「いかがでしたか、講演と指導監督」
「ガラじゃないよ」
言うと思った。トレーナーさんは謙遜する方だから、きっと現地でも皆に慕われただろう。
既に緩めていたネクタイを指先でするりと外して、羽織っていたジャケットと一緒に雑に椅子へかける。
私がそれをハンガーへ整え直すと苦笑いをして、ありがとう、と言いながらぽんと頭に触れてくれた。
たった１週間だけれど、とても懐かしい気がしてしまう。それだけ、この人がそばに居てくれることが当たり前になっているから。
ソファへ腰を落ち着けて、大きな大きなため息をするトレーナーさん。
「お疲れ様でした」
「仕事とはいえ、悪かったな１週間も」
「いえ」
内心は言葉と裏腹。この１週間、時折走りから気持ちが抜けてしまう事もあった。

「座らないか」
「はい」
隣に座る。それからちょっとお尻で近寄る。２人で正面のホワイトボードを見つめるだけの、奇妙な時間。
「今日のご予定は？」
「スズカの今日のメニュー教えてくれるか、夜練から来週までのメニューとすり合わせたいから」
「それは……また、後で。お疲れでしょうから」
「なんの」
「一休みされませんか」
ね、と彼の横顔を見ながら、自分の太ももをぽんと叩く。
目をぱちくりとさせて、トレーナーさんは「じゃあ遠慮なく」と笑って膝枕に応じてくれた。

見下ろす私と、見上げる彼。視線が絡み合うと、いつだって胸が高鳴る。
指先でおでこに張り付いた髪を払い、頬を手のひらで包み、頭を撫でてみると気持ちよさそうに瞼を落とす。どこかあどけない、私の大好きな顔。
「寂しかったんですよ」
素直にそんな言葉が出てしまう。恥ずかしいとも思いながら、自然と漏れ出した言葉。笑わずに、頷いてくれた。
「俺もだよ」
「ふふ」
お互いに吹き出した小さな吐息が顔に触れ合う。
「そうだ。向こうで、スズカのような子を見つけたよ」
「私のような？」
「走りがね。君に憧れたんだそうだ」
「まあ」

最初から最後まで先頭を行く。
それは私がそうしたいから、というだけで成立しているようなスタイルだけど、誰かが憧れてくれるなら、勿論悪い気はしない。
今、この場で知るのでなければだ。
大逃げをするにはまだスタミナが。位置取りもまだ。でもトモは将来性を感じる。髪型もスズカを真似てて。
そんなふうに、トレーナー目線の話になると少し饒舌になる彼が、色々とそのウマ娘の話をし始めた所で、私はすっと膝から彼の頭部を外した。
ぼん、と幾分勢いを感じる音で座面に頭を打って、驚いた顔のトレーナーさん。気にせず、出入り口へ向かって扉に手をかけた。
「寂しかったんですよ」
「ああ、うん」

「わかってませんよね」
「解ってる、悪かった」
「わかってません」
わかってませんよ。あなたが戻ったら何がほしかったか。
かちゃん、と施錠の音を立てると、トレーナーさんは上体を起こしてなんとも言えない顔になる。
「私だって、女ですから」
言いながらソファへ戻って、彼の両肩に手を添えた。少しずつ体重をかけると、抵抗もなく仰向けになってくれる。
はだけた襟の辺りに手を添えて見下ろすと、観念したように伸びてきた手が頬に添えられて、顔に引き寄せられた。
夜練は、久しぶりに中止にしようか。その提案に、口をふさいで私は答えた。

