被せられたトレーナーさんの写真と、”とれ”の2文字で登録された電話番号が映っている。 「はい、もしもし」 「ああー、ネイチャだー。よかった、大丈夫?」 着信を取って応答すると、心底ホッとしたような声色が受話器から流れ出して、こちらまで深いため息をつく。 この数日は”生えた”こともあって、気持ちと体調の整理の為にトレーニングも休んでいて、彼女のもとへ顔も見せていなかったのだ。 なにより僅かな後ろめたさや、見失った距離感が心理的にアタシを彼女から遠ざけていて、連絡もさっぱり取れていない。 きっとこの電話がなければ、今日もスルーしていたに違いない。 「大丈夫ったら、大丈夫ですけど」 「大事ないのは、マーベラスから聴いてる。でも、なんだか難しい顔するって言ってたから」 「そりゃあそうでしょ」 「そうだね、大変だよね」 いくつかのやり取りは、まるで彼女が、いつだってアタシが帰ってくる為に平常でいるかのように行われて、気付けば煮え立った心の内は少し冷めて、大人しくなっている。 相変わらず剛直はそそり立つが、それをもってしてなんとかコミュニケーションを取れるくらいには、頭が冴える。 「でね、ネイチャ。身体のこと、大丈夫かな」 しかし、そう聞かれた瞬間、また内側からどろりと昏いものが溢れたような気がする。 きっと、困っていると言えば彼女はまた”手を貸して”くれるだろう。しかしそれはまるで、弱みにつけ込んだり、騙しているようなものではないのか?優しさを利用して玩具のように扱う真似はよくないのでは?そんな考えがぐるりと頭を取り囲んで、アタシの口を縫い付ける。 そんな数秒の沈黙は落ち着きのない彼女の口を再度開かせて、決着する。 「……きっと、ネイチャはまた悩んでるんだろうけど、私は私の意思でネイチャになんでもしてあげてるよ」 まるで見透かしたかのように放たれたその言葉は、極めて優しい声色で、アタシの脳に響き渡る。 永久凍土を溶かすような優しい熱は、悩みという頑固な氷を溶かし切って、水へと流しゆく。 そうして、 「……なんにも手につかなくなりそうなんで、休んで、伺っても」 そう、今日の予定をとりつける。 ごまかしの利くようにジャージを着込んで、すっかり登校の済んだ時間帯にトレーナー寮に入り込む。そうして担当のトレーナーさんの部屋に辿り着くと、いつもと変わらない笑顔を湛えた鹿毛のウマ娘が、心底嬉しそうに顔を出した。 頭一個近く低い目線を目一杯にこちらに向けながら、部屋に入るよう促す彼女に従って敷居を跨ぐと、そそくさと彼女が戸を閉めては、施錠する。 「授業のサボりなんて沢山いるだろうけど、いい事ではないもんね」 「そりゃあ、まあ」 そう言いながら笑う彼女に相槌を打って奥に進むと、かろうじて片付いている、雑然とした部屋が眼前に広がる。 トレーナー室と同じように本と紙に溢れた部屋は、彼女の真面目で献身的な性格をはっきり表しているかのようである。 そんな部屋に上がるのは二度や三度の事ではないが、来るたびに増える物を押し込んだ室内は実態よりも狭く感じて、なんとなく肩を窄めてしまう。 そうしていると、部屋の真ん中で立ち止まった彼女がくるりとこちらを向いて、おもむろにこちらへ抱きついてくる。 部屋着越しにうっすらとした膨らみが身体に伝わって、代わりに硬くそそり立った姿をあちらに伝えてしまう。 まるでそれを待っていたかのように、よりぴったりと身体を寄せながら、耳を一振りして、彼女が囁く。 「……苦しかったよね、ネイチャ」 「っ、その、この間のこと、思い出しちゃって」 そう返せば彼女の手がアタシの背をゆっくりと撫でて、構わないよ、とばかりにぎゅっと抱き寄せる。 彼女の下腹にぐりぐりと押し付けられた剛直がその優しさにますます反応してびくりと跳ねるたびに、彼女はその腹をぴたりと押し付けてくる。 