声をかけ衣類を置こうと一歩踏み出すと微かな湿り気を足裏で感じる
彼女の性格では考えられないほど乱雑に脱がれた服と下着──踏んでいるのはショーツか
そこでようやくビワハヤヒデの異変の理由がわかった
だが
これは自分──トレーナーがどうこうできる問題ではない、と結論付ける
おそらく本人が一番傷ついているのだろう
そしてなによりも
そういう形で関係性を進展させたくはなかった
無論彼女への好意──取り繕わず言えば性愛混じりの好意を抱いていない、とは否定できないもののそれを望むには己の器量では到底許容できるものではない
本能は理性を超越すべきではないのだ…断じて

結局その決断は早々に覆されることになる
「ヘアオイル、頼めるか？」

上気した頬
潤んだ瞳
熱を持った吐息
それだけでどんな状態なのか理解するのは十二分に過ぎた
「…ああ」
わかった

そう告げ椅子に座らせる
幾度となく行った作業
プロには負けるだろうがそれなりに淀みなく手を動かす
普段ならば髪だけ
でも今日は違った
「尻尾、も…お願い、します…」
途切れ途切れになり口調も普段とは打って変わって弱々しく懇願される
そんな姿に言葉をなんとか絞り出す
「…任された」

膝立ちになり尻尾にも塗り込んでいく
今はこの事だけを考えよう、そう意識しながら作業を進めていく
事は根本の方で起こった
「──んぅ…」
「…！？大丈夫か！？」
「…うん…大丈夫、だ。続けて…ほしい」
「……わかった」
顔を上げてみてみれば必死に声を上げまいと口を抑える彼女
頬や耳の赤みは先程よりも更に鮮やかになり芦毛によく映えた
その姿に美しさを感じた頭を振る
そんな事を考えている時ではない、と
世間一般にはまだ若造と言われる年齢であるが故に己を律するべきだ、と

そうして必死に雑念を振り払いながらなんとか尻尾も終わらせる
「終わったよ」
「！…あ、ああ」
「…立てる？」
「だ、大丈…夫…のはず、だ」
ふらふらと立ち上がる彼女の背を支えながらソファに誘導する
彼女の匂いに包まれている、そう感じながら

「…何から何まですまない」
「いいんだよ、辛いのは見たら分かるから。無理せずに休んでいいから。」
「…ごめんなさい」
謝らなくてもいいんだ…お茶淹れてくるから
そう言ってキッチンに向かおうとした手を握られる
振り向くと今にも泣き出しそうな顔でこちらを見るビワハヤヒデ
どうするのが正解なのだろうか？わからない、だけど
「いいんだよ…大丈夫だから、俺も…付いてるから」

少しでも慰めになっていて欲しい、そう心の底から思う
膝立ちになり目線を合わせて言う
だから──
そう続けようとするも言葉を紡ぐ前に抱きしめられる
「あだっ！？」
「…ごめ、んなさ、い…こん、な形で…駄目だ、って、わかってる…でも…」
情けない声を上げるも耳元で囁かれる声とヘアオイルの匂いに混じった彼女の香りが頭をスパークさせる
「……」
「耐え、られなくて…おかし、いのは、承知だ、けど…」
押し付けられる豊満な胸と必死の懇願に否応なく自分の雄が雄叫びを上げる
そしてそれは
「抱…い、て」
この一言で残った理性を取り下げるには十分な理由になった

「…痛かったら言ってくれ」
「…うん」

スカート、そしてショーツへ手を差し込み陰裂へ指をやる
ｸﾁｭｸﾁｬと婬らに立つ水音がどれだけ彼女へ無理をさせてきたのかと言う証明な気がしてしまい謝ってしまう

「すまない…」
「…っ、ぁ…！んっ……」

必死に口を抑えようとする彼女へ我慢できないなら服を噛んでていいと伝えるも首を振る

「私だ、け取り繕、う…のは、違う…から、だ」
「…わかった」

そうやって暫しの間前戯に費やす
そうこうやっていると身体は正直な物で息子は我慢できないとばかりに張り詰めてしまっていた

なんとなしに抱き合うのを解き愛液に濡れたスカートやショーツ、ズボンをいそいそと脱ぎベッドへ

「…ひゃっ！？」
「暴れないでな…」

腰が抜けた彼女をお姫様抱っこで運び残りの衣類も剥ぐとギリシャ芸術の作品のような美しさを感じる裸体が現れる
そんな身体をこれから抱くという背徳感と僅かな嗜虐心、仄かな後悔、圧倒的な幸福感を噛み締めながら先程とは逆の体勢で身体を横たわらせる

「…挿れる、ぞ」
「……ああ、来てくれ」

剛直が胎を裂きながら進む
お互いに顔が見れていないのは幸いだったのだろうか、そんな感想を抱く間もなくすっぽりと収まった己からの感覚は──

「…大丈夫か？」
「…ああ…少し痛むが…大丈夫だ」
「……動くぞ」
「…キス、して欲しい」

請われるがままに唇を重ね舌をお互いに絡ませる
唾液を交換し合うかのように
愛を確かめるかのように

そうやってキスを終え初めて行為中に彼女の顔を見る
嬉しいのか悲しいのか落胆しているのか驚愕いるのかいろんな感情が混じった顔
でも涙は無く少し晴れやかな表情になっていた

