一方の私はというと、今まで通りシンボリルドルフ会長の右腕として働き続けている
生徒会の副会長が二人共シラオキ様の教徒であれば、会長の座はもはや張子の虎
…と言いたい所だが、まだそうはいかない

今の教団の立場から生徒会を掌握してしまうと、生徒会員へ信仰の強要が起きてしまう
そうなると可哀想なのは、まだ心からシラオキ様を信じきれてない子達だ
自分の意思に反して、目上の者に信仰を強制されるなど以ての外
それは私や会長の理想とする「全てのウマ娘の幸せ」とは異なる世界である

だからこそ私は未だ教団には合流せずにここに残った
表向きは教団を敵対する姿勢を取りつつも、教団側へは生徒会の動きを知らせる
私はまだシラオキ様を信仰しきれない者の心を解きほぐしてやらねばならないのだ

焦ることは無い、時間はたっぷりある
敬愛するシンボリルドルフの顔が、全てを知り美しく歪むその日まで

という訳で私は今日も人知れずシラオキ様の為に働いている
今は教団からの頼みで、教団に必要となる決まり事の草案を作成していた所だ
現在私が教団に所属しているという事実は無いのだが、シラオキ様の信仰に関しては
ブライアン達よりも先んじていたため、私の意見が優先して尊重されるようだ

教義や戒律などはスンナリと決まったが、御神体のデザインについては大いに悩んだ
何時ぞやのフクキタルは、シラオキ様が自分に似た姿をしていたと語っていたが
私はシラオキ様の御姿を、我々ウマ娘よりも更に美しいものであると考えていた

それが今まさに天啓をもって完成したデザインだ
ウマ娘と同じ耳と尻尾を持ちながら、より速く走る為に特化した逞しい身体
その体躯は私よりも一回りも二回りも大きく、雄大なまでの力強さがある
そして極めつけは自らの手すらも捨て、地を駆ける為の脚とする四足歩行
これこそが究極の機能美であろう。我ながら惚れ惚れとする御姿だ
「どうだ？良い出来と思わないか、ドーベル」

私は今まさに腰掛けて『椅子』になっているメジロドーベルに声をかけた
目隠しをされ、口を私の下着でふさぎ、腕と脚を畳んで拘束し、四つん這いとなっている
所謂ヒトイヌと呼ばれる拘束状態だ
「ありがとうドーベル、お前の今の姿をヒントに素晴らしい御姿が完成した」
メジロドーベルの目隠しと口枷を外しながら、私は感謝の言葉を述べる
長時間の間、私の『椅子』となっていた彼女は、涙と涎と鼻水でグチャグチャであった
常日頃から私に対して尊敬の念を公言していた彼女は、とてもよく言う事を聞いてくれた
私自らの教育の成果で、今では何処に出してもおかしくない一人前のシラオキ様の信徒だ

「…とはいえお前の『椅子』としての役割は全く褒められたものではないな
見ろ、デザイン画の線がガタガタだ」
「申し訳ありません…！エアグルーヴ様…！」
「違うッ！！！」
その言葉を聞いて私は一本鞭を掴むと、メジロドーベルの尻を全力で鞭打する
「ぎゃぅっ！！」

「お前が許しを乞うべき相手は私ではない…わかるな？」
激痛に悶絶していたメジロドーベルは、芋虫のように丸まっていたが
ようやく私の手に持つ紙へと身体を向ける
縛られた手足ながらも上手に身体を動かし額を床につけ、
そして顔を上げると、恐怖と狂気と歓喜を宿した笑顔で高らかにこう叫んだ
「シラオキ様、どうか愚かな私をお許し下さい…！」
よく出来たな、そう言って私はドーベルの頭を優しく撫でると
再び鞭で強く打った

END

なにこれこわい

ﾁｶﾞｯ…ﾜﾀｼｿﾝﾅﾂﾓﾘｼﾞｬ…

カルト教団だ…

こわい

ｳﾜｧ…

取り返しがつかない展開になってる…

ウワーッ！ウワーッ！

おいフク
おい

カタログでスレ画が目に入ったときから嫌な予感がしたのは俺だけじゃない
トレーナー！！早く来てくれ！！

ヒトイヌ？ウマイヌでは…？

なにやってんだフクゥゥゥ！！！！！！！！

ウワーッ！！このままだとトレセンはカルト教団に乗っ取られてしまうー！！！

助けて！スーパークリークーッ！

>ウワーッ！！このままだとトレセンはカルト教団に乗っ取られてしまうー！！！
理事長とたづなさんがなんとかしてくれるかもしれん

こわい
でも不思議とうまだっちしてる…

>>ウワーッ！！このままだとトレセンはカルト教団に乗っ取られてしまうー！！！
>理事長とたづなさんがなんとかしてくれるかもしれん
潰れたカエルの様になって気絶してるふたり