「また抜いたら、楽になるかな」 「おねがい、します……」 そう返したと同時に抱きついていた彼女の腕が離れて、するりとこちらの下腹を撫でる。 小さな手指が慣れない事に迷いながら、慈しむようにジャージ越しに剛直をゆるゆると撫でるだけで、あれほど得られなかった快感が電撃のように伝わってきて、がくりと腰を震わせる。 ゆっくりと屈んだ彼女の手が、この時ばかりは慣れたようにこちらのジャージを脱がせると、履き口に引っかかってしまった逸物が跳ねて、彼女の鼻っ柱をぺちりと叩く。 はう、と互いに小さく悲鳴をあげたのを見合うと、それは小さな笑みに変わる。 そうして彼女の手に余るほどに張り詰めた剛直を晒したまま立っていると、膝立ちになった彼女がゆっくりとその手で雁首を捕まえて、おもむろに口を開いて──── 「ちょ、何してんのっ、トレーナーさんっ」 「んぇ……こうしたら、気持ちいい、かなって」 雁首に向けて舌を伸ばして、伝う唾液をそこに垂らすと、その唾液を潤滑剤にしてぐちゃり、ぐちゃりと音を立てて扱き上げる。 唾液がぬめりを産んだ結果、前回より圧倒的に強い刺激がアタシを襲って、腰と膝を即座にがくりと震わせてしまう。 たった一回の淫事も彼女にとってはしっかりとした経験になっているのか、雁首の継ぎ目、鈴口の裏側、そして筋と、弱い所を両の手指で優しく刺激しながら扱き上げるそれは、初心なアタシの理性を塗り潰すのに十二分だった。 「あ、あぁ゙、それ、きもち、ぃ゙♡」 「本当?もっとシて欲しい事あったら、言ってね……っ」 そう嬉しそうに上目に微笑みながら尾を揺らす彼女の手に、無意識に揺らめく腰が、逸物を擦り付けていく。まるでそれはマーキングのように、快楽に溺れるように、彼女の小さく滑らかな手を、アタシの匂いでたくさんにしていく。 じわりじわりと先走ってぬめる鈴口が、彼女の唾液とアタシの粘液を掻き混ぜていく。 より粘っこい水音を立てながら白く泡立つその粘液が、本当にいやらしい事をしている自覚を与えていく。 気付けばまた、口を半開きにして熱い息を吐く獣のようになっている。 彼女もまた、その姿を見て、うっとりと微笑んで──── 「とれーなーさ、もっと、つよく、してっ♡」 「じゃあ、もうちょっと……」 その瞬間、今までとは決定的に違う力がかかって、ずりゅ、と雁首を手指が撫でる。 その刺激の強さと未知の感覚にバチリと視界に星が舞って、鈴口から熱がどぷりと迸っていく。 「あぁ゙っ♡あ゙、あーっ♡ああぁ゙……っ♡」 肺から漏れた嬌声が部屋中に響いて、その中にぐちゅ、という水音とべちゃりという液音が混ざる。 びゅるびゅると吐き出される白露がまた彼女の手と顔を汚して、マーキングじみた行為を成す。 達しても尚ゆっくり扱き上げる手は最後の一雫に至るまで露を搾って、アタシの腰を砕きゆく。 「とれ゙ーなー、さ……ぁ゙……」 ぐたりと膝をついて彼女の目線に近づいた時、手にへばりついたアタシの精液を、惚けた顔で口に運ぶ彼女と目が合った。 ----- 併走を終えた身体をジャージに押し込んで、ふらふらとした足取りでトレーナー室の戸を開く。 中では雑然とした部屋で日報を書く、黒いジャージに身を包んだ小柄なウマ娘────アタシの担当トレーナーが居て、その彼女がはたと気付いた顔でこちらを見やると、心配した声色でこちらに呼びかける。 「どうしたの、着替えもしないで」 「……その、困った事になっちゃって」 その瞬間、彼女の耳がツンと立って、なにかを察したような表情を浮かべた。 付き合いの長さ故か、感受性なのか、トレーナーさんはアタシの機微には結構聡い。 今もまさに、全てを理解した表情へと変化した彼女の手が、こちらに向けて扉の鍵を閉めるようにジェスチャーを送っている。 その指示に応えて引き戸をぴったり閉めたのを確認して鍵をぱちん、と掛けてしまうと、 「大変だったね」 と一言、労う声が聞こえて、それと同時に彼女が手招きするのが見えた。 