やっぱり大切な女性だと、そう思いながらもう一度キスをする
感情を相手に伝える為に
こんなにも愛していると知ってほしいから

何度かキスをしながら少しづつ腰を動かす
ゆったりとしたストロークで
激しくない動きで

形を残すように

「…あっ、んっ……はっ……」

動かす

「やっ……ん、あっ……とれっ…なっ…」

ゆっくりと

「もっ…うぁ……ク…るっ……」

やがて

「──っ！……んあっ…いっ…まは…ま、たっ…」

迫り上がってくる
「キっ…ちゃ…」

限界が

「……そろそろ出す、ぞ」
「わ、たしも…ク、る」

果てる

「「──っっ！！」」

「今日は本当にすまない……私が…不甲斐ないばっかりに……」
布団を被り謝る彼女
消えてしまいたい、そうとすら思っていそうな消えそうな声
しかし自分の答えは決まっていた
「いいんだよ……こんな形になったけどやっとわかった、気がするから」
今は物で証明できないけど
言葉で
心で
底から
伝えよう

「君のこと──ビワハヤヒデの事を愛してるって分かったから」

顔を真っ赤にした彼女に少し笑いかけて抱き寄せる
窓の外を見ると雨は止み日が差してきていた
そんな春の日の事

続きです
春だね

姉貴…義兄貴…素晴らしい…

いいぞ姉貴...

おお…ついに

やったのか！？姉貴！兄貴！

ｽﾝｽﾝ…義兄貴！よくやった！！

やっ…た…っ！やったんだな姉貴！よくやった！

うーーーー(うまだっち)
うーーー(うまぴょい　うまぴょい)
うーー(すきだっち)　うーー(うまぽい)
うまうまうみゃうみゃ 3 2 1 Fight！！

気ぶりライアンもにっこり

姪は！？甥は！？いつだ！？

ブライアンうるさい

姉貴ー！義兄貴ー！

口調が変なのは発情期やらで不安定になってると女の子の部分出てきて欲しいじゃん？って私イチオシの性癖です

ナリブだらけじゃねぇか！

姉貴！今日はお赤飯だな姉貴！
学園の調理場で無理行って作ってもらったぞ姉貴！！！

妹は少し落ち着け

姉貴ーーーーーーーッッッ！！！うおおおーーー！！！

>ナリブだらけじゃねぇか！
いいだろ？姉貴と義兄貴が晴れて結ばれた三冠バだぞ？

>ナリブだらけじゃねぇか！
すまん
読み終わった後の感情をブライアンになる以外表現できない

キミの愛バがーーーーーーー！！！！！

もしもしトレセンの厨房かい？今すぐ赤飯を炊いてもらうぜ
いいだろ？三冠だぜ？ミスターシービーです…

これから末永い付き合いになりそうだな義兄貴

これからはハヤヒって呼ぶようになったらいいと思います

妹がレコード勝ちしちまうーっ！

こんなーきもちーはーはーじめてー！

学園に入り浸る変な女記者にも教えないとな！

姉と義兄が結ばれた日の翌日ナリタブライアンはとんでもないレコードを叩き出し1着になった

フッ…勝ったな

正直な気持ちを吐露しますとめちゃ可愛い

>学園に入り浸る変な女記者にも教えないとな！
それだけはやめろ！
ないことないこと書かれる！

抱ｋ…抱いたー！抱いたー！

ヤル事ヤったんだからキブリアンは落ち着けや！
ここからくらい二人のペースで行かせてやれ！

今のブライアンに勝てるウマいないだろ

ウワーッ！！ブライアン先輩がめちゃくちゃノリノリでうまぴょい歌ってる！！！！

これが発覚した直後の皐月賞では
めっちゃテンション上がったナリタブライアンがレコードタイム更新したのは言うまでもない

みんなブライアンになってる

やっぱイチャラブえっちは心が洗われるな…

>今のブライアンに勝てるウマいないだろ
マヤわかっちゃった…
次のレース辞退してくるね…

>>今のブライアンに勝てるウマいないだろ
>マヤわかっちゃった…
>次のレース辞退してくるね…
ダメだ

なにはどうあれクソボケカップルがお互いの気持ちに正直になれたことは大変喜ばしいことだと思いますね！

>学園の調理場で無理行って作ってもらったぞ姉貴！！！
食堂のおばちゃんかい？
姉貴と義兄貴が初うまぴょいしたから赤飯をお重で頼むぜ
ダイヤモンドジュビリーです…

桐生院！マヤノ！ウララさん！
終わったよ…

>桐生院！マヤノ！ウララさん！
>終わったよ…
はじまりだろ？これから永く続く二人のロードの

>これが発覚した直後の皐月賞では
>めっちゃテンション上がったナリタブライアンがレコードタイム更新したのは言うまでもない
一着　ナリタブライアン　1.59.0（レコード）

私
性
合

>桐生院！マヤノ！ウララさん！
>終わったよ…
（背を向け別方向へ歩き出していくブライアンとテイオー&フクキタル）

姉貴いぃ…長かったなあぁ…

「ハヤヒデ、トレーナーさんと何かあった？」
「…何もないぞ。なぜそう思う」
「だってハヤヒデ、話すときなんだか前よりずっと近くにいるもん」
「何もない」
「よくカラダに手が触ってない？」
「何もないぞ」
これが数日後ビワハヤヒデとチケゾーの会話…

>「ハヤヒデ、トレーナーさんと何かあった？」
>「…何もないぞ。なぜそう思う」
>「だってハヤヒデ、話すときなんだか前よりずっと近くにいるもん」
>「何もない」
>「よくカラダに手が触ってない？」
>「何もないぞ」
>これが数日後ビワハヤヒデとチケゾーの会話…
可愛いな…

ブライアンがURA優勝バになってる…

気ぶりロールの誓い

甥が生まれるまで頼んだぞ姉貴

喜びのあまり凱旋門賞まで獲りかねないなブライアン

風か光か
ナリタブライアン

このすげぇ姉貴とトレーナーが
私が今からURA優勝してやる