>内心は言葉と裏腹。この１週間、時折走りから気持ちが抜けてしまう事もあった。
なそ
にん

さびしんぼスズカさんいいよね…

スズカさんを見つけると嬉しくなる

少し掛かり気味ではないでしょうか

彼女の脚質には合っていますよ

これからの好走に期待したいですね

解説はいつも肯定してくれるな…

また解説の人が褒めてる…

ゲートロック完了 出走の準備が整いました

飛び出しましたサイレンススズカまずは押し倒し
スズカノトレーナーこれには成すすべ無しか

>ゲートロック解除 着床の準備が整いました

原作でも厩務員さんどこ…ってなっちゃってゲート下くぐりぬけたり可愛いエピソードのあるスズカさんだ

こいつらまたうまぴょいするんだ！

理事長トレーナー室でのうまぴょいは…！？

ウワーッ！うまぴょい音が聞こえる！

>理事長トレーナー室でのうまぴょいは…！？
気持ちいいですよね

トレーナー室は防音完備なのかどうか

許容ッ！

スズカさんの寂しがり屋が周知されてありがたいですよね

スズカさんの膝枕いいな…と思ってから
障害物ないからその状態でばっちり視線が噛み合うんだろうな…とも思った

>夜練は、久しぶりに中止にしようか。その提案に、口をふさいで私は答えた。
ウワーッ！夜練だ！

>スズカさんの膝枕いいな…と思ってから
>障害物ないからその状態でばっちり視線が噛み合うんだろうな…とも思った
お嫌いですか？

>>スズカさんの膝枕いいな…と思ってから
>>障害物ないからその状態でばっちり視線が噛み合うんだろうな…とも思った
>お嫌いですか？
最高ですね

スズカさんが走りから気持ちが抜ける都下よっぽどやぞ

隙さえあれば走ってるスズカさんが膝枕させてしっとりするという状態が関係性としてこれ以上無いものを感じさせる

>スズカさんが走りから気持ちが抜ける都下よっぽどやぞ
ゴールした先でおかえりなさいが無いから！

いい湿度だ
レインコートで済むな

エンディングの関係ねえ走りてえだったスズカさんの優先度が変わるの良いよね

ゲート潜りたくなってきた

>エンディングの関係ねえ走りてえだったスズカさんの優先度が変わるの良いよね
一緒に見たい景色が出来るのいい…

この湿度で本番まで書かれたらサウナになっちまうぜ

サウナ書きてえな…

最近不健康だからちょうどサウナに行きたかった

こういうの見るとスズカさん欲しくなるな…やっぱり甘々な関係なの？

>こういうの見るとスズカさん欲しくなるな…やっぱり甘々な関係なの？
序盤は求道者を見守る人
そんな求道者が一緒に歩いて欲しいと最後には言ってくれる
感無量である

私の性癖には合っていますよ

コレつまり私のゴールには貴方が隣にいてほしいとかそんなのでは？

走る事だけを生き甲斐にしてた
人生の軸にご褒美をくれるトレーナーさんが現れた
トレーナーさんが待ってる景色が見たくなった
走るよりたまには一緒に歩きたくなった

やる気低下イベントですら速度上げる先頭民族なのに走ること以外を考え出すのいいよね…

>こういうの見るとスズカさん欲しくなるな…やっぱり甘々な関係なの？
走ることにしか興味がなかった子がその先の景色にトレーナーさんがいてくれることを臨むようになる話ではあるんだけど
わりと序盤からイチャイチャしてると思う

私だけの景色に常にいた人がいないのを７日間だ

スズカさんの前任者もすごい引き際が潔い

>私がそれをハンガーへ整え直すと苦笑いをして、ありがとう、と言いながらぽんと頭に触れてくれた。
なんとなくだけどトレーナーがスズカさんにとって唯一自分より前に居て欲しい人なんだなって思った

スズカさんは声がね…
謎の色っぽさだよね…

出会った時点でスズカの事は気にしてくれてるけどセオリー派のトレーナーと折り合いが付かなかったのを話し合ってくれた人だから好感度は割と振り切れ気味なんだ

>>私がそれをハンガーへ整え直すと苦笑いをして、ありがとう、と言いながらぽんと頭に触れてくれた。
>なんとなくだけどトレーナーがスズカさんにとって唯一自分より前に居て欲しい人なんだなって思った
トレーナーさんも見たい景色の一部だからね…