「併せのせいか、その、このままだとシャワーも浴びられなくって……」 「それは困ったね」 数歩分の距離をよたよたと歩み寄ると、つとめて優しい声色のトレーナーさんが、アタシに向かって手を広げる。 まるで抱きつきにおいで、と甘やかすかのような仕草に対してなんだか抗うのも辛くて、頭一個近い差をもった小柄な身体にぐしゃりと汗っぽい身体を沈ませてしまうと、彼女は何も言わずにこちらの背に腕を回して、ぎゅっと抱き留めてくれた。 抱き着いた先からは汗拭きシートと化粧水の匂いに混ざって彼女自身の匂いがして、否が応でもこの数日、1週間ほどの出来事を想起させる。 ただでさえ辛く張り詰めた下腹の熱がそれをもってさらに硬くなるのを感じていると、わざわざ押し付けるようにぴたりと身を寄せた彼女のお腹が、そんな剛直に押し当たる。 「なるほどね。言う通り、走ったせいで戻らなくなっちゃったんだ」 「今まさに、完全に戻らなくなったんですけど」 「ごめんね」 いやに思慮深い彼女に対して些細な恨み節が出るも、それは笑って流されて、背中を二度三度、ぽんと叩かれる。 心地よい振動がアタシの身体を揺すって、少しばかりため息が出た。 そうしている間に彼女の手がするりと背から降りて、腰を伝って正面へと回っていく。 細い手指がゆっくりとアタシの剛直を撫でて、愛でるように指を上下させると、快感がぴりぴりと甘い痺れとして伝わって、身体中に広がる。 彼女の華奢な肩を掴んだまま項垂れて熱い息を吐くと、ジャージごしに爪でかりかりと鈴口を引っ掻く彼女が、じっとこちらを見る。 いつだってアタシを受け止めるその優しい目付きが縫い止めて、情欲で濁る視界を照らす。 そんな彼女の小さな口が、アタシの名前を呼んだ時、なぜだかその唇がいやに美味しそうに感じて、一口、唇の先で食んで──── 「────っ、あ、いや、ごめんなさ……」 「ねいちゃっ、えっ、どうして」 欲望でいっぱいいっぱいの頭がわずかに冴えて、慌てて身体ごと離れると、顔を真っ赤にした彼女が口元を押さえて立ち尽くしていた。 今どき生娘でもしないような、古典的で甘ったるい、可愛らしい反応が、やたらに脳を刺激する。 「失礼ですけど、トレーナーさんって……」 「……初めて、だった」 この間もアタシに向けていやらしい事をしてくれた相手とは思えないほど少女的な反応が、特大の衝撃をアタシにもたらす。 キスすら満足にした事もない相手に求めて委ねていたという事実に思わず及び腰になると、今度は彼女がずいと身を寄せて、少し背伸びをしてこちらに顔を寄せてくる。 「……まあ、ネイチャなら良いかなって、思うけどね」 「アタシも、初めてだったんですけど」 「なら、もう一度する?」 珍しくからかうような表情を見せた彼女に向かって、思わず真剣な眼差しで返してしまうと、彼女がその大きな目をぎゅっと閉じて、唇をこちらに差し出すような仕草を見せる。 彼女の早鐘すら聞こえそうなその状況と、無視も出来ないという感情がアタシの唇を引き寄せて、彼女の唇に触れ合う。 改めて食んだ唇からは甘いリップの香りと瑞々しい柔らかさを感じて、萎みかけた情欲が一気に持ち上がる。 それは彼女にも届くものだったのか、彼女もまた、改めてアタシの剛直へと指を伸ばしている。 唇を離すと、ゆっくりと剛直をひと撫でした指がジャージの履き口にかかって、ずるりとその下衣をずり下ろす。 一緒に屈んだ彼女の鼻先に、グロテスクさも感じる張り詰めた逸物が溢れ出て、むわりと匂いを放つ。 シャワーも浴びられなかったそれは汗で少し湿っていて、なんとなく気持ち悪く感じる。 しかして彼女はそうとは思わないのか、その小さな両の手指で恭しく握り締めると、その鈴口に小さく口付ける。 「ひゃ、ぁっ」 「これからする事も初めてだから……気持ちよくなかったら、ごめんね」 そう言って小さな口をいっぱいに開けた彼女が、アタシの剛直の先端をその口へと運んでいく。 