さらに計算が絡むとパソコンで入力したり電卓を打つよりもはやく、ただぺらぺらと紙をめくるだけで万万千千の数字の群れを纏めてしまう。問題なのは他学生の距離が少し近いことぐらいであろうか、いや私は全く気にはしていないが。
今日までエアグルーヴは帰ってこないので、本日もトレーナー君と共に生徒会室で書類整理をして、山のように送られてくる承認待ちの書類を片付け、学内を見回り、トレーニングを行い、また山のように送られてくる書類を片付ける。そうしていると二人しかいない生徒会室にはいつの間にか夕暮れの赤い日の光が差し込んでいて、最後の書類にサインをすると気が緩んだのかどっと疲れが重さとなって体に圧し掛かってくる。

「ふぅ…今日はこれで終わりだな。トレーナー君もご苦労だった、疲れてはいないか？」

私がソファの方に目を向けると、すでに書類を終わらせていたらしく、タブレットを指で操作していた。私が笑いかけると可愛く微笑みを返してくれる。

「私はさすがに疲れたよ。夕食にステーキはどうかな、食べすぎると胃にくるような、いー肉を食べよう、素敵なステーキがいい」

そういうと彼は思わず吹き出して、慌ててタブレットの画面をハンカチで拭いた。彼は良く私のダジャレを笑ってくれる。そんな彼に後ろから手を回してタブレッドを覗いてみると、画面には温泉旅館のサイトが出ていた。ほう。

「へぇ、温泉旅館。君は良く兄弟と行くと言っていたな、出かけるのか？ 事前に言ってさえくれれば、いつでも休みは取っても構わない。君にはいつも世話になっているからな、少しぐらい休んでも罰は当たらないさ」

しかし返事が無いので、不可思議に思ってトレーナー君の顔を覗いてみると、顔を真っ赤にしていた。ふと私の方を上目遣いで見つめると「ル、ルドルフと…一緒に行けたらな、と思っています…」とか細い声で言ってくる。ふむ…………ふむ、ふむ。先ほどは彼のことを兼愛無私と形容したが、間違いであった。彼が愛しているのは私だけである。

「そうか…では予定を立てなければな。エアグルーヴのように仕事を先に済ませなければいけないから、きっと疲れるだろう。もちろん甘やかしてくれるな？」

そっと彼の耳たぶを甘噛みすると、小柄な体がびくっと跳ねる。他の生徒達の言葉で言うなら「かわいい」であろう。

「おっ、家族風呂もあるのか…これにも入ろう。部屋は一部屋だけでいいな、折角だし松の間にしよう雰囲気が良い。また一足先に花燭洞房だけ済ませようじゃないか」

煙を吹き出しそうなるまで顔を赤くしながら頷く彼を見て、顎を優しくつまんでこちらを向かせる。そのまま潤んだ瞳を見ながら唇を近づける。愛月撤灯が過ぎると言われるかもしれないが、恐らくは疲れのせいである。

「会長、ただいま帰りました。穴をあけてしまってもうしわ…」

というときに、部屋の扉が開かれるとお土産らしい袋を下げたエアグルーヴが入ってきた。明日でもいいのに帰ってきてからそのまま挨拶をしにきたらしい、彼女らしい律義さだ。…………だがタイミングが悪いぞ。
どさりと彼女が床にお土産を落とす音を聞きながら、ふぅーと息を吐く。ため息ではない、心臓を動かしてレース用の体に変えているだけである。

「し、しっ、失礼しましたっ！」

「まぁ待て、お土産話でも聞こうか」

捕獲まで推定12秒、む、肌がゆで卵みたいにぷるぷるだな。

もっとアイコン大きくしてくれ

下賤の身ながら皇帝が温泉に入る姿を見て…まだ見れてないわ一目見て死にたい人生でした
花燭洞房とは結婚初夜の事ですがいやらしい意図はひとつもありませんごあんしんください

こいつらうまぴょいしまくるんだ！！

このアイコン配置では疲れている怪文書が多様化したときに見分けがつかないかもしれない

もっと疲れ果てろ

>花燭洞房とは結婚初夜の事ですがいやらしい意図はひとつもありませんごあんしんください
一行どころか前半で既に矛盾してくるな

会長の疲労怪文書ありがたい…

肉食系皇帝は脳の乙女成分活性化に効果的とされる

基本皇帝が主導権握ってるけど
甘えるときはダダ甘そうなのがいい…

アンタの皇帝を待っていたんだよ！

>基本皇帝が主導権握ってるけど
>甘えるときはダダ甘そうなのがいい…
うまぴょいのときは甘えてきて責められるのが好きそうなの良い…

攻めのように見せかけて実際は受け…理事長これはいったい！

女帝の肌がプルプルってことはうまぴょいしまくって来たのか

>女帝の肌がプルプルってことはうまぴょいしまくって来たのか
温泉の効能です…

もっとどんどん疲れろ…

ほんとかー？ほんとに温泉の効能かー？

疲れた皇帝を見るとみるみる元気が湧いてくる