今日は珍しいものを見ました。なんだか浮かれ調子で小躍りしているスカイさんです。ときどき袖口のあたりの匂いを嗅いでは、幸せそうな顔でくるくると旋回しています。確かマイルCSを優勝した後のバクシンオーさんがあんな感じだったような……何か良いことでもあったのかもしれません。
「それがさあ、聞いてよフラワー」
はいスカイさん。まだ聞いてませんでしたが、どうぞ。ちょうど聞こうと思っていたので。
「えっへへ〜♪　実はさ。昨日、トレーナーの所でちょ〜〜っと寝たフリして、トレーナーのね、様子を伺ってたんだ。いやほら、私だって別にトレーナーのこと信用してないって事じゃなくてむしろその逆で、こう普段からお堅いトレーナーの前でちょっぴり無防備なところ見せてみたらどうされちゃうんだろ〜〜ってそう興味、純粋な興味からね！」
あ、これは長くなりますね。
助けを求めるように周囲に目を向けると、スカイさんの同期のグラスさんが苦笑いをして様子を伺っていました。どうやらスカイさんは2週目に入った所のようです。3週目以降の線もあります。

「でぇ、上着をかけて優しく寝させてくれたんだけど匂いに包まれる安心感みたいなのがふわ〜と凄くて」
「ええと……。それは良かったですね？　昨年の有馬記念の時に、トレーナーさんに告白したんでしたよね。順調にご進展があるようで何よりです。
　……その。もう……キス、なんかを、されていたり…とかも、するんでしょうか？」
「…………………………ふふゅ〜ふび〜…♪」
あ、あの。どうして目を背けるのですかスカイさん。グラスさんまで。なんですかその下手くそな口笛。あなた普通に吹けますよね？

「いや。あのさフラワー。そういうのってこう、段階があるっていうか、その。ね？　ほら、駆け引きが大事って言うじゃない。今はまだ仕掛けどころじゃないんじゃないかな〜〜なんて思ったり、こう。しない？」
「……デートに出たりだとかは」
「え、あ、ええっと……お正月には、2人でレースの願掛け、とか。行った……かな？　あと初売りとか……あ、あの、フラワー？　なんかこう、ちょっと目が据わってない？」
「お二人で、何か恋人らしい事とか」
「お、お弁当作ってもらったり、とか〜？　いや、これはかなり前からだけど……あ、前にトレーニング中転びそうになった時に手で支えてもらった時はドキッとしたなあ」

なんと言うことでしょう。この人たちはこの3ヶ月一体何をしてきたのでしょうか。今年も既に桜の花も咲き始める頃だと言うのに、まるで進歩が無いどころか何事もなかったかのようです。
「あ、あの〜……フラワー？　もしも〜し……？」
スカイさんのことだからきっと大丈夫などと楽観していた昨日までの自分をしばきたい思いで一杯です。どうしてこんなになるまで放っておいてしまったのでしょう。色恋における悪手中の悪手、展開伺いだなんてそんな。まさかこんな危機感すら感じていないだなんて。あなた逃げウマじゃ無かったんですか。
「スカイさん！」
「うわあ！？　な、なに……？」
「今度の休日、トレーナーさんを誘ってお出かけしましょう」
「え。なんでそんな唐突な……えと、3人で？」
「スカイさんとトレーナーさんのお二人で、です！　こう、なんでも良いんです。映画を見たりとか買い物に行ったりとか」
「い、いやいや。それってなんかデートみたいじゃん！？」

私は天を仰ぎました。
所詮は外野に過ぎない子どもの私が口を挟むべきでないとは分かっているのです。ですが、ああ……どうしてスカイさんは色んなことに気がつく頭の良い方なのに自分のこととなるとトンと調子外れなのでしょうか。
あんな記事にされるような熱烈な告白をしておきながら、その後まるで進展がないだなんて。トレーナーさんがクソボ……こほん。よほどの鈍感で、スカイさんの気持ちにちゃんと向き合えていないに違いありません。スカイさんもスカイさんです。何かおかしいとは思わなかったのでしょうか。

ああ、神さま。この際バクシンの神でも良いのです。どうかこの人に恋愛成就の加護を。このまま眺めているだけでは……初恋が、見るも無惨な予後不良を迎えてしまいそうで気が気ではありません。

「だからさ。やっぱり、もうちょっと段階を踏んで〜」
「告白してお付き合いすることになったのですから次の段階は本業から離れたプライベートの中で一緒の時間を共有することでは？」
「うぐっ……い、いやあ手厳しいなあ〜。あはは……」

……せめて脈がないなら脈がないと、傷の浅いうちにスカイさんが気付けますように。
それだけが私の願いです。

数多の勇者の屍を乗り越えて特に怪文書が増える様子が見られない悲しみの果てに見た幻覚です
恋愛では駆け引きしたがりのクソ雑魚ナメクジかスパダリの2択で、トレーナーさん（大人の男性）相手だと前者のが可愛いかなって……

恋愛クソザコスカイ…！

バクシン・シーンは参考にしちゃダメな類だと思うのですが

ニシノフラワー少し掛かってしまっているようですがこれは正解でしょうか

バクシンオー！ハルウララ！なんとかしてくれー！

>バクシン・シーンは参考にしちゃダメな類だと思うのですが
あんなんにでも加護をもらいたい時がある
今だ

>ニシノフラワー少し掛かってしまっているようですがこれは正解でしょうか
スカイの事だからと少しかかり気味になるのは私の趣味にあっていますね

ふむ
恋愛上手の委員長にあやかって
恋愛成就を願う、というわけだね

よりにもよってバクシンの神に頼るのか…

ウンスはヘタレ攻めの気質があるよね…

いやでもあの人助言は具体的で的確だし…

バクシン・シーンは見た目以外おかしい事ないからね…

ウンスは飄々としてるけど恋愛事に関しては初心過ぎるぐらいが良いと思う

自分のことになるとてんでだめになるウンス
ありですね

関係を持つ前は揶揄うように顔近づけたりするけど
いざそういう段になると恥ずかしくて出来なくなるタイプ

ところで初恋が予後不良になると書いてありますが誰の初恋なんでしょうか

初心なりに駆け引きしようとするからなかなか進展せず…

とてもいい…

>初心なりに駆け引きしようとするからなかなか進展せず…
逃げ切り狙わないウンスは弱い

ウンス怪文書助かる…

これはガンに効く…間違いない

公式のトレウンス小説があるから若干ハードル高いよね…よくぞ飛んだ

ワシもそう思う😆

用心深い策士気取りのヘタレ

あなたはまさか…セイウン・ウーン様！？

>あなたはまさか…セイウン・ウーン様！？
https://img.2chan.net/b/res/795473566.htm

大丈夫？ちょっと気ブライアン入ってない？

気ぶりフラワー!

気ぶりワンダー！

気ぶりヘイロー！

我ら！