鮮やかなピンク色をした狭い咥内に、目いっぱいに逸物を含んでいく。ぷっくりと膨らんだ雁首が収まれば、それを押し進めて竿の中ほどへ。ふわふわの舌が動く隙間などないほどに狭く熱い咥内が、アタシの逸物を含むほどにびくりと蠢いて、果てしない快感をもたらしていく。 「まっ、て、とれーなー、さ、きたなっ、ぁ゙♡」 拒絶する感情とは裏腹に身体はその快楽に対して忠実で、彼女の熱い咥内に向かって、既に先走っている。 同時に気持ち良いという信号が、理性をじわりと塗り潰して、引き剥がそうとして伸ばした手が、彼女の頭を撫でていく。 ゆっくりと引き抜くように彼女の頭が下がっていって、また丸呑みするようにこちらに向かってくる。 じゅぷじゅぷと音を立てて沈んでいく逸物に合わせて、未知の快感が身体を覆って、抜けかける腰を立たせるのに必死になる。 前屈みになって揺らめく腰が彼女の咥内を汚すように動くと、彼女はそれを嫌がらずに受け止めて、くぐもってえずきながらもアタシの逸物を受け止めながら、きゅうきゅうと先端を締め付ける。 時折、水音に合わせて小さ過ぎる彼女の口の端から溢れた唾液がぽたりと床に落ちる音と、溜め過ぎた唾液を嚥下する音が混ざって、淫靡な音を作り上げる。 それはアタシのみならず、音源たる彼女の事も揺らしてしまうのか、ちらりと見やった彼女の顔が、やけに蕩けて見える気がした。 そんな猥雑な音の中に、一際目立つ音が混ざる。 じゅるりと唾液ごとアタシの剛直を啜る音が、性感を伴って耳を刺激する。 学習の早さは学生顔負けの彼女の咥内が、精を搾ろうと蠢いていく。 刻一刻と上達する彼女の口淫が、ただでさえ耐えられないほど熱くて気持ち良い咥内の熱と合わさって、 「ぁ゙、むりっ♡だめ、だめだめっ♡とれーなーさっ♡くち、でちゃ────っ♡♡」 どぷん、どぷんと弾けた熱が、彼女の咥内にひと思いに広がっていく。 津波のように溢れ出る白露が彼女の咥内と食道を一気に汚しにかかって、それに対して順に処理をする動きがその露を吐き出しにかかる。 口の端から、処理し切れぬ白濁がべちゃべちゃと溢れ出て床を汚す。同時に、少しずつ啜りながら嚥下する音が聞こえて、それがさらなる射精感をもたらす。 どぷっ、どぷっ、と吐き出すたびに、飲んで、溢れて、口に溜まる。 そうして汚し抜いた最後、口に溜めた分まで飲み干した彼女がその先端に口付けた時、残滓がびゅるりと飛び出して、鼻先を汚した。 出し切って抜けかけた腰をなんとか椅子に叩き落として、荒い息を絶え絶えに吐いていると、彼女のやけに蕩けた目と、アタシの目が合った。 「……気持ち、よかった?」 「それ、今、聞く……?」 やたらに健気な彼女に対してつい嫌味ごとを言いながら、その健気さに、なにか昏い気持ちを抱えている事に、その時は気付けなかった。 ----- 「ま、まぁ゙……べら゙ー……」 早朝、平素元気が取り柄のマーベラスが、いよいよ不調を隠さない状態となる。 学生寮、ひいては学園全体を取り巻く空気が浮ついて、しかし活気付くものも感じ取る。 路地や縁の下から野良猫の騒ぐ声が聞こえて、夜通しやかましい季節。 アタシ達にとっても存在してしまう、初春から夏にかけた最大の問題点──── 「は、ぁ゙、なに、これっ……」 発情期。それは、ウマ娘を取り巻くひとつの繊細な出来事。 誰しもに訪れながら少しずつ隠された、一大行事。 “生えて”しまったアタシに訪れたのは、同居人の変人中の変人、マーベラスサンデーすら色気をもって映る視界に、そそり立ったまま戻らぬ逸物、乱れた呼吸──── 今まで起きた事もない重篤な症状が苛む状況に、慌ててトレーナーさんに連絡を取れば、やけに明るい調子の彼女が電話口から返事を返す。 