「ラップタイムの誤差が無くなってる。凄いな」
「芝が教えてくれるようだよ。次にどこを蹴飛ばせとね」
レースを想定してのラン。第４コーナー入り口、外枠出走となった私は脚を溜め、６位に位置づける。先頭との距離はおよそ３００。最もバ群が膨らむコーナーへの切込みから、最適化された足運びを体に染み込ませる。
このトレーニングには随分と助けられてきた。あらゆる脚質の勝ちパターンを分析し、論理的に導き出されるコース。それは私に揺るぎのない安定したレースを与えてくれた。
彼の発案だった。
「実力という言葉があるが、それを身にしみて感じるよ。確実なレベルアップが数値に出る」
「ハヤヒデは論だけでなく実もあるからな。こんなに助力の楽しい相手も居ないよ」
微笑んで、トレーナー君はバインダーにスコアを書き連ねて行く。いつも穏やかな彼の嬉しそうな横顔を盗み見ながら、髪を指先で整えた。
ブライアンの言いたい事は解る。世に、トレーナーと道ならぬ関係に至るウマ娘はそう珍しい話ではない。
大切な時期を共に過ごす相手なのだ。心身を共に預ける相手なのだ。信頼や敬慕が、愛情に変わるというのは、理解に苦しむ物ではなかった。

ただ、だからこそ、私のアスリートとしての人生に身を捧げてくれる彼に対する侮辱ではないのか。
私はそう考える。
何より、こんな頭でっかち――考える事ばかり先行する、女性らしさも無い体躯の、髪も爆発した、面白みも見当たらない女だ。彼の眼鏡に適うとは到底思えなかった。
「ハヤヒデ？」
不意に声をかけられて、顔を上げる。心配そうに目を細めるトレーナー君に首を振った。
「ああ、大丈夫だ」
「そうか。いずれにせよ今日はおしまいだ。明日は休みだし、ゆっくりしておいで」
「君はどうする？　休日なら何か」
「ありがとう。でもあのビワハヤヒデのトレーナー様ともなると、やるべき仕事も多くてね」
「私のせいで？」
「そうじゃない。皆俺達の強さの秘訣を知りたいって事さ」
そう言って笑う彼と、少しトレーニング内容について意見交換をして、その日は別れた。

「どうせロクな物を食べていないのだろう？」
「恥ずかしながら。まあ今は追込みでね」
翌日、午前中をぼんやりと過ごしてから、昼時にトレーナー君に連絡を取った。缶詰状態で仕事をしているらしく、流石に心配になって、昼食を作りに行く、という事になった。
３年で多くの事を学んだ。走りは勿論、ライバル達の思い、私の選ぶべき道、ブライアンとの関わり、そして彼。例えば昼食は軽く済ませるタイプであるとか、意外に甘口の料理が好きである事とか。
「すぐに支度をするよ。それまで集中するといい」
「助かるよ」
彼の部屋で料理をするのは何度目だろう。調味料や器具の場所を覚えたのも、付き合いの長さがもたらした変化か。
変わらない関係など無い。ブライアンの言葉を思い出す。だとして、変える事が常に正か。
「カルボナーラか。いい匂いだ」
「わぁっ」
いつの間にか、背後から私の手元を覗き込んでいたトレーナー君の声に驚いて身が竦んだ。傾いたフライパンを咄嗟に手で支える。熱い。
「ハヤヒデ」
「大丈夫」
「すぐに冷やして」
手を捕まれ、流水に指先を晒される。冷えていくそこに比べ、私の胸は早鐘を打っていた。

火傷は大したことはなく、痕も残らなそうだった。急に声をかけて悪かった、と神妙にするトレーナー君に笑いかけて、昼食を楽しむ。
隠し味やフェットチーネの湯で具合など、こちらが褒めて欲しいと思った所を褒めてくれる。言葉も、態度も、居心地がいい。
ついさっき掴まれた手を、握っては開きしながら、雑談をする。昨今のレースが中心だが、お互いの交友関係の話も。
ブライアンには最近漸く良さそうなトレーナーがついてくれて、私は一安心だった。
「彼は好人物だよ。きっと君の妹の良い理解者になると思う」
「君が太鼓判を押してくれるなら。それにしても、変われば変わるものだな、あのブライアンが」
お世辞にも愛想が良いとは言えない妹。しつこい程に寄り添う気持ちを持つそのトレーナーと共に、いつか私達にも挑んでくるのだろう。
「いつまでも可愛い妹ではないって事だ」
「そうだな。寂しさもあるが、頼もしくもある」
「特にハヤヒデは変化が苦手だからね。理論家とはそうでなくてはならないが」
それは、彼にしては珍しく踏み込んだ物言いだった。
「ほう、君は私をそう見るか」
いくらか棘を持って言い返すも、頷きが返ってくる。

