二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1617208822739.jpg-(50538 B)
50538 B21/04/01(木)01:40:22No.788691926そうだねx3 05:06頃消えます
荒い息を吐いてターフの上に倒れているテイオーに手を差し出し、引き上げる。
「強くなったな、テイオー。楽しかった。」
「ありがとうね会長。ボクもすっごい悔しかった。そしてすっっっっごく楽しかった。」

こんなにもテイオーが強くなっていたとは。
一番近くで、いや今は二番めに近くだろうか、見ていたはずなのにその成長には驚くばかりだ。
並び立つ日も、いや抜かれる日も近いかもしれない。心地よい倦怠感の中柄にもない事を考えていると、不意にテイオーがその手を離し、身をかがめた。
そのまま稲妻の如くコースの脇に飛び出していくテイオーを目で追うとそこには_トレーナー君!?
!出遅れ
急いで追うも、こちらの脚も限界で思うように動かない。
待て、待ってくれ、そのままテイオーはもつれ込み様にトレーナー君を押し倒し、高らかに宣誓した。
「トレーナーは、ボクのものだからね!」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/04/01(木)01:40:41No.788691979+
かぁっと顔に火が灯る、もうダメかと思っていた脚が不思議と前に進む。
芝20m良馬場、こんなものは一息もいらない。
倒れているトレーナー君を引き起こし、勢いのまま唇を奪う。
「勝ちも彼も譲らないからな。」
暴れる心臓に冷えない顔とは裏腹に静かに宣言した。
テイオーの奴、てっきり負けて吹っ切れてくれたと思ったのにこれでは話が違うではないか。
なんだか妙に面白い気分だ。全力を尽くして走った後でおかしくなっているのかもしれない。
テイオーも同じ気持ちだったようで、互いに顔を見合わせ、どちらからともなく笑い合った。

しかしここトレセン学園は女子の園、気づけば観客含めて大注目を浴びている、これはちょっと不味かったかもしれない。
トレーナー君も微妙に居心地が悪そうだしテイオーもやっと正気に戻ったのか顔を真っ赤にして俯いている。
エアグルーヴとナリタブライアンに任せてとりあえず二人を抱えて逃げるか、そう考えたところで目の前を緑色の一陣の風が駆け抜けていった。
あれ?トレーナー君!?
221/04/01(木)01:41:29No.788692141+
「すまない、頼めるか?」
「はい、では理事長室で。」
グッと全身に力を漲らせ、最適な経路を瞬時に叩き出し、駿川たづなは駆け出した。

「陳謝!すまないトレーナーくん、あの場を一番早く収めるにはこうするのが一番だと判断した!」
訳もわからず連れてこられた先、待っていた理事長から釈明を受けた。
「君も混乱している事だろうと思うが、二人についてだ。苦楽を共にするうちにトレーナーに好意を持つウマ娘はそれなりにいる、それは決して悪いことではないと私は考えるし積極的に止めるつもりもない!そうではあるのだがやはりこう、教育者としてな?出来れば卒業までは待って欲しいところがあってな...」
珍しくいつもの強さを感じない尻すぼみな語気であったがこれは仕方がないだろう。
自分でも迷っているのだ、これから二人とどう向き合っていけばいいのかを。
321/04/01(木)01:41:54No.788692224+
「ということでだ、後ほど二人にも直接話すが、出来れば公衆の面前での付き合いは程々に抑えてもらいたい!無論、見えないところで有れば何も言わないし、その気になったウマ娘を制御することは到底叶わないことも承知!」
「それに、だ。私は君のトレーナーとしての手腕を強く買っている!まだしばらくはトウカイテイオーの担当だろうが、出来ればその後も他のウマ娘達を輝かせてやって欲しいのだ!」
随分と高く買われたものだ、内心苦笑しつつ頭を下げて退出した。