「今すぐおいで」と言われるままに駆け込んだトレーナー寮の一室で彼女と顔を合わせるや否や、上気した彼女の表情の変化に気付く。 潤んだ瞳、濡れた唇、何より明らかに薄着の姿は、平素真面目な彼女らしくない。 ウマ娘である事を示す二つの器官もやけに忙しなく、頻りに振った尾も、集中を欠いてぱたぱたと動く耳も、やはり彼女らしさのない挙動だ。 そんな彼女に向けて状況を説明しながら、部屋へと入った時。およそ話を聞いていたとは思えぬ彼女がふと、口を開く。 「例えば、猫の発情期っていうのはさ、発情したメスにあてられてオスが発情するんだよね」 「急に、なにを」 「マーベラスが色っぽく見えたのも、今になって急激に重たくなった症状も、今のネイチャがそういう、オスの性質を持ったとしたら、説明つかないかなって」 「それで、アタシはなにを」 「……ところでさ、そんなメスっていうのは、好ましいオスが近くに居ると、いっぱい発情しちゃうんだけど……」 ドキリと、心臓が跳ねる。 鮮やかなピンク色をした彼女の口が艶かしく舌を這わせて、潤んだ瞳が、アタシを縫いとめる。 「ネイチャもさ、きっと分かってるんだよね?どうしたら良いか、って……」 そう言いながら身を寄せてきた彼女の手が、アタシの下腹をなぞる。 張り詰めてすっかり戻らない屹立が、彼女に触れられて硬さを増す。 撫であげた指がジャージの履き口から滑り込んで直に触れると、いつもより敏感になった雁首から痺れるような感覚が伝わって、腰を跳ねさせる。 そのままに身体ごと滑らせて屈んで、ジャージの下衣をずるりと引き下ろすと、既に涎を垂らしながらそそり立った逸物が勢いよく彼女の目の前に晒される。 「トレーナーさん、今は、だめ」 「……でも、苦しそうだよ」 なけなしの抵抗を払って口付けられた先端から、ひどく甘い痺れが全身に走る。 その恭しく優しい口付けが逸物の裏側をいくらか下って、舌を這わせながら伝い上っていくと、ゆっくりと割り開かれた唇の間に、熱く狭い咥内に、雁首を迎え入れていく。 行為そのものの快感に加えて、この期に及んでそうして優しくアタシを受け止めようとする仕草にやたらに脳を引っ掻かれて、硬く張り詰めた逸物があっという間に爆発しそうになる。 じゅる、と音を立てて先走りごと咥内で啜り上げる彼女の、ふわふわで小さな舌が、雁首の裏側を撫でて、ぬるりと滑る。 口をいっぱいに開いて剛直を頬張る彼女の頭に、支えのように手を置くと、それに気づいた彼女が、こちらを上目に覗く。 その目はまるでなにかを催促するように揺らいで、その瞬間、ぐちゅりと音を立てながらこちらに向けて顔を寄せる。 それはすなわち、喉の方へと逸物を導いたという事であり、舌の上を滑って運ばれたそれは、きゅっと狭い場所に向けて突き入れられて、えずく彼女の動きに合わせて、先端を締め付けられる。 「ぁ゙、これ、だめ、すぐ、イッちゃうっ♡」 その瞬間、電撃よりも激しい波がアタシを打ち付けて、膝と腰をがくがくと震わせながら鈴口から熱をどぷりと漏らす。 びゅう、と勢いよく放たれた精が彼女の喉目掛けて弾けて、狭い咥内を目いっぱいに染め上げる。 こぼすまいと頑張って飲み下して、いつの間にか顎の下で手皿まで作ってアタシを受け止めてくれる彼女の喉が、やたらに美味しそうにそれを飲み干すのを見て、ふと、よからぬ事を口走る。 「……美味しい……?」 「んぐ、ぷぁ……ねいちゃの、味が、する」 半ば涙目になりながら、そう言って手皿に零した白濁を舐め取る彼女の姿に、ついにぷつりと、何かが切れた感覚があった。 そうして再び硬く立ち上がる逸物を彼女の鼻先に押し付けると、また恭しく先端に口付けた彼女が、ゆっくりとその足を立ち上がらせて、こちらを見つめる。 「続きは、あっちで、しよっか」 と指差したのは寝室で、彼女はアタシに抱かれるように身を寄せて、尾をこちらに擦り付けながらそちらへ向かわせる。 