「まるで頭が固いと言われてるようだ」
「いや、思考は柔軟だよ。変化も自分に馴染ませる力を持ってる。ただ、最初の一歩が苦手だね」
「悪い意味でか？」
「いいや。そこも俺の好きな所だから」
言われて、かっと顔が熱くなった。この人は。突然放り投げられた爆弾を、どう処理していいか困っていると、椅子を立ってこちらへ近寄ってくる。
「ハヤヒデ」
「ま、待ってくれ、私は、私達は」
「そう。ウマ娘とトレーナーだ。だからこれはいけない事かも知れない。それでも自分の気持ちを抑えるのは、もう苦しいんだよ」
本当に苦しそうに、押し出すようなその言葉に、私は黙る事しか出来ない。
ブライアンの言う通りじゃないか。私は彼の情緒を本当に考慮した事はあっただろうか。自説に都合の良い、スポークスマンだと見ていなかったか。
「ナリタブライアンにトレーナーがついて、君も少し肩の荷が軽くなったように見えた。そこに、俺の気持ちを汲んで貰うのは駄目だろうか」
ためらいがちに出される手。触れられる、と思ったが、それは虚空を握りしめて止まった。

「ハヤヒデ」
私を呼ぶ声。普段とは声色の違う、聞いたことのない、しかし蕩けるような甘い声。
「１度だけ。俺の気持ちを押し付けてしまう事を許して欲しい。嫌なら、勿論拒絶してくれていい」
「そんな」
ずるい言い方だ。私がこんなに苦しむ彼を、どうして拒絶出来ると思うのか。
トレーナーとウマ娘。一緒になったっていいじゃないか珍しくもない。
学生とその職員。尊重されるべきは意思の方だろう。
彼に釣り合わない私。そう思っても、狂おしい程の思いで、今求められてしまっている。
でっかちな頭のどこを探しても、拒絶という解は見当たらない。
「いいよな、ハヤヒデ」
だから、口の中で何か気の利いた言葉を、と思った所で出てくるはずもなく。
「はい……」
情けなくも、そんな受容の返答しか出来なかった。

昨日のいい怪文書のスレで出た妄想を具現化して姉貴とうまぴょいしたかった
この後日が落ちるまでずっとうまぴょいし続けたと思う

わーいクソボケじゃない

よかった

やったのか！姉貴！

それで姉貴
式はいつだ

>この後日が落ちるまでずっとうまぴょいし続けたと思う
ハヤトレはそういうことする

コイツらは最初が鈍足なだけでお互いの気持ちに正直になった時は滅茶苦茶ヤバい事になると思う

抱けーッ！

抱いたーッ！

いいぞ義兄貴！どちらかと言えば姪を希望だ！

式はいつ挙げるんだ？

ダブル挙式というのはどうだ？

一度だけ…一度だけだから…って言い訳しながら何度も何度もずるずるうまぴょいしちゃうのが似合うウマ娘ランキング3位のビワハヤヒデ

ずるい男だハヤヒデトレ…
策士とも言える

何処かで見ているブライアン

>わーいクソボケじゃない
ブライアンが幼児退行してる…

直接的な描写はないのに
エロい！

良くやった義兄貴！

>抱けーッ！
>抱いたーッ！
ブライアンとブライアンのトレーナー来たな…

>直接的な描写はないのに
>エロい！
姉貴は全体的にエロスの塊だからな…

ブライアントレーナーもそのうちハヤヒデトレーナーを義兄さん呼びする日は来るかなあ

>トレーナー君に「いいよなハヤヒデ？」とか情熱的に迫られて
>色々言い訳考えてみるも全部的外れなことばっかりで
>最終的に「はい…」って敬語で受け入れるハヤヒデが見たい見たい
ここからよく膨らませたなお前！偉いぞ！

式のお呼ばれにジャージで行こうとするブライアン
必死に止めるブライアントレ

えっちだよね、ハヤヒデ…

いいぞ！姉貴の娘とレースするまで引退しないからな！！

とうとう俺とハヤヒデは一歩踏み出す…
そう手をつなぐという偉大な一歩を

>とうとう俺とハヤヒデは一歩踏み出す…
>そう手をつなぐという偉大な一歩を
クソオンザボケがーッ！

姉貴もとうとう妊娠か…妹として誇らしいぞ

発散した次のレースで脚も頭も冴える事に気付いてしまってトレーナーくん…その…♥︎ってハの字眉毛で求める姉貴

>>直接的な描写はないのに
>>エロい！
>姉貴は全体的にエロスの塊だからな…
あの勝負服なんで腰に穴空いてるんだろうな…

ハヤヒデが断る筈もない状態まで理詰めで追い込んでる…出来るな…

>発散した次のレースで脚も頭も冴える事に気付いてしまってトレーナーくん…その…♥��ってハの字眉毛で求める姉貴
あのハヤヒデが自分から求めてきたらまた朝までうまぴょいじゃん！

