「というわけで、お邪魔しまーす……♪」

無防備な寝顔を晒すトレーナーさん。
タオルケットは一人分だけど、身を寄せればまあ二人入らないこともないでしょう。
むしろお互いの体温でいい感じに温まるのではないでしょうか──ありゃ？

「おや、まあ」
「……にゃあ」

タオルケットを捲ると、そこには先客がいらっしゃったとさ。
どこから入ってきたのか、一匹の白い子猫ちゃんがトレーナーさんの隣で丸まってそれはもう気持ち良さそうな寝顔を浮かべていらっしゃる。

だがしかし、そこは私の場所なのでして。

「にゃあ、にゃあ」
「にゃあ」
「にゃー……」
「にゃっ」

退いてくれませんか、と交渉するも歯牙にも掛けられず失敗。
ならば私の膝の上を貸してあげようと伸ばした手は、尻尾でぴしゃりと叩かれて。

「……ふっふっふ……」

いいでしょう。
そっちがそのつもりなら、子猫ちゃんとて容赦はせぬ。

「負けた……」
「にゃあ」

猫じゃらし、キャットフード等々を駆使したけど数ミリ足りとも身じろぎしない子猫ちゃん。トレーナーさんは相変わらず安らかな寝顔。
いいでしょう。一先ずこの場は負けを認めてあげましょう。

「……でも、これで終わったと思わないでね。トレーナーさんがお昼寝をしている限り、第二第三の私が必ず──ありゃ？」

そんな捨て台詞を吐いて逃げようとした私の手を掴む腕。
以外と力強くて逞しい、トレーナーさんの腕。
起こしちゃったか、なんて思ったけれどどうやら寝相のようで。はてさてこれはどうしたものか──なんて、首を捻っていると。

「わわっ！？」

ずるっと、トレーナーさんの胸に抱き寄せられて。あっという間に抱き枕セイちゃんの完成。

「ふぁ……」

あ、これヤバい。
ドクンドクンって、心臓の音。
優しい体温。好きな匂い。全部全部、心地良過ぎて、どうにかなっちゃいそう。
これは逃げなきゃヤバいのでは、何て思ったけど、トレーナーさんの力がとーっても強いので逃げ出せません。
まるで腕がお豆腐になっちゃったかのように力が入らないのも、トレーナーさんのせいなのです。
だから決して、これは、私がトレーナーさんにクラクラしているとか、そういうわけではないのでして。

「にゃあ」

いつの間にかに抜け出していた子猫ちゃんは、そんな私の横顔を一瞥だけして一鳴きすると、とことことトレーナー室から去って行ったのでした。

【セイウンスカイのやる気が上がった】
【愛嬌◯になった】

みたいな感じで子猫ちゃんに負けたけど何だかんだで望みは果たした上に愛嬌が貰えるセイちゃんのイベントがあった筈なんですがギャラリーを見直しても見当たらなかったので詳細を知りたくスレを立てた次第です

絶不調からでも絶好調になりそうだな…

隠しシナリオのリーク来たな…

うーん…これはセイちゃんの一勝一敗だから…引き分けですね！

セイちゃんの防御力0なんだから会心の一撃当てちゃダメだよ！

かわいいいきものすぎる…

セイちゃんって防御力無いくせに自分から向かっていくよねそういう所が本当にかわいいね

この子一体何なら勝てるのよ…好き…

可愛い生き物

子猫とにゃあにゃあしてるセイちゃんを無限に眺めていたい…

トレーナーさんにも子猫ちゃんにも勝てないセイちゃんは何になら勝てるの？

猫にまで負けてる…

逃げ癖なくしたら最強になるんだけどパッシブスキルで基本的に外せないからな…

>トレーナーさんにも子猫ちゃんにも勝てないセイちゃんは何になら勝てるの？
レース

この後猫と仲良くなるコツを教えてくれって言ってもぷいっと拗ねるんだよねセイちゃん

ウソでしょ…子猫にまで負けてる…

セイちゃんはなんなのヌケニンなの

セイちゃん抱きしめたらめちゃくちゃ幸せな夢を見れそう

テッカニンくらいは防御力あるし…

トレセン学園で猫とコミュニケーションを取らせれば右に出るものはいない。
我が愛バ、セイウンスカイをそう評しても過言ではないと信じている。
考えてみれば、スカイさんも猫みたいなところがあるわね──とそんな事を言う彼女の同級生もいる。
それはさておき。