開いたままの引戸の先に置かれたベッドが、やけにいやらしく見えて、ふと彼女の方へ視線を流すと、すっかり発情期に振り回されて火照った瞳が、虚ろに輝いている。 それを見てアタシの中に、大丈夫なんだ、と何かにゴーサインを出す感情が湧いて、数歩分の距離を足早に進めさせて、彼女をそのベッドへと沈めると、彼女を腕の下へ横たわらせるように、天蓋のように覆い被さって、軽く口付けた。 その唇からは彼女の唾液と、生臭さが入り混じった味がして、やたらに劣情を感じさせる。口でシた後だからか、すぐに唇を離した彼女に対して、もう一度唇を重ねて軽く耳元を撫でた。 そうしながら、はだけて晒された薄いお腹に剛直を擦り付けると、彼女がショーツごと纏めて下衣を脱ぎ去る。 ショーツが脱げた時に、ぐち、と小さく水音が鳴って、やけに淫猥な匂いが立ったのでそちらを見ると、既に濡れそぼった秘裂がそこにはあって、すぐにでも、という雰囲気を湛える。 「ここまでなるなんて、知らないんだけど」 「私も、ネイチャが来てから……初めて……」 そう言いながら浅ましく身体を揺らす彼女が、だんだんと浅い息を吐き始める。 熱く浅い、劣情の吐息。性に支配された、獣の息。 「トレーナーさん、前に、初めてだって」 「……ネイチャは、乱暴にする?」 その問いにかぶりを振って否定すると、にっこりと笑った彼女が、膝を割り開く。 また、ぐちりと猥雑な水音が響いて、アタシを受け止めようとしている。 その膝の内に身体を滑らせて、秘裂に向けて、先端を押し当てる。 二度、三度とその入り口を滑らせるたびに互いに言いようのない快感があって、浅く息をつく。 彼女の手がこちらの逸物に優しく触れて、軽く持ち上がった腰がアタシを迎えるように動くと、ようやく割り開くように雁首が彼女の胎へと侵入して、ぎちりと押し広げる感触と、熱い熱い粘膜の塊がアタシを迎え入れる感触を覚える。 「あ゙、ぁ゙、ぃぎ、っ、いた、ぃ゙」 「とれーなーさ、これ、大丈夫」 涙目で痛みを逃すように息を吐きながら、それでもこちらに微笑みかけて首肯を返す彼女の姿は、どう見ても大丈夫じゃないのに、きっとこれで止めれば彼女は深く傷付くのだ、と直感してしまう。 長く深い付き合いは、互いの譲れない部分をよく知らしめて、彼女を貫く事を促す。 頬を涙で濡らしながら劣情に目を濁らせて、アタシを受け止めようと必死な彼女の姿に、昏いものを感じながら、ぞりぞりと彼女の胎の中を進めるたび、彼女の薄い腹が少し膨らんで、アタシのそれが彼女の中に存在することをありありと示す。 それが何故だか、劣情を駆り立てる。 そんな膨らみが臍から少し下まで来た時、なにかを押し上げるような感覚が、先端に伝わる。 それを押し上げるたびに、狭く熱い胎がぎゅう、と締まって、思わずくぐもった声を上げてしまう。 「あぅ゙、これっ♡とれーなーさ、ぎゅってしないでっ♡」 「やってな、ぃっ♡やってないっ♡なんかっ、きもちぃっ♡」 先まで苦しみで悶えていた彼女の顔が快楽に緩み始めて、ひゅうひゅうと鳴っていた喉から甘い声が漏れ始める。我慢していたものが溢れ始めて、心臓がまた早鐘を打つ。 ごつんと肌がぶつかって、根本まで彼女の胎に収まると、臍の位置までぽっこりと膨らんだ彼女の腹が目に映る。 苦しみと快感が綯交ぜになりながらかぶりを振る彼女の唇に口付けた時、ひどく締め付けて押し返すような感触が少し緩んで、ますますアタシを迎え入れる。それは互いの初体験には劇薬めいた作用で、 「んん゙っ♡ぁ゙、だめ、とれーなーさ、出ちゃっ♡イッ、ちゃうっ♡」 「うぅ゙♡う、ねいちゃ、これ、気持ちいっ♡あ゙っ♡」 発情期の身体はいとも簡単に、劣情と快楽を受け入れる。 あっという間に快楽に流されながら、白んで弾ける視界に合わせて吐き出された精が、彼女の胎を埋め尽くす。 ぐずぐずになりながらどぷり、どぷりと彼女の中に注ぎ込まれる白濁が、長らく保たれた純潔をいとも容易く汚していく。 