>あの勝負服なんで腰に穴空いてるんだろうな…
決まってるだろ？
さぁやれ！やるんだ義兄貴！

>ハヤヒデが断る筈もない状態まで理詰めで追い込んでる…出来るな…
その上で万が一嫌だった場合の道まで作ってやがる…
これのどこがクソボケなんだ策士だこれ…

そもそもウマ娘はこういう場合フィジカルで拒絶が可能なので
逆に受け入れたって事はそういう事なんですよ理事長！！！！！！！！！！！！

>女性らしさも無い体躯の、髪も爆発した、面白みも見当たらない女だ。
ビワハヤヒデさんのボディが女性らしくないならスズカさんはどうなるんですか！！

スペ。

>>女性らしさも無い体躯の、髪も爆発した、面白みも見当たらない女だ。
>ビワハヤヒデさんのボディが女性らしくないならスズカさんはどうなるんですか！！
やめてください！泣いてるスズカさんだっているんですよ！？

>>女性らしさも無い体躯の、髪も爆発した、面白みも見当たらない女だ。
>ビワハヤヒデさんのボディが女性らしくないならスズカさんはどうなるんですか！！
スペちゃんよぉ〜
スズカのあの身体が好きって奴も居るんだからそれはちょいと失礼じゃねえか〜？

結婚式は盛大にやるんだろうか
本人たちは籍さえ入れればいいとか考えてそう

まずチケは黙ってないだろうし…

姉貴、式場は予約しておいたぞ

ズルいよこのトレーナー…
嫌ならやめていい、ってイヤなんて言うはずないじゃん…

ハヤヒデトレーナーは割かしスパダリだから
ハヤヒデの先回りなんてお手の物なのだ

姉貴の体で女性らしくないは流石に喧嘩売りすぎだぞ姉貴…

姉貴は本当に嫌ならちゃんと論理立てて拒絶出来ると思う
それこそトレーナーとウマ娘にそういう関係は駄目だとか学生と職員にあるまじきことだとか
でもその辺受け入れる方向に考えちゃうのが姉貴なんですよ！

多分身長がデカイとか女性的な可愛らしさが足りないという意味なんだろう
BWHのことじゃないはず

171cmあるからな
いやこれはこれで好まれる数字なんだけど

B ビワハヤヒデ
W ウイニングチケット
H ヒシアマゾン

全員おっぱいでかいな…

>姉貴は本当に嫌ならちゃんと論理立てて拒絶出来ると思う
>それこそトレーナーとウマ娘にそういう関係は駄目だとか学生と職員にあるまじきことだとか
>でもその辺受け入れる方向に考えちゃうのが姉貴なんですよ！
逆だろ！
その頭でっかちの理論とか倫理とか大事にする姉貴がその全部使って自分とトレーナーの関係性を容認する方向に動くが最高なんだ！
やったんだな義兄！

しかし一生に一度の事だって真面目に考えた結果ナリブに相談して
それならば、とナリブ夫婦とハヤヒデ夫婦の合同結婚式で盛大に思いっきり挙げる
これしかないでしょ

つい先日までキブライアンだったけど
実装された今だとむしろ気ぶられるのはブライアンの方で
ハヤヒデはほぼ告白みたいなこと先にしてるんだよな…

でもうまぴょいしてる時はめっちゃ甘くて可愛い声上げるってトレーナー君は知ってるし…

>しかし一生に一度の事だって真面目に考えた結果ナリブに相談して
>それならば、とナリブ夫婦とハヤヒデ夫婦の合同結婚式で盛大に思いっきり挙げる
>これしかないでしょ
強豪姉妹の合同結婚式とか学園やファンやマスコミが大賑わいするやつ！

>>しかし一生に一度の事だって真面目に考えた結果ナリブに相談して
>>それならば、とナリブ夫婦とハヤヒデ夫婦の合同結婚式で盛大に思いっきり挙げる
>>これしかないでしょ
>強豪姉妹の合同結婚式とか学園やファンやマスコミが大賑わいするやつ！
（ブライアン夫婦の結婚の切っ掛けは姉夫婦に挙式の相談を持ち掛けられた事）とかだと良いよねってなる