「スカイ、また教えて欲しいんだけど……」

少し前から、俺はスカイに猫とのコミュケーションの取り方を教わっていた。
彼女のように言葉（鳴き声）での交流はまだ出来ないが、警戒心の解き方や尻尾の動きなどで猫の感情を察する知識は増えたと思う。
これが中々に面白く、俺はちょくちょくスカイに教えを乞うていたのだが……。

「……別にー？　トレーナーさん程の色男であればー？　必要はないのではないでしょうかー？」

参ったことに、俺はいつの間にかにスカイの機嫌を損ねてしまったらしい。

回避率は高いけどトレーナーがダイマックスしてくるんだ

>回避率は高いけどトレーナーが必中してくるんだ

しかも困った事に、スカイの耳や尻尾の動きから察することができる彼女の感情にマイナスのものは感じられない。
言葉では拗ねて顔もそっぽを向いているものの、態度は180度逆を向いている。

「それよりー？　セイちゃん的にはー？　担当ウマ娘とのベストなコミュニケーションを考えた方が良いのではと思うのですがー？」

さて。
口ではそんな事を言いながらも、ソファの隣から退こうとせず、俺の膝に尻尾を乗せてくる彼女をどう説得したものか──？


【徹底マークのヒントLvが上がった】

みたいな最初のイベントを起こすと連鎖的に発生するイベントがあった筈なんですがこれも育成ギャラリー見ても出て来ないんですよね……

お出かけイベントですかね…

>回避率は高いけどトレーナーがダイマックスしてくるんだ
（チンポのことだろうか…）

うーんおかしいな俺のセイちゃんにもない…

必中するタイミングで生ぴょいを…？

>セイちゃんはなんなのヌケニンなの
トレーナーさんの特性はメロメロボディ（セイちゃん限定）かな……

相手の行動がどんどん縛られていくのはのろわれボディ感もある

セイトレは精神コマンドの愛を持ってるからな

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

ぬは見た

むっ

凝った構図できたな…

どのウンススレにもいるな幻覚絵師

キャッツ目線

このあとはいはいお幸せに…ってクールに去るのか…

気ぶりキャッツでは…？

「冷房が弱いと暑く、かと言って強くすると寒い……そんな経験ありません？」

と、スカイはトレーナー室に駆け込むなり容赦なくエアコンの温度を下げていく。
先程たづなさんに体調管理には気を付けろ、と言われたばかりなのだが。

「つまりですよ。エアコンを強くして尚且つちょっとだけあったかい格好をすればいいわけでして」

それは本末転倒では、そんなツッコミをする前に、スカイが俺の腰に両腕を回して引っ付いてきた。

「人肌+エアコン……これが最適解だよね！」
「……暑さで参ってないか？」

冷静さを取り戻した彼女がどうなるか、今からでも想像が付く。俺は彼女の手を解こうとするが──

「ぶぶーっ！　なんと！　トレーナーさんはのろわれている！　このセイちゃんは外せませーん！」

>相手の行動がどんどん縛られていくのはのろわれボディ感もある
ということでしょうか

>1625589551296.png
！ありがとう……！　構図の発想が凄い……！

トレーナー・メロメロボディ（セイちゃん限定）
セイちゃん・のろわれボディ（トレーナー限定）

どうしてこの子は後で転げ回ることになるとわかっているのに気軽に自爆技を繰り出すんだ…！

攻撃技に反動技だけ置いてある…

これは映画のワンシーンキャッツ！

>これは映画のワンシーンキャッツ！
キリング・ミー・ソフトリー思い出した…

>キリング・ミー・ソフトリー思い出した…
適当に借りてトレーナーさんと観た映画の冒頭が凄いえっちなやつでしかもその内容が妻が不倫するやつで
情緒がグチャグチャになっちゃって「私そういうのじゃないから……！」って盛大にテンパるセイちゃん？

セイちゃんとあと1センチの恋を観たい

>情緒がグチャグチャになっちゃって「私そういうのじゃないから……！」って盛大にテンパるセイちゃん？
俺は闇の追い込みトレーナー
セイちゃんに首輪付けて自分の所有物にしたい…

手のかかる芦毛なんぬ…

これは出来るぬ

気ぶりキャッツ

この気ぶりぬはどこかのイベントで再登場してるはずだ

名文と名画
ここが聖ウンス会の理想郷…？

聖ウンス会というか聖ウンス界