フクキタル
なんとかしてやくめ

ﾅﾝﾃﾞｽｶｺﾚ
ｺﾜ〜…

自他ともに厳しく能力も地位もある女がガチったらこうもなろう！

なんだろう…怖さよりエロさが勝ってる

何だか最後は本物の加護を得たフクキタルとそのトレーナーが
全てひっくり返して終わりそうな感じもしなくもない

さらっとフクキタルデザインの御神体はちょっと…って考えが酷い
そして馬を想像してる…

でもシラオキ様の指示通りだから…

下着噛まされてるドーベルいいよね…

本物のシラオキ樣普段積極的に関わらないスタンスだけどやる時はバ群バっと割るし気軽に奇跡起こすからな…

耽美な女性の無様エロは需要あるからな…

センキューシラオキ
ファッキューシラオキ

全裸緊縛の続きでいいのかな

>センキューシラオキ
>ファックミーシラオキ

シラオキ女帝怪文書は気軽に摂取すると死に至りかねない
読む前には遺書を書け

もう後戻りできないとこまで来てる感がすごい…

フクキタルどうにかしろ
お前が始めた物語だぞ

ご愛読ありがとうございました
エアグルーヴとシラオキ様信仰について4回分ほど連作気味に書いてきました
女帝やその周囲が背徳的に堕ちていくのを書く事を目的としてましたが
それを書くのに書くべき事のウエイトが多くなって来た為ここで一区切りとします
これからはこの世界観のラインとは別のほのぼのした話だったりやっぱり世界観を活かしたりしたいと思います
よろしくおねがいします

>フクキタルどうにかしろ
マジのマジで知らねぇこと過ぎる…
いや確かに副会長に迷惑かけちゃうぐらい幸運グッズ集めたけど…

カルトシラオキ教団から女帝が解放されたんだという喜び
もっと壊れていく女帝が見たいという欲望
俺は…俺は……！

まあ後はシラオキ樣がキレて本気だしてなんとかなりましたまるでいいんだよ…

フクキタルに言っても無理です！って言われて
だよね……ってなりそう

ようマックイーン！おめー「シラオキ様」って知ってっか？

不思議だ……ゴルシなら大丈夫だという安心感がある……
何ならゴルシちゃん教団とか作りそう

>まあ後はシラオキ樣がキレて本気だしてなんとかなりましたまるでいいんだよ…
キレたらまず御神体に雷落ちてぶっ壊れるよね…

ゴルシが真面目になり始めたら本気でやばいと思う

こわい……むり……

ゴルシちゃん教団の黄金マックイーン神輿を作ろうと思ってよー、ほら！金のスプレー持ってきたからちょっと服脱いでくれよ！

暴走したシラオキ教団の中でフクちゃんはどの位置にいるんだろうな

ここまで来るともう女帝的にはフクキタル居なくても問題ないんじゃねえかな…

こういう路線も面白かった　また読みたい

フクキタルは初代教祖としてお隠れになりました

>暴走したシラオキ教団の中でフクちゃんはどの位置にいるんだろうな
教祖なわけじゃなくてあくまで信者一号みたいな感じだからヤバさを感じ取って雲隠れしてそう
完全な偶像崇拝に置き換わって指導者居なくても拡大していってウノがヤバい

>ここまで来るともう女帝的にはフクキタル居なくても問題ないんじゃねえかな…
むしろ1番の不確定要素
消そうにも本当に何らかの加護がある厄介な存在

こちらの世界の馬に到達してるあたりシラオキ様とちゃんと接続してるか或いは別のなにかとちゃんと交信出来てるのがやべぇよ…

>こちらの世界の馬に到達してるあたりシラオキ様とちゃんと接続してるか或いは別のなにかとちゃんと交信出来てるのがやべぇよ…
それに関しては実際にこちらの世界の馬の魂の影響を受けてるから
イメージレベルで到達しても不思議じゃない

あとこれは完全に余談なんですけど
前回スズカさん堕とした後女帝育成したらいきなり温泉旅行引いたんですよ
su4741380.jpg
皆さんもシラオキ様を信奉すれば温泉旅館引けますよ
是非

>皆さんもシラオキ様を信奉すれば温泉旅館引けますよ
>是非
このタイミングで明確なメリットの提示は逆に怖いな！

ちょっと宗教にはまってると思って見ない間に女帝が取り返しのつかないことに…

やめろー！こんなものー！

フクはとりあえず正式に止めてこい

ﾊｯﾋﾟｰｶﾑｶﾑ

シラオキ様にお願いすればトレーナーと温泉旅行かぁ…

シラオキ様はフクちゃんの都合の良い神様なので「やらかしたら天罰がある」とかそういうのが無いのも感染拡大に拍車をかけている

理解のあるトレーナーに会えなかった女帝の末路がこれか…

>何時ぞやのフクキタルは、シラオキ様が自分に似た姿をしていたと語っていたが
>私はシラオキ様の御姿を、我々ウマ娘よりも更に美しいものであると考えていた
暴走の萌芽

前があったとして見逃したが、潜在的にシラオキ様因子があるウオッカとスペちゃんの出番はあったのだろうか

まさかのベルちゃんの痴態で危うく私もうまだっちですよ！

何か天啓受けたのか馬の姿に辿り着いちゃってるのがコワ面白い

三女神像が謎生物シラオキ様像に…

ベルちゃんは辱められるのが似合う…

ゴルシが本気出してジャスタ、マックイーンを引き連れて何とかしてくれそうという謎の信頼感がある

>ゴルシが本気出してジャスタ、マックイーンを引き連れて何とかしてくれそうという謎の信頼感がある
宗教戦争でーい！