スズカ文書、甘々なので毎日待ちわびてる

寂しがりだからレース直前でも大事な人を探すし
自分の大切な足が砕け散っても大事な人を守る
そんな人だよスズカさんは

走れればなんでもよかった子の報酬系を破壊した責任を取らないとね…

スズカさんは不満を行動で表すの解釈一致

>スズカさんは声がね…
>謎の色っぽさだよね…
一着とった時のハァ…気持ちよかったがえっろい

うまぴょいの酸素足りてない早口が聞いてて悶絶しそうになる

スズカさんのASMR売ってないかな…1スペちゃん出します

一方白歩く奥様ムーヴするスズカさんもまず足の心配するトレーナーさんもなんかこう…夫婦って感じがして好きです

ホームでも「苦手なこともトレーナーさんと一緒なら出来るようになれる気がする」とか言ってくれる
やさしい

昼間にスペちゃんと猥談してたスズカさんにとても興奮したけどこういう匂わせもよいものだ

>昼間にスペちゃんと猥談してたスズカさんにとても興奮したけどこういう匂わせもよいものだ
多分この後存分に活かされるのだろう

「女の子」として我儘になっちゃったスズカさんは幸せになるべき

スズカさんは絶妙に口下手な部分があるからトレーナーへの好きな気持ちが無意識の行動に出がち

昼のナチュラルに猥談するスペちゃんに謎のショックを受けた

トレーナーさんの車見つけて尻尾ふりふりご機嫌ステップでお出迎えに行く姿とか
在りし日のスズカさんの姿を知ってる者からしたら驚愕の姿だと思う

>スズカさんのASMR売ってないかな…1スペちゃん出します
にゃん♡もん♡めす♡

ちゃんと縦に尻尾振ってるのがかわいい

尻尾横はなんかいらいらしてる時だからな
爪先立ちや踵上げ下げもご機嫌のサインだ

最初の頃は飼育員さんいなくて寂しくてゲートから抜け出しちゃうアクシデントあったときいたので
>彼女の脚質には合っていますよ

原作だとそこそこ気性難って聞いた

>原作だとそこそこ気性難って聞いた
というか凄く繊細だったみたいで左回りにぐるぐる回ってた
馬房内で怪我されたら大変なので回れないように畳吊るしたりしたら当然ストレスでダメになってしまったりもした

そこそこじゃないかなりの問題児だ

ちなみに左回りは厩務員さんが近付くと止む
多分とにかく寂しがり

>というか凄く繊細だったみたいで左回りにぐるぐる回ってた
>馬房内で怪我されたら大変なので回れないように畳吊るしたりしたら当然ストレスでダメになってしまったりもした
一コマのぐるぐるしてたの元ネタあったのか…

気難しいわりに人の事は嫌わない性格で誰が近づいても嫌がったりしないし四方八方からカメラ向けられても気にしなかった
武さん曰く期待に応えようと頑張りすぎる性格だからいつも危なっかしかったそうな

なんか凄く繊細で自分の癖や性格を抑えられなかったらしいけど
人懐っこくて愛嬌あったらしいのでステゴみたいなタイプではない

>ちなみに左回りは厩務員さんが近付くと止む
>多分とにかく寂しがり
かわえ…

滅茶苦茶頭良かったみたいだからなあサイレンススズカ
人の表情を見分けるって言われたほどだし

とにかく左旋回やめさせようとアレコレやったら滅茶苦茶ストレスだったみたいで香港で絶不調だった
あきらめて好きにさせようってなったら大爆発した

喧嘩売ったり暴れたりする訳じゃないからね
まあゲート潜って屋根ぶつけた時は明確に人間を害したけど
愛嬌の範囲

最後の最後も足を粉砕骨折なんて激痛の中で背中の人落さないようにスピード緩めてるんだからな…

とにかく繊細なんだよな言う事聞かせようとするとダメになる
その辺はキャラストーリーでやってたな

武豊がペットにして一緒に散歩してぇ〜って言うくらいには可愛かったらしい

スズカさんの声は耳元で聞いてはダメなやつだ
脳が溶ける

人が好きすぎてもそのために頑張りすぎて壊れちゃう馬多いって聞いてかなしい
ライスちゃんもソレだったって聞くし

ピーク時の凄まじい走りと最期にドラマがあるけど
むしろその前の可愛さが知られてありがたいですよね

原作は愛嬌◎

ストイックなスズカさんが一緒に歩きたいって言ってくれるだけでもうすごい衝撃だよね

ウィニングラン後毎回トレーナさんに抱き着くスズカさんとかあーダメダメ