それから、二人には卒業までは待つ様にと伝えた。学内で大っぴらに二人が何かをしてくることはなくなったが、大っぴらにということはそういうことである。
421/04/01(木)01:42:23No.788692319+
「トレーナーはボクのトレーナーだもんねー。えへへ。」
テイオーはトレーニング後に報告書等をまとめる膝の上が定位置となった。実に可愛らしいが、少し邪魔だ。
作業の手を止めやや乱暴に頭をワシワシと撫でると、ヤメテヨー!と聞こえるものの尻尾がパタパタと揺れているし退く気配も見えない。
「それじゃトレーナー、また明日ね!」
後ろからゆっくりと抱き止めてやると、暫くの後少し赤い顔でこう告げて部屋に戻る。ここまでが日課となった。
521/04/01(木)01:42:44No.788692379+
ルドルフは忙しい身でありながら、食事やトレーニング中に顔を出すようになった。
「トレーナー君、その、あーんを、して、貰えは、ないだろうか。」
食堂で端の方の席に誘われた時などは、顔を染めてプルプルと震えながら甘えてくる。
「こんな事を頼むのは、君だけなのだからな!」
普段は凛々しい皇帝だが、まるで小動物の様に可愛らしい。気がつくと尻尾の毛先がそっと肌に触れていたりするのだからいじらしい。
生徒会権限でそれとなく食堂を模様替えして周りから見えづらいスペースを作ってまでこれを実現したというのだから、少しくらいは努力に報いてあげるべきだろう。そう自分に言い聞かせて食べさせ合った。

ふと、二人同時にトレーナーと出会う。
シンボリルドルフは右手を絡めて
トウカイテイオーは左腕をその胸に抱いて
「「トレーナーはボク(私)のだから!」」
621/04/01(木)01:44:27No.788692733そうだねx1
ルナトレーナー→テイオートレーナー→ルナキス→キレたテイオー勝負からのキスの続き的な
次誰担当にさせようかしらね...
721/04/01(木)01:44:52No.788692813そうだねx6
トレセンの恋の行方は曇り空
なんとか持ちこたえて良バ場の発表となりました
821/04/01(木)01:48:45No.788693498そうだねx1
ウワーッ!
921/04/01(木)01:51:53No.788694072そうだねx2
真っ当に恋愛レースしてて良い…
1021/04/01(木)01:54:19No.788694508+
>目の前を緑色の一陣の風が駆け抜けていった。
あっ(察し
1121/04/01(木)01:57:20No.788695069+
皇帝の目にすら止まらないたづなさん…いったい何者なんだ…
1221/04/01(木)01:59:59No.788695567+
幻の名馬だし…ルドルフさんより前にとんでもない記録出してるし…
1321/04/01(木)02:04:55No.788696485+
>>目の前を緑色の一陣の風が駆け抜けていった。
>あっ(察し
元陸上選手だった可能性とかもあるし…(震え声
1421/04/01(木)02:06:20No.788696756そうだねx1
こういうのも良いよね!!
1521/04/01(木)02:09:42No.788697357+
ウワーッ!適当に投げたネタが文章になってるーッ!?
ありがとう…本当にありがとう…
それしか言葉が出ない…
1621/04/01(木)02:17:48No.788698696+
良い
良かった…
1721/04/01(木)02:19:01No.788698904そうだねx1
>ウワーッ!適当に投げたネタが文章になってるーッ
昨日ので「勝ちも彼も譲らないからな。」を書いてくれた「」に感謝
1821/04/01(木)02:26:15No.788699972+
ルナ遺伝子は恐ろしいな
1921/04/01(木)02:43:09No.788702167そうだねx1
あんなやばいくらい荒れた馬場からさわやかに決着つける手腕について脱帽
2021/04/01(木)02:46:30No.788702572そうだねx1
やばい馬場は隣にレース会場じゃないかな…
2121/04/01(木)03:07:01No.788704897+
ヤンデレ✕2のルートじゃなくて良かった……
2221/04/01(木)04:40:07No.788710798+
私の性癖には合っていますよ


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