吐き出しながらも萎えるところのない逸物が栓のように彼女の胎を膨らませて、子を成す器官へと直にその精を注ぐものだから、彼女の薄い腹がまた不自然に膨らんで、その行為をありありと示す。 互いにぼんやりした頭が、半端にその状況を自覚し始めた時、それは甘い睦言ばかりを吐かせて、 「……ネイチャはさ、責任、取ってくれる?」 「トレーナーさんが、してくれたように……なんでも、する、から……」 声の出し方もぐにゃぐにゃな状態で、将来を確かめ合うような言葉を交わした先、彼女がまた、慈母のようにアタシの腕の下で微笑む。 胎を貫かれたままその腕を広げてますますアタシを受け止めようと動き、一言、こちらに囁きかける。 「ネイチャの、一番にして」 その瞬間、決定的な何かが崩れて、アタシは彼女を抱きすくめた。 彼女の小さな身体はアタシ程度でもすっぽりと抱きかかえられて、その身をあっさりと覆われてしまう。 細い腕と小さな手指がいっぱいにアタシに抱きつく間に、こちらは完全に彼女を抱き締められる。 胎の中で硬くそそり立ったままの逸物を僅かに引き戻して、ぐちゅんと最奥に叩きつける。 完全な情交。性行為そのものが、彼女を、アタシを襲う。 「こっちが、どれだけ、悩んだとっ♡おもっ、でっ♡」 「うぁ゙、ねいちゃ、待っ゙♡」 ずちゅ、ずちゅっと淫らに音を立てながら、彼女の胎を抉り抜く。 熱さを増した胎の中は先とはうって変わって、狭さは変わらずともふわふわとアタシを受け止めて、快楽に対してはぎゅうっと反射して応える。 最奥部を押し上げるたびにぐじゅ、と蜜が溢れて、背を震わしながらアタシの逸物を咥え込む彼女の姿はいやらしくも健気で、口の端から唾液を垂らしながら嬌声を漏らす姿もまた愛おしい。 そんな愛おしさのままに突き上げると、また彼女は汚濁混じりの嬌声を漏らして、アタシの腕の中で乱れる。 混じり気なしの愛し合いが、そこには広がっている。 「トレーナーさんのっ、一番は、渡さないっ……♡ぜんぶ、渡さないっ♡とれーなーさっ、とれーなー、さんっ♡ぜんぶ、ぜんぶ……っ♡」 「ねいちゃ、だめ、わたし、イッちゃう、おかしく、なっちゃっ♡」 ふわふわと言葉を吐く彼女の唇に口付けて塞いでやると、まるで全身が溶け合うかのような感触を覚える。 深く愛し合った交わりがピークに達して、果てようと身体が急かす。 ついつい乱暴になってしまう抽送も最早互いにとっては快感でしかなく、射精感に任せて突き上げるたびに彼女の脚がアタシをぎゅっと抱いて快楽を示す。 最後に唇を割って舌同士が触れた時、上から下まで全てが繋がりあって、一際大きく跳ねた身体が、彼女を貫く。 目を閉じていても分かるほど視界が白く染まって、弾けた熱が、どぷり、どぷりと胎を染め上げる。 全身を虚脱感が包んで、全てを吸い尽くされる勢いで放たれた精が、彼女の小さく狭い子宮に飲み込まれていく。 初めてとは思えぬほど乱れた彼女の、発情して達した胎がぎゅうっとアタシの剛直を締め付けて、その一雫まで搾るようであった。 「後で病院に行けば大丈夫だから、ね?こういう事ってない訳じゃないから、婦人科行けば解決するようになってるって聞くし」 「ごめんなさい、本当に」 「時期が時期だし、私も悪いし……。次からはゴムとか、用意しようね」 そうアタシを宥めすかす彼女は、先までアタシの腕の中で身悶えしていたウマ娘とは大違いの、いつものトレーナーさんだった。 すっかり発情期の症状が収まった2人の間には若干の後悔や焦りこそあったが、重要なのはそこではない。 「……でも、いつかは、責任取ってね?」 「それは、トレーナーさん、あの」 隣り合って座る彼女の尾が、アタシの尾にゆっくりと重なって、絡み、交わる。 まるで一生を誓い合うように、手指も絡んでいって、近づいた唇が、優しく重なっていった。